GC-AEDを用いてネギ類,キノコ類中の塩素含有32農薬を測定する方法について検討した.試料をアセトン-
n-ヘキサン混液で抽出し,減圧濃縮後,酢酸エチル-
n-ヘキサン混液および5%塩化ナトリウム溶液を加えて振とうし,酢酸エチル-
n-ヘキサン層を分取,減圧濃縮を行い,残留物に-
n-ヘキサンを加え抽出溶液とした.その後Florisil
®ミニカラムに負荷し,アセトン-
n-ヘキサン(1 : 9)混液で溶出してGC-AED用試験溶液とした.AEDはECDと比較して感度では劣るものの,クロマトグラム上にきょう雑ピークは見られず,より的確に農薬検出の判断が可能であった.また,タマネギ,長ネギ,シイタケにおける添加回収率は64~114%であり28種類の農薬(長ネギのみ25種類)について精度よく分析できた.
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