食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
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45 巻, 1 号
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報文
ノート
  • 後藤 清太郎, 高橋 肇, 川崎 晋, 木村 凡, 藤井 建夫, 中辻 美樹, 渡辺 至
    2004 年45 巻1 号 p. 25-28
    発行日: 2004/02/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    食肉加工場で問題となる変敗原因乳酸菌である Leuconostoc 属を簡単に検出するため,Leuconostoc の16S rDNA に特異的なプライマーを設計した.本プライマーを用いて主要な乳酸菌を対象にPCRを行ったところ,Leu. fallax を除くすべての Leuconostoc 属を検出でき,本属以外の乳酸菌には増幅産物は得られなかった.工場の製造ラインなどからのふき取り増菌液に対し,本PCRおよび培養法によってLeuconostoc の検出を試みたところ両者の結果はほぼ一致し,PCRの偽陰性は認められなかった.本 PCR 法の開発により食肉工場における Leuconostoc のモニタリングが迅速,簡便に行えるようになった.
  • 金子 令子, 船山 惠市, 羽石 奈穂子, 鎌田 国広
    2004 年45 巻1 号 p. 29-34
    発行日: 2004/02/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    食品用プラスチック製品のカドミウムおよび鉛の測定について,試料に共存する金属の影響を検討した.食品衛生法に定められた試験では灰化時に硫酸を加えて測定する(公定法)ことから,共存金属が難溶性の硫酸塩になり硫酸鉛を吸着する場合がある.そこで硫酸塩を可溶性の塩化物にするため,塩酸を灰化物に加える処理を行った(塩酸処理法).その結果,カドミウム回収率は20 mg/g以上のカルシウム添加試料で低下した以外は両法で影響は認められなかった.鉛回収率は,0.1 mg/g以上のバリウムおよび10 mg/gカルシウム添加試料の場合,公定法で著しく低下した.しかし塩酸処理法および試料量を少量(0.1 g, 公定法の1/10)にすることにより,回収率が改善された.
  • 仁科 徳啓, 和田 正道, 小澤 宏和, 工藤 由起子, 小沼 博隆, 長谷川 順子, 熊谷 進
    2004 年45 巻1 号 p. 35-37
    発行日: 2004/02/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    pH, 塩濃度および温度による Vibrio parahaemolyticus の増殖性を血清型O3 : K6株およびその他の血清型株を用いて検討した.pH, 塩濃度および温度の各3条件を組み合わせた27種類の条件における増殖曲線を得た.増殖に適している条件の順番は,pHでは8, 7, 5.8, 温度では25℃, 20℃, 15℃, 塩濃度では1%, 3%, 7% であった.本菌は塩濃度が1% または3% でpHが7または8, 温度が25℃ において最も急速に増殖し,約102.5 CFU/mLから12時間で107 CFU/mL以上に到達した.本研究で用いたpH, 塩濃度および温度の範囲において,実験データからゴンペルツ式を用いた増殖予測モデルを作成した.
  • 渡辺 貞夫
    2004 年45 巻1 号 p. 38-43
    発行日: 2004/02/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    除草剤グルホシネート告示分析法を改良して,グリホサート,グルホシネートおよびグルホシネート代謝物MPPAの同時迅速分析法を作成した.強塩基性陰イオン交換樹脂5 mLを充てんしたカラムに,検体抽出液(2 g相当)を負荷した.カラムに保持されたグリホサート,グルホシネートおよびMPPAを50% 酢酸60 mLで同時に溶出させた.オルト酢酸トリメチルで誘導体化した後,フロリジルカートリッジカラムで精製し,GC-FPDで測定した.本法を野菜および果実に適用したところ,良好な回収率が得られた.検出限界は,グリホサート0.01 μg/g, グルホシネート0.01 μg/g, MPPAは0.005 μg/gで,回収率はグリホサート83.5~89.8%,グルホシネート77.9~92.2%,MPPA75.0~87.2% であった.
  • 高附 巧, 根本 了, 佐々木 久美子, 米谷 民雄
    2004 年45 巻1 号 p. 44-48
    発行日: 2004/02/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    各種農産物およびその加工食材を用いて調理加熱条件によるアクリルアミド(AA)生成について検討した.小麦粉などの粉製品5種の成型チップ,乾燥種実類2種について加熱温度,加熱時間を変化させた際のAA生成量を比較した.加熱温度は180~200℃ で,加熱時間はごまを除き10分を頂点としてAA生成量が増減した.また,細切した野菜・果実13種の220℃, 5分間の加熱では,じゃがいも,アスパラガス,かぼちゃ,なす,もやしでAA生成量が多かった.じゃがいも,アスパラガス,もやしを220℃ で加熱する際に,あらかじめ電子レンジまたはゆでる処理を行うか否かでAA生成量の増減を比較した,AA生成量は電子レンジ処理で増加し,ゆでる処理で1/10~1/4に減少した.遊離アスパラギン含量の多い農産物では加熱によるAA生成量が多い傾向を示した.
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