食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
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48 巻 , 3 号
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報文
  • 坂本 義光, 多田 幸恵, 福森 信隆, 田山 邦昭, 安藤 弘, 高橋 博, 久保 喜一, 長澤 明道, 矢野 範男, 湯澤 勝廣, 小縣 ...
    2007 年 48 巻 3 号 p. 41-50
    発行日: 2007/06/25
    公開日: 2008/04/28
    ジャーナル フリー
    除草剤グリホサート耐性の性質を有する遺伝子組換え大豆(GM大豆)の安全性を確かめる目的で,ラットを用い,GM大豆および非遺伝子組換え大豆(Non-GM大豆)を30%の割合で添加した飼料による52週間摂取試験を行った.また大豆に特異的な作用を観察する目的で,一般飼料(CE-2)を大豆と同様の期間摂取させた.GM大豆群の投与期間中の体重,摂餌量はNon-GM群と比べて差はなかった.投与開始後26週目と終了時のGM大豆群の血液学的および血清生化学検査,臓器重量測定および組織学的検査結果は,いずれもNon-GM大豆群と比べて有意な差は認められなかった.GM大豆の性状はNon-GM大豆と同等であり,飼料に30%まで添加し,52週間摂取させても障害作用はないものと考えられた.
  • 塩澤 聡, 田中 政春, 大野 克利, 長尾 康博, 山田 敏広
    2007 年 48 巻 3 号 p. 51-57
    発行日: 2007/06/25
    公開日: 2008/04/28
    ジャーナル フリー
    即席麺など油脂を多量に含む食品の品質管理において,油脂酸化の程度を知ることは重要である.特に,油脂酸化に伴うアルデヒドの生成は食品の品質を低下させる最初の要因の1つである.われわれは,食用油脂の加熱条件下での保存試験を実施して油脂の品質にかかわる酸価,過酸化物価(POV),カルボニル価などの指標の経時変化を調べ,油脂酸化に伴って生成する比較的細胞毒性の強い5種類の不飽和アルデヒドの総濃度の推移とPOVの推移とが高い相関を示すことを見いだした.このことから,POVが食品の安全性を確認するために用いるべき指標となることを改めて確認した.
ノート
  • 岸 弘子, 山田 利治
    2007 年 48 巻 3 号 p. 58-63
    発行日: 2007/06/25
    公開日: 2008/04/28
    ジャーナル フリー
    食品中の保存料9種の分析法の検討を行った.固体食品はメタノールで抽出し,5 mmol/Lクエン酸緩衝液(pH 4.0)を加えてOasis HLBに負荷し,メタノール溶出液を安息香酸,ソルビン酸およびデヒドロ酢酸測定用試験溶液とした.さらに,メタノール溶出液の一部をBond Elut PSAに負荷し,その通過液をパラオキシ安息香酸エステル類測定用試験溶液とした.液体食品は5 mmol/Lクエン酸緩衝液を加えてOasis HLBに負荷し,以下同様に操作した.10種類の食品に各保存料を0.01および0.10g/kgとなるように添加したときの回収率は76.4∼107.4%,定量限界はそれぞれ0.005 g/kgであった.
  • 野村 千枝, 北川 幹也, 吉田 政晴, 田中 之雄
    2007 年 48 巻 3 号 p. 64-68
    発行日: 2007/06/25
    公開日: 2008/04/28
    ジャーナル フリー
    固相抽出およびHPLCを用いた食品中のポリソルベート(PS)の分析法について検討を行った.食品より,PSを5%メタノール-酢酸エチルで抽出し,試料の前処理はカートリッジカラムの固相抽出法を採用し,マルチモードタイプの固相カラムと中性アルミナカラムを用いて精製した.定性・定量には示差屈折率検出器付HPLCを用い,スクリーニングにはTLCを用いた.9種類の食品についてPS80 (1∼5 g/kg)を添加したときの平均回収率は80∼99%,定量限界は0.10 g/kgであった.本法を用いて市販加工食品を調査し,ウスターソースからPSをPS80として0.13 g/kg検出した.
  • 和田 正道, 丹後 俊郎
    2007 年 48 巻 3 号 p. 69-76
    発行日: 2007/06/25
    公開日: 2008/04/28
    ジャーナル フリー
    前報において,著者らはデータベースに含まれる全事例から重回帰分析により推定式を作成し,摂食時点を推定する方法について報告した.従来法に比較して,新しい推定法は摂食時点との一致性および精度ともに高いことを明らかにした.本報では,推定式の算出方法を原因物質別に改良した.実用性を検証するため,データベース作成後に新たに発生した事例について摂食時点を推定した.改良した推定法は前報の推定法および従来法に比較して摂食時点との高い一致性と精度を示した.したがって,改良した推定法は高い実用性を有すると考えられる.
調査・資料
  • 下井 俊子, 牛山 博文, 観 公子, 斉藤 和夫, 鎌田 国広, 広門 雅子
    2007 年 48 巻 3 号 p. 77-82
    発行日: 2007/06/25
    公開日: 2008/04/28
    ジャーナル フリー
    ジャガイモ中のグリコアルカロイド(ポテトグリコアルカロイド,PGA)について,青果27品種および市販そう菜に含まれる皮付きジャガイモ31試料の含有量調査を行った.ジャガイモ青果27品種についてPGA含有量を調査した結果,品種間で差が見られた.高い値を示したのはメークインおよびシェリーであり,Mサイズ(100 g程度)のPGA含有量はそれぞれ180および320 mg/kgであった.低い値を示したのはインカレッドで,MサイズのPGA含有量は21 mg/kgであった.また,PGA含有量はどの品種でもサイズが小さいものほど高かった.市販そう菜に含まれる皮付きジャガイモについてPGA含有量を調査したところ,その値は48~350 mg/kgであった.
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