食品衛生学雑誌
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45 巻, 4 号
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総説
  • 阿久津 和彦, 堀 伸二郎
    2004 年45 巻4 号 p. 175-183
    発行日: 2004/08/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    Polybrominated diphenyl ethers (PBDEs) have been used worldwide as additive flame retardants in polymeric materials. Commercial products consist predominantly of deca-, octa-, and pentabromodiphenyl ether mixtures. PBDEs are resistant to degradation in the natural environment and Penta-BDE in particular accumulates in the fatty tissues of fish, birds and mammals (including humans). Several toxic effects on the thyroid system or on neurodevelopment have been reported in experimental animals exposed to PBDEs. It is likely that human exposure is predominantly through the ingestion of contaminated food and/or mother's milk. The potential health effects of dietary exposure to PBDEs have now become a great concern because of the increasing PBDE levels in the biosphere. In this review, published information on the toxicology of PBDEs, levels in foodstuffs and human milk, and analytical methods has been compiled.
報文
  • 門間 公夫, 荒木 理江, 市川 久次, 佐藤 正基, 鵜野 尚道, 佐藤 和恵, 戸部 敞, 栗原 秀夫, 松岡 猛, 日野 明寛, 斉藤 ...
    2004 年45 巻4 号 p. 184-190
    発行日: 2004/08/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    平成12年11月から平成15年3月にかけて東京都内で入手した食品についてGMOの検査を実施した.大豆加工食品についてラウンドアップレディ大豆 (RRS) の検査を行った結果,豆腐では37検体中3検体,生揚げと乾燥湯葉では3検体中2検体,油揚げでは3検体中3検体からRRSが検知された.トウモロコシおよびジャガイモ加工品ならびにパパイヤについて安全性審査未了のGMOの検査を行ったが検知されなかった.大豆穀粒,トウモロコシ穀粒およびコーンミール,コーングリッツ,コーンフラワーのトウモロコシ加工品についてGMOの定量試験を行った結果,RRSが検知された大豆での混入率は 0.1~78.7%, GMOが検知されたトウモロコシ加工品での混入率は 0.1~2.0% の範囲にあった.
  • 草野 友子, 神田 真軌, 鎌田 国広, 宮崎 奉之
    2004 年45 巻4 号 p. 191-196
    発行日: 2004/08/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    逆相・カチオン交換のミックスモードカートリッジの単一使用で,食肉中に残留するベンジルペニシリン (PCG), オキシテトラサイクリン (OTC), スピラマイシン (SPM) の残留基準値をスクリーニング可能な微生物学的検査法を開発した.食肉はpH 4.5リン酸緩衝液で抽出し,Oasis MCXカートリッジに負荷した.その後,酸性分画,塩基性分画の順に溶出し,Bacillus cereus var. mycoides ATCC 11778, Micrococcus luteus ATCC 9341の2菌株を使用した微生物学的試験法を行った.その結果,平均回収率はPCG 70%, OTC 92%, SPM 84% であり,各抗生物質の残留基準値の検出が可能であった.
  • 赤木 浩一
    2004 年45 巻4 号 p. 197-200
    発行日: 2004/08/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    LC/MS/MSを用いたぶどう,ワイン,ジュース中のメピコートクロリドの迅速定量法を検討し,残留実態について調査した.試料の前処理は,抽出に水-メタノール (1 : 1) を,クリーンアップにはSDVBカートリッジを採用した.エレクトロスプレーイオン化ポジティブモードにより,プレカーサーイオンm/z 114 [N(CH3)2(CH2)5]+, プロダクトイオンm/z 98 [NCH3CH(CH2)4]+ により測定した. LC条件は,カラムにC18カラム (50 mm×2 mm i.d.), 移動相には,0.1% IPCC-MS7溶液-メタノール (60 : 40) を用いた.本法における添加回収率は5および50 μg/kgの添加で84.5~96.1%, 定量下限は1 μg/kgであった.ぶどう14検体のうち5検体,白ワイン14検体のうち3検体,赤ワイン36検体のうち1検体からメピコートクロリドが検出された.
調査・資料
  • 酒井 綾子, 川上 久美子, 高鳥 浩介, 齋藤 行生
    2004 年45 巻4 号 p. 201-206
    発行日: 2004/08/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    真菌汚染に関する苦情・事故食品について調査票による全国調査を行った.消費者や企業によって真菌汚染の疑いで地方自治体に所属する試験研究機関に持ち込まれ,真菌に関する試験が行われた食品を調査の対象とした.30都道府県に所在する40機関から1,096事例の調査票を回収した.菓子,嗜好飲料,パンの順で苦情が多く,加工・調理食品と嗜好飲料が苦情食品の 90% 以上を占めた.苦情食品の発生は,夏に多く冬に少なかった.また,食品の信頼性を失わせるような社会的出来事があると一時的に増加した.苦情食品から検出された真菌は,Penicillium, Aspergillus およびCladosporium が多かった.パンでは,Aspergillus niger が最も高い頻度で検出された.喫食した人の 18% が下痢,腹痛,吐き気,嘔吐などの健康被害を訴えた.健康被害をもたらした苦情食品では嗜好飲料の割合が最も高かった.この原因は,嗜好飲料の場合,他の苦情食品に比べて喫食してしまう割合が高いことにあると考えられた.
  • 中間 昭彦, 森下 史子
    2004 年45 巻4 号 p. 207-211
    発行日: 2004/08/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    シリカベースレジンDNA抽出法は有機溶剤を使用せず,操作が簡易であり,1抽出当たりのコストも安いにもかかわらず,その利用頻度は極めて低い.そこで我々はシリカベースレジン法の使用条件,ならびに大豆穀粒からより純度の高いDNAを抽出するための手段を検討した.内在遺伝子をPCRで増幅した結果,シリカベースレジン法は多くの加工食品からDNAを抽出可能であることが判明した.大豆穀粒からDNAを抽出する場合,TNE緩衝液に試料を懸濁した状態で加温前処理することにより,より純度の高いDNAを得られることが明らかとなった.また,豆腐においては抽出時間を30分以内に短縮できることが示された.
  • 上野 英二, 大島 晴美, 斎藤 勲, 松本 浩, 中澤 裕之
    2004 年45 巻4 号 p. 212-217
    発行日: 2004/08/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    効率の高いGC-ECDによる農作物中残留農薬の多成分分析法を検討した.著者らが農作物を対象にして実施した残留モニタリングデータ(1996~2001年度)などを参考にして63種類の農薬を選抜し,前報で対象としなかった37種類の農薬について検討を加えた.試料からアセトニトリル抽出後,GPCにおいて試料由来の色素が重なって溶出する農薬画分のみを選択的にグラファイトカーボンカラムに通過させる自動式精製に続いて,フロリジルミニカラム精製により2画分とし,デュアルカラムGC-ECDにより測定した.本法を市販農作物203検体に適用したところ,128検体から54種類の農薬(延べ316農薬)が検出された.
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