加工方法の違う茶葉の熱水抽出物及びその溶媒分画について, う蝕性レンサ球菌
Streptococcus mutans に対する抗菌作用を検討した. 緑茶及び紅茶の熱水抽出物は,
S. mutans に対し, ウーロン茶やプーアル茶のそれより強い抗菌作用を示した. 緑茶及び紅茶の酢酸エチル分画と
n-ブタノール分画, 更に紅茶の水溶性非透析性分画で,
S. mutans に対する強い抗菌作用がみられた. 緑茶の酢酸エチル分画及び
n-ブタノール分画にはカテキン類が, 紅茶の同分画にはカテキン類の他にテアフラビン類や没食子酸が検出された. 紅茶の水溶性非透析性分画には, ポリフェノール類とエステル型の没食子酸が検出された.
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