食品衛生学雑誌
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5 巻, 6 号
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  • II. 分離腸球菌群の分類成績と工場別の出現状況
    橋本 秀夫, 伊藤 烈, 石田 貞雄, 川口 元紀
    1964 年5 巻6 号 p. 415-419
    発行日: 1964/12/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    本邦各地の6工場から1年間にわたって送付を受けた粉乳と, 殺菌方法を異にする3種類の牛乳から分離した腸球菌群を分類し, とくに粉乳については工場別に出現菌型を検討した. その結果は以下のとおりであった.
    1) 粉乳および牛乳由来の腸球菌群601株は, Str. faecium 533株, Str. faecalis 21株, Str. faecalis var. liquefaciens 10株, Str. durans 3株およびUnclassified 34株に分類された.
    2) 粉乳ではStr. faeciumが主要菌種で, 粉乳由来株の92.3% (533/577) を占めていた.
    3) これに反して牛乳由来株では, 典型的なStr. faeciumは1株もみられなかった.
    4) 粉乳由来のStr. faeciumを糖分解の成績に基づいてさらに型別した結果, 9型に分けられたが, そのうちの第5型は全6工場から検出され, また出現の最も多い型であった.
    5) 粉乳から検出された腸球菌群の主要な菌型は, 年間を通じて工場によってほぼ一定していた.
    6) 粉乳由来Str. faeciumの型別の成績では, 地域的な出現菌型の差は認められなかった.
  • 第1報 ナガズカ卵巣の毒性について
    坂井 稔, 木村 喬久, 信濃 晴雄, 絵面 良男, 坂 正紀, 林 功
    1964 年5 巻6 号 p. 420-425
    発行日: 1964/12/05
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    ナガズカの卵巣のマウス (腹腔内接種法) に対する毒性を検討しつぎのごとき結果を得た.
    1) ナガズカの卵巣より非水溶性・脂溶性, すなわち含水アセトン, エチルエーテル, エタノール可溶, 無水アセトン不溶, かつ相当の耐熱性を示す毒性物質を抽出しえた.
    2) 水溶性毒性物質は確認しえられないが, エタノール不溶部に若干量の毒性を示す物質が認められた.
    3) 本魚は卵巣のみに毒性が認められ, Halsteadのいわゆるichthyoötoxinのカテゴリーに入る魚毒と考えられる.
    4) マウスは本毒素に対し臨床上, 剖検上および病理組織学的に特異的所見を示す. なお収量は少量ながらエタノール不溶部も毒性を示すが, この場合のマウスの態度は前者と明らかに異なる.
    5) 抽出毒による毒性試験において, エタノール可溶部は600MU (24~36hr), エタノール不溶部40MU (24hr), 両者の混合画分のエチルエーテル可溶部は500MU (24~36hr) であった.
  • 第2報 粗抽出毒の性状について
    坂井 稔, 木村 喬久, 信濃 晴雄, 絵面 良男, 坂 正紀, 林 功
    1964 年5 巻6 号 p. 426-432_1
    発行日: 1964/12/05
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    ナガズカの卵巣の粗抽出毒について脂質化学的ならびに2, 3の理化学的処理に対する抵抗性を検討しつぎのごとき結果を得た.
    1) 粗抽出毒の脂質化学的一般分析およびシリカ・セライトカラムクロマトで細分画した試料のペーパークロマトによる検討を行なった結果, 本魚卵巣に含まれる毒性物質はコリンおよびリンを含み, 糖を含まぬ複合脂質, すなわち一種のリン脂質であることが判断された.
    2) 本魚卵巣の抽出毒は, マウスおよびウサギ血球に対する態度がリゾレシチンおよびヘビ毒などと明らかに異なり, リン脂質中のリゾ化合物のごとき溶血毒とは異なるものと推察された.
    3) 本魚卵巣毒はその分析結果から, 不飽和度のかなり高い脂肪酸を含むことが推定されたが, 10KC. (100W) の音波処理によりかなりの過酸化物が生成されたと考え得られる試料においてかえって毒性が消失し, いわゆる“魚油毒”すなわち高度不飽和脂肪酸の過酸化物による毒性とは異なることが推察された.
    4) 本魚卵巣毒は100°, 30分間の加熱に抵抗するが, 121°, 30分間の加熱あるいは37°に長時間放置することによりその毒性を消失する.
    5) 本魚卵巣毒は10KC. (100W), 60分間の音波処理によりその毒性はほとんど消失する.
  • 第3報 毒性物質の抗原性ならびに数種の薬剤による実験的治療試験について
    坂井 稔, 木村 喬久, 信濃 晴雄, 絵面 良男, 坂 正紀, 林 功
    1964 年5 巻6 号 p. 433-440
    発行日: 1964/12/05
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    1) ナガズカ卵巣の毒性物質は非水溶性であることを再確認した.
    2) 新鮮生卵巣の生理的食塩水乳剤を25°, 10°および0~3°に保存した場合, 25°では7時間以内に, 10°で4~5日後, 0~3°で6日後に水溶性の毒性物質の出現を認めたが, 本毒性はもちろんナガズカ卵巣本来の毒性とは明らかに異なり, 試料の鮮度低下に伴うタンパク分解産物に起因するものと推定された.
    3) 生卵巣乳剤のトリプシンによるタンパク消化はその毒性に顕著な変化を及ぼさなかった.
    4) 本魚卵巣毒の本態をリン脂質と考える著者らの見解に矛盾することなく, 本毒性物質は完全抗原としての性格を欠きハプテンであることが推定されたが, 複合ハプテンまたは単純ハプテンのいずれであるかについてはさらに検討を要するものと思考された.
    5) 主として一般の薬物中毒時に常用される数種の薬剤をもってマウスに対する実験的治療試験を試みた結果いずれも期待しうる薬効が認められなかった.
  • 第1報 市販冷凍食品の微生物分布
    駒形 和男, 小川 博望, 勝屋 登
    1964 年5 巻6 号 p. 441-446
    発行日: 1964/12/05
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    市販冷凍食品の微生物検査を行ないつぎの結果をえた.
    1. 一般に市販冷凍食品には1gあたり103~105程度の好気性微生物が存在した.
    2. 冷凍食品より分離された微生物は0°および30°で生育するものがほとんどを占め, その半数はグラム陰性桿菌であった. また酵母もかなり多数認められた.
  • 清田 亮夫, 外村 佳子, 高尾 朔, 安川 章
    1964 年5 巻6 号 p. 447-451
    発行日: 1964/12/05
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    食品類中のE. coliの検出試験においてBALB培地を使用する方法について検討した結果, 本法が食品中のE. coliの検出率を高め, しかも本法によって判定時間の短縮と試料の多数処理が可能であることを認めた.
    すなわち, 食品中のE. coliの検出にはまずBGLB培地で増菌形式をとったのちBALB培地に一部を再接種し, 43±0.5°, 48hr培養後のガス産生度によってE. coliの存在を確認することができる.
    この方法を実際に応用した結果, 水産冷凍食品では100%にE. coliの存在を確認することができ, 他の食品についてもおおむね92%にE. coliの存在を認めることができた.
  • 赤外線吸収スペクトルによる同定
    藤井 清次, 大場 琢磨, 林 敏夫, 原田 基夫
    1964 年5 巻6 号 p. 452-458
    発行日: 1964/12/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    A method is described for identifying gum bases in chewing gums by means of infrared absorption spectra. Sample of chewing gum was treated with hot water to remove sugars, coloring matters and organic acids, etc., and the residues were extracted with several solvents, and separated into ten fractions (Fig. 1)
    Gum base in each fraction was identified by comparison of the infrared spectra with that of the corresponding known base. Besides some bases in the fractions were confirmed by chemical methods.
    Butyl phthalyl butyl glycolate (Fig. 3), polyvinyl acetate (Fig. 4), jeltong gum (Fig. 5), monoglyceride (Fig. 6), microcrystalline wax (Fig. 10) and vistanex (Fig. 10) were found in commercial chewing gum, but chicle gum and ester gum could not be confirmed. The further work is in progress.
  • その1. Total halideの分析
    川城 巌, 二郷 俊郎
    1964 年5 巻6 号 p. 459-466
    発行日: 1964/12/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
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