食品衛生学雑誌
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39 巻, 3 号
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  • 平野 進, 島田 智子, 島 鶴三
    1998 年39 巻3 号 p. 165-171_1
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ピーナッツ中に混在する不良豆の選別除去によるアフラトキシン含有率の低減効果について検討した. ピーナッツ選別工場で用いられている代表的な工程を調べた結果, アフラトキシン除去率は, それぞれの選別方法により, ほぼ0~100%と大きく異なった. アフラトキシン汚染豆の除去は人による選別が最も有効であった. 色彩選別機によるカビ汚染豆の除去には選別機の適切な条件設定が必要であった. 篩や風力選別機による方法では除去率が低かった. また, 高濃度にアフラトキシン汚染された検体では, これらの選別方法を組み合わせても,アフラトキシンB1の濃度を規制植である10ppb以下には低減することができない場合があった.
  • 尾花 裕孝, 起橋 雅浩, 北川 幹也, 堀 伸二郎, 南 裕貴
    1998 年39 巻3 号 p. 172-177_1
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    超臨界流体抽出 (SFE) 法とGC-FPDを組み合わせることにより, 食品中の有機リン系農薬の分析の自動化が可能であることを示した. 食品と吸水材との混合物をSFEに供し, 抽出媒体に二酸化炭素を用いて抽出すると, 食品由来の脂肪や緑色色素の大部分は抽出液に混入しなかった. 検討した35農薬中33農薬は75-102%の添加回収率を示した. 吸水材にケイソウ土を使用すると, メタミドホスとアセフェートはほとんど抽出されなかったが, 高分子吸水材を使用すると35農薬が抽出された.
  • 武田 由比子, 河村 葉子, 山田 隆
    1998 年39 巻3 号 p. 178-183_1
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    アルミホイルから各種食品擬似溶媒へのアルミニウム溶出について検討したところ, 溶媒により溶出挙動は大きく異なった. 水への溶出は少なく, 水道水では超純水よりわずかに高かった. 4%酢酸及び0.5%クエン酸溶液では, 水道水の25~200倍であった. また,4%酢酸へは0.5%クエン酸溶液の2倍以上の溶出量であった. 酸性溶媒への溶出は温度及び時間に相関して増加した. 一方, アルカリ性溶媒への溶出は, 2時間以内に急激に増加し, その後はほぼ一定の状態となった. 市販アルミ箔製品10種類の溶出調査を行ったところ, 95℃30分で超純水への溶出は0.1-0.2μg/cm2, 0.5%クエン酸溶液では4.4-14.6μg/cm2, 4%酢酸では24.4-37.6μg/cm2であった.
  • 吉井 公彦, 外海 泰秀, 津村 ゆかり, 中村 優美子, 柴田 正
    1998 年39 巻3 号 p. 184-191_1
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    穀類に使用される農薬15種を超臨界流体抽出 (SFE) で抽出後, Extrelut®+Sep-Pak® C18で脱脂し, Sep-Pak® フロリジルでクリーアップし, HPLCで測定する一斉分析法を作製し, SFE装置からの抽出物を Extrelut® で補集する方法を考案した. また脂肪の抽出率からSFEの有用性を明らかにした. また脂質を多量に含むとうもろこしなどの試料は, ゲル浸透クロマトグラフィーを併用するのが有効であった. クリーンアップに Sep-Pak® フロリジルを使用し, 各種農薬を3画分に分けて溶出することにより, 検体からの農薬の検出を容易にした. また, GCでの測定の必要性が生じることも考慮して, 最終溶媒をイソプロパノールで調製した.
  • 芳野 恭士, 後藤 孝信, 栗林 央, 田村 真有子, 佐野 満昭, 村田 寿, 富田 勲
    1998 年39 巻3 号 p. 192-198_1
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    8週齢の雄性ddYマウスに5.0%コーン油添加食を与えたものを対照として, 4.5%たら肝油添加食及びたら肝油+0.5%緑茶ポリフェノール添加食の影響を検討した. 緑茶ポリフェノール類の添加は, たら肝油摂取による肝臓中のn-3高度不飽和脂肪酸組成の増加や, 血清脂質低下作用を高めた. また, たら肝油の摂取により, 肝臓及び血清で過酸化脂質量が増加し, 逆にビタミンE量が低下した. 緑茶ポリフェノール類の飼科への添加は, たら肝油で起こるこれらの症状を抑制した.
  • 河村 葉子, 河村 麻衣子, 武田 由比子, 山田 隆
    1998 年39 巻3 号 p. 199-205_1
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品用ポリスチレン製品中のスチレンダイマー及びトリマーをシクロヘキサン-2-プロパノール混液で抽出し, GC-FIDで 1,3-diphenylpropane 及び benzyl n-butyl phthalate を標準として定量した. 25検体のすべてから, ダイマーが90~1,030μg/g (平均380μg/g), トリマーが650~20,770μg/g (平均9,210μg/g) 検出された. また, トリマーの約2/3は, 環状の 1-phenyl-4-(1′-phenylethyl) tetralin であった. 溶出試験では, 溶媒の脂溶性が高くなるほど溶出量及び化合物の種類が増加した. またポリスチレンの種類により, 溶出量に大きな差がみられ, 耐衝撃性ポリスチレン>発泡ポリスチレン>一般用ポリスチレンの順であった.
  • 河村 葉子, 小谷野 有希, 武田 由比子, 山田 隆
    1998 年39 巻3 号 p. 206-212_1
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ビスフェノールAの残存量が379~599ppmのポリカーボネート製品 (規格違反品) 4品目を用いて溶出試験を行ったところ, n-ヘプタン25℃で最も溶出量が高く28.8~39.1ppb, 次いで水及び4%酢酸95℃, 20%エタノール60℃であり, 水及び4%酢酸60℃では低かった. また, 溶出量は繰り返し溶出により大きく減少し, 電子レンジ加熱でも2回目には大きく減少した. 一方, 未洗浄の試料は高い溶出を示したが, 煮沸後の試料では1ppb以下であった. 市販ポリカーボネート製品10品目中の残存量は5~80ppmであり, そのうち3品目で5ppb以下の溶出がみられたが, 他の製品では溶出はみられなかった (定量限界0.5ppb). 更に, フェノール及びp-tert-ブチルフェノールについても, 残存量及び溶出量, 溶出傾向を検討した.
  • 安井 陽子
    1998 年39 巻3 号 p. 213-217_1
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    細切野菜が“カット野菜”としてすぐに食されるように容器に入れて販売されている. 野菜を細切し放置すると褐変するが, その防止のために薬品処理がなされた可能性もあると考え, 褐変防止効果のあるアリルイソチオシアネート (allyl NCS) の実態調査のための測定法を検討した. Allyl NCSをアセトニトリルで抽出し, HPLCで定量した. 移動相にMeCN-水-0.2mol/Lリン酸緩衝液 (65:30:5, pH 5.5) を用いることにより, 緑色野菜などに検出される妨害ピークとの分離が可能となった. 回収率はキャベツに2μg/g, 10μg/g添加した場合, 90.7%, 89.4%であった. カット野菜20包装, 56個の野菜について調査を行ったが, allyl NCSを使用したものはなかった.
  • 伊藤 正子, 永山 敏廣, 小林 麻紀, 橋本 常生, 羽石 奈穂子, 田村 康宏, 友松 俊夫
    1998 年39 巻3 号 p. 218-224_1
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    紫外吸収検出HPLCを利用した, アラニカルブ分析法について検討した. 農産物中のアラニカルブはアセトンで抽出し, 酢酸エチルに転溶した.酢酸エチルを減圧留去後残留物をn-ヘキサンに溶解し, PSAカートリッジカラムで精製した. アラニカルブは, UV検出器 (波長230nm) を装着したHPLCにより簡易に精度良く測定できた. 0.10ppm添加時における回収率は, 玄米及びたまねぎを除くと70%以上, 標準偏差はおおむね8未満であり, 定量限界は0.01ppmであった.
  • 田村 康宏, 永山 敏廣, 小林 麻紀, 橋本 常生, 羽石 奈穂子, 伊藤 正子, 友松 俊夫
    1998 年39 巻3 号 p. 225-232_1
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    含窒素系農薬28種類及びカーバメイト系農薬7種類を, 精度良く簡易にキャピラリーガスクロマトグラフで測定する方法を検討した. 厚生省より通知された残留農薬迅速分析法に従い試料溶液を作製した後, 保持指標基準物質 (M-Series) とともにデュアルカラムアルカリ熱イオン化検出器付きガスクロマトグラフに注入し測定した. 同定には保持指標を, また定量には保持指標基準物質を内部標準とした内部標準法を用いたところ, 保持値の再現性の向上及び定量値の補正に有効であった.
  • 小林 麻紀, 永山 敏廣, 橋本 常生, 羽石 奈穂子, 伊藤 正子, 田村 康宏, 友松 俊夫
    1998 年39 巻3 号 p. 233-239_1
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    1994年4月から1997年3月にかけて, 東京都内で市販されていた野菜加工品65検体について, 106種類の農薬の残留実態調査を行つた. 漬物34検体中12検体からアセフェート及びジメトエートなどの有機リン系農薬, 有機塩素系農薬であるジコホール及びカーバメイト系農薬であるメソミルなど8種類の農薬が0.01ppm未満~0.18ppmの範囲で検出された. 惣菜類及びその他の野菜加工品31検体中5検体から有機リン系農薬であるクロルピリホス及びカーバメイト系農薬であるクロルプロファムが0.03~0.28ppmの範囲で検出された. 野菜加工品には食品規格による農薬残留基準は設定されていないが, 生鮮品に設定された基準値を超えたものはなかった.
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