食品衛生学雑誌
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36 巻 , 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 小谷 スミ子, 阿部 敏也, 三間 孝
    1995 年 36 巻 4 号 p. 477-481_1
    発行日: 1995/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    家庭用電子レンジを用いたマイクロ波照射により, 冷凍えび (生菌数4.1×103/g) は40秒で, 冷蔵茶腕蒸し (1.2×102/g) は60秒で, 冷凍ピラフ (1.2×102/g) は4分で生菌数は平板培養法で検出できない程度 (101/g未満) に減少した. そのときの食品中心部の温度はそれぞれ55°, 25~30°, 80°であった. マイクロ波照射により, 生理食塩水に浮遊させた E. coli (4.2×103/ml) と S. aureus (7.0×103/ml) はいずれも約30秒で, B. cereus (1.6×105/ml) は90秒で検出できなくなった (101/g未満). そのときの菌浮遊液の温度はそれぞれ約50°と100°であった. しかし B. cereus 浮遊液を100°・30分加熱しても2×102/mlの芽胞が生残した. E. coli の生理食塩水浮遊菌液 (1~2×108/ml) をマイクロ波照射すると時間の経過とともに菌体タンパク質の細胞外流出が増加した. これらのことから, マイクロ波照射の殺菌力には, 温度に加えて別の因子が関与していることが示唆された.
  • 市 隆人, 東村 豊, 片山 豪, 香田 隆俊, 多田 幹郎
    1995 年 36 巻 4 号 p. 482-489_1
    発行日: 1995/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中のクチナシ黄色素め定性・定量分析に, フォトダイオードアレー検出器付き高速液体クロマトグラフ-質量分析計を用いる方法を検討した. 本方法は, クチナシ黄色素の構成成分をマススペクトルの測定及びフォトダイオードアレー検出器による吸収スペクトルにより定性分析を行い, 検出波長440nmで得られたクロマトグラムにより定量分析を行うことによって, 一回の分析で定性・定量分析を簡便に行うことができる. この方法を用いて, クチナシ黄色素で着色している市販の生めん及び乳飲料について調べた結果, それぞれクロセチン換算量として3.5μg/g, 2.3μg/gが検出された. これらの値をモデル食品で得た回収率 (生めん45.0%, 乳飲料62.2%) で補正すると市販の生めん及び乳飲料中には, それぞれ食品100g当たり750μg, 370μgのクチナシ黄色素を使用して製造したことが推察された.
  • 佐藤 常雄, 溝井 理子, 木村 凡, 藤井 建夫
    1995 年 36 巻 4 号 p. 490-494_1
    発行日: 1995/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    新島, 大島及び父島のくさや汁を用い, これらくさや汁中のヒスタミン (Hm) 量, Hm生成菌及びHm分解菌の存在並びにその菌種を調べた. その結果, 各くさや汁ともHm生成菌はほとんど検出されなかったこと, Hm分解菌が104~106cells/ml程度存在したこと, 更にpHがHm分解活性至適域であったことから, くさや汁中ではHmが蓄積されにくい環境であることが分かった. 各くさや汁のHm分解菌として Alcaligenes がいずれの試料からも多数認められた. しかし, くさや汁中のHm分解菌のほとんどは, くさや汁の優勢菌種ではなかった.
  • 西山 修, 栗田 礼子, 黒塚 幹子, 松村 益代, 大國 信行, 粟野 香保理, 森岡 秦一郎, 金田 吉男
    1995 年 36 巻 4 号 p. 495-500_1
    発行日: 1995/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中の保存料の前処理法及び分析法についての検討を行った. 硫酸アンモニウム飽和溶液をリン酸でpH 2に調整することで, すべての保存料を同時に水蒸気蒸留することができた. 安息香酸, ソルビン酸, デヒドロ酢酸, パラオキシ安息香酸エステル類は高速液体クロマトグラフィーで, プロピオン酸はガスクロマトグラフィーで分析した. 回収率は, 安息香酸89.3~101.4%, ソルビン酸96.3~100.8%, デヒドロ酢酸82.3~95.4%, パラオキシ安息香酸エステル類84.7~103.5%, プロピオン酸96.7~100.8%であった.
  • 杉田 たき子, 河村 葉子, 山田 隆
    1995 年 36 巻 4 号 p. 501-505_1
    発行日: 1995/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ポリカーボネート中に残存するトリエチルアミン (TEA) 及びトリブチルアミン (TBA) のNPD-GCによる分析法を検討した. 試料1.0gをジクロロメタンに溶解後, アセトンを加えて高分子化合物を沈殿させ, 上澄液を約1mlまで濃縮し, ジクロロメタンを用いて2mlとし試験溶液とした. 測定はGCによりキャピラリーカラムDB-1 (膜厚5μm) を用いて行った. TEA及びTBAの添加回収率はそれぞれ78±13%及び88±6%で, 定量限界はTEAで0.2ppm, TBAでは0.1ppmであった. 本法を10種類のPC樹脂及び製品に適用したところ, TEAは2試料から0.5ppm及び0.3ppmが検出され, TBAは1試料のみから0.2ppmが検出された.
  • 外海 泰秀, 中村 優美子, 津村 ゆかり, 柴田 正, 木村 実加, 大田 光恵, 平原 嘉親, 宮田 昌弘, 成田 美加子, 関口 幸弘 ...
    1995 年 36 巻 4 号 p. 506-515_1
    発行日: 1995/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ベンフラカルブ及びカルボスルファンは, 試料からの抽出液を直接又はクリーンアップが不十分な状態でGC測定すると, 回収率が7.0~48.9%と低く, それらが変化したと思われるカルボフランが検出された. また, この試験溶液をHPLCで測定すると, 両農薬はいずれも82.8%以上回収された. これらのことから, ベンフラカルブ及びカルボスルファンは試験溶液中に食品成分が共存すると, GC測定時にカルボフランに分解するので, 分解防止に試験溶液をSep-pakフロリジルなどで十分にクリーンアップすると93.5%以上回収された.
  • 糸山 智子, 関口 幸弘, 鯉口 智, 平原 嘉親, 大田 光恵, 木村 実加, 三好 智子, 成田 美加子, 長谷川 眞住, 宮田 昌弘, ...
    1995 年 36 巻 4 号 p. 516-524_1
    発行日: 1995/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    玄米中有機リン系43種, 有機含窒素系24種, 有機塩素系14種及びピレスロイド系11種, 合計92種類の農薬についてGCによる系統的分析法を検討した. 米中の農薬はアセトニトリルで抽出し, アセトニトリル飽和ヘキサンで脱脂した. 有機リン系農薬はこの抽出液を直接FPD-GCで測定した. 他の農薬は, Sep-pakフロリジルカートリッジでクリーンアップし, それぞれNPD-GC及びECD-GCで測定した. 米国, 中国及びオーストラリアから輸入された玄米246検体について検査した結果, 米国産3検体, 中国産6検体よりマラチオンが0.01~0.1ppmの範囲で検出された. 本法による検出限界は有機リン系及び有機塩素系農薬については0.001ppm, 有機含窒素系及びピレスロイド系農薬については0.01ppmであった.
  • 神保 勝彦, 片岡 潤, 小久保 彌太郎, 小沼 博隆, 近藤 房生
    1995 年 36 巻 4 号 p. 525-531_1
    発行日: 1995/08/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    動物用医薬品として使用されている抗生物質36種類を用いて, 平成6年7月1日厚生省通知の微生物学的簡易検査法の検出感度を, 食肉及び魚介類を対象に調べた. 主な抗生物質に対する検出感度は, ペニシリン系抗生物質が0.2~0.39μg又はIU/g, アミノグリコシド系抗生物質が3.13μg/g以上, マクロライド系抗生物質が0.78~12.5μg/g, ペプタイド系抗生物質のバシトラシンは3.13IU/g, バージニアマイシンは1.56μg/g, テトラサイクリン系抗生物質が0.1~1.56μg/gであった.
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