食品衛生学雑誌
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39 巻, 6 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 西野 輔翼
    1998 年39 巻6 号 p. 345-349
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 島田 つゆじ, 一戸 正勝
    1998 年39 巻6 号 p. 350-356_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    市販の青かびチーズ, 白かびチーズなど, かび類をスターターとして熟成させたナチュラルチーズにおける菌類分布について検討した. 菌類の分離には dichloran rose bengal chloramphenicol agar を用いて, 試料1g当たりの検出菌量の計測を行った. 輸入及び国産の青かびチーズ21検体, 内部に青かびを使用し, 表面に白かびを着生させた混合型チーズ6検体, 輸入及び国産の白かびチーズ13検体の合計40検体の試料を対象に菌検索を行った. 培養の結果, スターターとしての Penicillium roqueforti, P. camemberti 以外に混入菌としての Geotrichum candidum や酵母が同時に検出されることが多かった. 分離した P. roqueforti 菌株を同定用基準培地に培養して比較したところ, 集落裏面の色調, 集落表面での菌核の形成の有無などから5型のタイプに区分することができた.
  • 津村 ゆかり, 中村 優美子, 吉井 公彦, 外海 泰秀, 肥後 真美子, 柴田 正
    1998 年39 巻6 号 p. 357-367_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    N-メチルカルバメート (NMC) 系農薬21種及びそれらの代謝物又は異性体12種を同時に定量する方法を確立した. ジクロロメタンを使用せず, 分析操作中に酸化生成した物質をも検出できる方法とした. 試料をアセトン次いで酢酸エチルで抽出し, アセトニトリル/n-ヘキサン分配及びSep-Pak® アミノプロピルミニカラムで精製した. NMCはポストカラム反応蛍光検出HPLCで定量した. 添加回収率 (0.1~1μg/g添加) は玄米, たまねぎ, りんごなど10種の殻類, 果実類, 野菜類でブトカルボキシムスルホキシドを除き56.9~108.2%であった. 検出限界は大多数について試料中0.01μg/gであった.
  • 佐藤 恭子, 杉本 直樹, 坂元(佐々木) 史歩, 安井 義徳, 山田 隆, 米谷 民雄
    1998 年39 巻6 号 p. 368-374_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    天然着色料ヘマトコッカス藻色素の主色素成分について, HPLCを用いて分析したところ, アスタキサンチン (Ast) と類似の UV-Vis スペクトルを持つ4種の主色素成分の存在が確認された. けん化したヘマトコッカス藻色素のHPLC分析及びヘマトコッカス藻色素のLC/APCI-MS分析により4種の主色素成分は Ast モノ脂肪酸エステルと推定された. 更に, それらの Ast 脂肪酸エステルを合成し, そのLC/APCI-MS分析を行った結果, 4種の主色素成分はリノレン酸, リノール酸, オレイン酸及びパルミチン酸を結合脂肪酸とする Ast モノ脂肪酸エステルと同定された.
  • 関田 清司, 斉藤 実, 内田 雄幸, 小野 敦, 小川 幸男, 金子 豊蔵, 降矢 強, 黒川 雄二, 井上 達
    1998 年39 巻6 号 p. 375-382_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ペカンナッツ色素の反復摂取による毒性変化と無毒性量を明らかにする目的で, ペカンナッツ色素 (デキストリン60%含有) の0, 0.5, 1.5及び5.0%添加飼料を雄雌のラットに摂取させる90日間反復投与毒性実験を行った. ペカンナッツ色素によると考えられる毒性変化はいずれの用量でも認められなかった. 5.0%添加飼料摂取 (デキストリンを除いた平均ペカンナッツ色素摂取量: 雄で1287mg/kg/day, 雌で1344mg/kg/day) は毒性変化が認あられない用量であると結論した. また毒性変化が認められなかったことより, ペカンナッツ色素の一般毒性は弱いものと考えられた.
  • 堀江 正一, 吉田 栄充, 斉藤 貢一, 中澤 裕之
    1998 年39 巻6 号 p. 383-389_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食肉及び魚肉中に残留する動物用医薬品12品目 (アルベンダゾール-2-アミノスルフォン, キノキサリン-2-カルボン酸, フルベンダゾール, オキシテトラサイクリン, チアベンダゾール, 5-ヒドロキシチアベンダゾール, β-トレンボロン, ゼラノール, スルファジミジン, エンロフロキサシン, スルファモノメトキシン, スルファジメトキシン, オキソリン酸) のスクリーニング法を検討した. HPLC分離カラムには高純度シリカゲルを基材としたODSカラム, クリーンアップにはポリマーゲル充てんカートリッジを用いた. 本法による添加回収率 (0.02~0.1ppm) は75%以上, 標準偏差はおおむね5%以内であった.
  • 河村 葉子, 西 暁子, 前原 玉枝, 山田 隆
    1998 年39 巻6 号 p. 390-398_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    即席食品32種類について, ポリスチレン容器からスチレンダイマー及びトリマーの移行量を測定した. 調理した食品から, トリマーがnd~62.4ng/g, 1食当たり0~33.8μg検出されたが, ダイマーは検出されなかった. 即席めんでは, スープよりもめんのほうが, また調理後の放置時間の長いほうが, 移行量が多かった. ビーズ発泡成形容器 (EPS) では, 材質濃度が800μg/g以下と低く, 食品への移行はみられなかった. 一方, 押出し法シート成形容器 (PSP) の材質濃度は4,800μg/g以上であるが, 生めんやノンフライめんへの移行量は低く, 揚げめんで高かった. また, 電子レンジ調理ではやや高い移行を示した.
  • 寺内 正裕, 金森 久幸, 信宗 正男, 福田 伸治, 矢原 正治, 山崎 和男
    1998 年39 巻6 号 p. 399-405_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    クコ葉の健康食品としての有効利用を模索する目的で, 抗菌活性成分の検索を行った. その結果, クコ葉のメタノールエキスが抗菌活性を示し, その活性成分の一つが, クコの特徴的な成分である Lyciumoside I であることが明らかとなった. Lyciumoside I は, 胃潰瘍, 十二指腸潰瘍, 胃ガンなどの原因菌と考えられている Helicobacter pylori 菌の発育も抑制した. この化合物は, クコ茶中にも多く溶出することが分かった. 更に, lyciumoside 類の構造活性相関についても検討した.
  • 桐原 広成, 世取山 守, 上原 毅, 黒崎 かな子, 森山 和彦
    1998 年39 巻6 号 p. 406-409_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    冷凍したキノコの水溶性抽出物を Sep-Pak ODS カートリッジで精製後, メタノールで溶出し, 溶出液を減圧濃縮した. 残留物を水で溶解し, 内部標準物質として50mmol/L無水カフェインを添加し, キャピラリー電気泳動法により測定した. 比溶出時間 (RM) 及び移動度 (μ) を指標としてキノコの種判別を行った. その結果, 各キノコの泳動パターンのピークについてRMやμを比較することにより形態学的に判別しにくいクリタケとニガクリタケ, シイタケとツキヨタケ及びウラベニホテイシメジとクサウラベニタケを簡易な前処理と短時間の分析で判別することができた.
  • 杉田 たき子, 川崎 洋子, 長田 正大, 石綿 肇, 山田 隆
    1998 年39 巻6 号 p. 410-414_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    酢酸ビニル樹脂 (PVAc) はチューインガムベースのそしゃく調整物質として世界各国で使用されている. PVAc中に残存する酢酸ビニルモノマー (VAcM) の分析法を検討した. PVAcはトルエンに溶解し, FID-GC (DB-1, 0.32mm×30m, 膜厚5μm) により分析した. VAcMの検量線は0.19~9.6μg/mLの間で良好な直線性を示した. この方法を用いて, 国内で流通しているガムベース用PVAc12試料を測定したところ, 6試料よりVAcMが検出された. 本法では, 同時に原料の酢酸及び溶剤のイソプロパノール, 酢酸エチルの定量も可能であった.
  • 合田 幸広, 酒井 信夫, 中村 高敏, 近藤 一成, 穐山 浩, 豊田 正武
    1998 年39 巻6 号 p. 415-420_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    モロヘイヤ (C. olitorius) 及びその加工品中の digitoxigenin (DG) 配糖体の分析方法を検討した. 試料のメタノール抽出液を, 室温下6日間塩酸で加水分解した後, 種子は直接, その他の試料は, シリカゲル固相抽出で前処理し, 逆相HPLCでDGとして分析した. 完熟種子及びその莢には, DGとしてそれぞれ200及び4μg/gの配糖体が検出された. 一方, 茎, 野菜“モロヘイヤ”, モロヘイヤ健康食品, モロヘイヤ健康茶からは, 全く検出されなかった. したがって, 通常の食生活に用いられるモロヘイヤ及び加工品中には, DG配糖体が存在しないものと考えられた.
  • 渕 祐一, 帆足 喜久雄, 赤枝 宏, 牧野 芳大, 野口 玉雄
    1998 年39 巻6 号 p. 421-425_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    未利用フグ種のホシフグについて, 部位別及び季節別の毒性を検討した. 1991~97年に豊後水道で漁獲された49個体 (雄23個体, 雌26個体) の毒力レベルは, 皮膚が弱毒 (有毒個体出現率6.1%, 最高毒力29MU/g), 卵巣が強毒 (同80.8%, 640MU/g) を示した. 他方, 筋肉, 肝臓, 精巣, 腸管は無毒であった. 毒力の季節変動に関することとして, 皮膚では8月と10月に有毒個体が検出された. 卵巣では6漁獲月 (3, 5, 8~11月) すべてに有毒個体が検出され, 有毒率は50~100%を示した. 本種の卵巣は, 初夏から秋に毒力の高いことが示唆された. 以上の結果から, 豊後水道産ホシフグの筋肉は食用が可能と考えられた.
  • 大浦 敞, 山本 敦, 小玉 修嗣, 松永 明信
    1998 年39 巻6 号 p. 426-430_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    かんきつ類中に含まれるイマザリルについて, 微分スペクトルクロマトグラム法を用いる簡易分析法を検討した. 試料に塩化ナトリウム, NaOH添加後, アセトニトリルで抽出し, アセトニトリル層を分離し, 濃縮乾固した後, HPLC移動相で溶解してHPLCで分析した. フォトダイオードアレイ検出器から得られたデータに対して高次微分処理を加え, あらかじめ選択した波長を用いて微分スペクトルクロマトグラムを作製した. 得られたクロマトグラムのピーク高さから濃度を算出した. 本法を用いたオレンジ及びグレープフルーツからの回収率は89.9~93.9%であった. また, 得られた結果は厚生省告示の方法で得られた値とよく一致した.
  • 月岡 忠, 吉田 徹也, 佐藤 守俊
    1998 年39 巻6 号 p. 431-435_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    GC/MSによる穀類中の除草剤ジフェンゾコートの分析法を確立した. 穀類から, ジフェンゾコートをアセトンで抽出後, エバポレータでアセトンを留去し, Extrelut 20 カラムに負荷した. これを, n-ヘキサンで洗浄後, 4%ギ酸含有酢酸エチルで溶出させ, 濃縮した. 残留物を0.1mol/Lの水酸化ナトリウム溶液に溶解し, ODSミニカラムに吸着させ, 50%メタノールで洗浄後, 4%ギ酸含有酢酸エチルで溶出させた. これを濃縮し, 定容としたものをGC/MS-SIMで定量した. 本法は回収率が80%以上, 回収率のC. V. が6%以下で, 検出限界が1μg/kgであり, 高感度で選択性に優れ, 穀類のルーチン分析法として有用である.
  • 荻原 博和, 人見 隆弘, 矢野 信禮
    1998 年39 巻6 号 p. 436-439_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品媒介病原菌及び衛生指標菌の加圧処理による不活化特性について圧力の変化と加圧保持時間の関連性を検討した. A. hydrophila は供試6菌株中圧力に対して最も感受性が高く, 108CFU/mLの菌数が250MPa・10minで102CFU/mLに減少した. 他のグラム陰性株では同様の不活化には P. aeruginosa で250MPa・30min, S. Typhimurium で300MPa・30min, E. coli 及び S. Enteritidis では400MPa・10minの処理を必要とした. S. aureus は供試菌株の中で耐圧性が最も高く, 600MPa・30minでも生残菌が検出された. 不活化が急速に進み, また加圧時間延長による不活化が認められるそれぞれの菌株に特有の圧力帯が存在した.
  • 平野 進, 大河原 徳之, 小野 誠
    1998 年39 巻6 号 p. 440-443_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    米国産ピーナッツのアフラトキシン汚染の発生と産地の気象条件, 特に, 気温と降水量は密接に関係するといわれている. そこで, 1987年から1996年の10年間に米国で産出され, 我が国に輸入されたピーナッツのアフラトキシンの検出率とピーナッツ産地であるジョージア州アトランタの気象条件が関係を有しているかについて調査した. その結果, アフラトキシンの検出率がピーナッツ産地の栽培時の気象条件, 特に, 8月の降水量と負の相関 (相関係数, -0.812) を有することが明らかとなった.
  • 田端 節子, 井部 明広, 小沢 秀樹, 上村 尚, 安田 和男
    1998 年39 巻6 号 p. 444-447_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    1991年から1996年に東京都内で市販されていた食品及び食品原料, 2,047検体についてアフラトキシン汚染の調査を行った. ピーナッツ, ピスタチオナッツ, ハトムギ, 黒糖, 唐辛子, パプリカ, ナツメグなどから, アフラトキシンが, 痕跡量から128ppb検出された. 日本での規制値である10ppb以上のアフラトキシンB1が検出された検体は, ピーナッツ, ピスタチオナッツ, 唐辛子で, 合計5検体であった. 過去の調査結果と比較すると, そば, ナチュラルチーズのように過去の調査では検出されたが, 今回は検出されなくなったもの, ナツメグのように継続的に検出されるものがあった.
  • 佐々木 久美子, 中村 優美子, 二宮 隆博, 田中 敏嗣, 豊田 正武
    1998 年39 巻6 号 p. 448-452_1
    発行日: 1998/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    1997年9月に残留基準値が告示された10農薬への迅速分析通知法 (1997年4月通知) の適用を検討した. 3試験室で各々6作物への添加回収試験を行った結果, アセタミプリド, シプロコナゾール, テブコナゾール, ピリプロキシフェン, ピリミジフェン, メトラクロールには通知法が適用できた. EPTCとブチレートは, 濃縮時の揮散に注意すれば適用できた. アクリナトリンとジフェンゾコートには適用できなかった. 一部の作物の残留基準値が特に低いシプロコナゾールとテブコナゾールを除いては基準値の1/2以下の検出限界が得られた.
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