食品衛生学雑誌
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5 巻 , 2 号
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  • 矢野 信礼
    1964 年 5 巻 2 号 p. 103-111
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    好冷細菌に対する関心は, 近来食品工業および食品衛生の分野において急速に増大しつつある. この綜説ではもっぱら牛乳, 乳製品の好冷細菌について論議を進めたが, 好冷細菌の問題は食品全般について, 食品の加工利用方式の変化とともに重要となってきている.
    好冷細菌と一言であらわしても, その内容はおびただしい広がりをもっている. 特定の食品のみの好冷細菌の問題に限定しても, そのなかには性質および作用の異なる多数の種類の細菌が含まれている. そして食品自体が非常にバラエティに富んでいる.
    好冷細菌に関する諸問題を解明してゆくには, 個々の好冷細菌の生理学的生化学的諸特性および発育特性を究明してゆくとともに, 好冷細菌群の生態学的な追究が必要となってくる. 好冷細菌による食品汚染に対する対策, さらには好冷細菌の制御を合理的に推進してゆくためには, 今後これらの研究が大いに発展してゆくことが望まれる.
  • 安永 統男
    1964 年 5 巻 2 号 p. 112-115
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    長崎市内の河水を対象に病原性好塩菌の検出を目標とする実験を試み, 昭和38年6月から9月にかけて24株を分離することができた. 検体数からみた検出率は54%に達し夏季におけるわが国の都市河川が本菌によって相当汚染されていることが推察された.
    分離菌株のうち10株がBiotype 1に14株がBiotype 2に相当しすべてO群別することができたが, 今回の調査によって都市河川等の陸地環境も海水性環境同様に本菌の汚染源となる可能性が十分に認められた.
  • 菅野 三郎, 小倉 秀麿
    1964 年 5 巻 2 号 p. 116-119
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    In Japan, the presence of tin in refreshing beverages is permitted at the concentration of not exceeding 150ppm. Fruit juices and fruits in lacquer-lined cans generally contain tin ranging from 10ppm to 50ppm. In these cases, a colorimetric method is preferable to a gravimetric method for the determination of tin content. Phenylfluorone is generally used as a reagent to determine tin colorimetrically, but, according to the conventional colorimetric method, tin is determined in the presence of this excessive reagent and the absorbance of the test solution shows usually 0.15-0.25 at about 510mμ.
    The authors have improved the sensitivity and precision of this method by making tin in the test solution react with phenylfluorone, extracting the excess of phenylfluorone with chloroform, and reducing the absorbance of blank solution below to 0.1.
  • 相磯 和嘉, 蟹沢 成好, 岡本 達也, 相川 直子
    1964 年 5 巻 2 号 p. 120-129
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    Previous report (Aiso et al, 1962) dealt with macroscopic examination of rats fed 2- (2-furyl) -3- (5-nitro-2-furyl) acryl amide and nitrofurazone. In the present study we have observed their liver, kindney, heart, spleen and testis histologically.
    Degenerative changes, atrophy, hydropic degeneration, pyknosis, and fatty metamorphosis of the hepatic cells, were observed in all groups of the rats fed nitrofurazone, but the extend of disorders was mild in general, and the degree of changes was more intensive when the rate of chemical concentration in the diet was increased. Cirrhotic changes were not recognized.
    On th contrary, the tendency of hypertrophy of the hepatic cells was noted in the rats fed 2- (2-furyl) -3- (5-nitro-2-furyl) acryl amide, especially at the 0.02% and 0.2% level. Degenerative changes were markedly observed in only a group of rats fed the diet at the level of 0.2% for one year, and their growth was retarded. Cirrhotic changes were also not recognized.
    There was nothing of the neoplastic changes in hepatic cells of all the rats fed both derivatives.
    Remarkable toxic effect in the kidney, heart, spleen and testis was not observed in all groups fed both compounds.
  • 新谷 いさお, 山本 昭雄
    1964 年 5 巻 2 号 p. 130-134
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    1) ショートニング7種 (2種はヤシ系ガス無し), ラード5種, 計12種を試料として冷蔵鼠フラン器のなかにそれぞれ5°, 30°にして12か月間保ち毎月AV, POVを測定した.
    2) ショートニング, ラードとも5°貯蔵試料は変化しなかった. 30°ではNo. 11以外わずかに変化した程度でマーガリンのように著しい差はみられなかった.
    3) 12か月貯蔵後の試料についてみるとNo. 11は30°のものは著しくSV上昇, IV減少したが他はほとんど変らなかった.
    4) 色相は30°のものショートニングはY, Rとも幾分着色し, 逆にラードはうすくなった.
    5) ショートニング, ラードは水と油の乳化したマーガリンよりはるかに安定である.
  • 鹿島 哲, 近藤 竜雄
    1964 年 5 巻 2 号 p. 135-139
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    トリクロルおよびジクロルフェノールは, その5~40×10-5M濃度の0.5~2%エタノール溶液を塩酸で酸性にしたとき最も長波長の等吸収点と吸収極大が大よそ一致するので, その波長で吸光度を測定すれば正確に定量できることがわかった.
    クロルフェノール類の見掛けのイオン化定数をスペクトルから求めた. 紫外吸収スペクトルに及ぼす水およびエタノールの溶媒効果を調べ, エタノールの含量の多いほど吸収極大の波長が長波長にずれモル吸光係数が増加することを確かめた.
  • 鶴田 理, 太田 輝夫, 戸部 敬哉, 原田 豊秋
    1964 年 5 巻 2 号 p. 139-143
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    1. 臭化メチルを添加した酸化エチレンの殺細菌効果は, 酸化エチレン単独と同等またはそれ以上であった. これらに比べ, 臭化メチル単独の場合はやや低下した. したがって, 臭化メチルの添加は酸化エチレンの爆発性を不活性化するのみならず, 酸化エチレンの細菌に対する致死量を減少させることができる. 一方, 糸状菌は, いずれの薬剤でも200g/1.5m3で完全に死滅しえた.
    2. 酸化エチレンの殺虫速度は臭化メチルの添加によって著しく速くなる.
    3. 臭化メチルは酸化エチレンより殺細菌力が劣るが被クン蒸物質内への浸透速度が高いことを認めた.
    4. 酸化エチレン25%・臭化メチル75%の爆発限界は8~22%であり, これは440g~1.22kg/1.5m3に相当する. 一方, 細菌に対して有効な量は本爆発下限界値よりはるかに低いので, 実用に際しての爆発や火災の危険性はないものと考えられる.
  • 小柳 妙子, 鶴田 理, 太田 輝夫, 原田 豊秋
    1964 年 5 巻 2 号 p. 144-146
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    臭化メチルのクン蒸小麦粉を用いて, 製パン原料としての適性について幾つかの究明を行ない大要つぎのごとき知見を得た.
    1. チモタキグラフでの検討あるいはグルテン量・β-アミラーゼの測定を行なったが, これからは質的な変化を見いだせなかった.
    2. わずかながら, アミログラフではα-アミラーゼの減少を, アルベオにおいて伸展性の落ちることを認めた.
    3. 最終目的の製パン試験結果から見ると, クン蒸終了直後は別として容積が増加するなど性状の点で多少すぐれた傾向を示す点もある. しかしクン蒸小麦粉で食パンを作った場合に, 官能的ではあるがわずかながら独特の香・味の低下が認められた. このことは現状の使用薬量基準ではさして問題にならないと思うが留意しなければならない.
  • 鶴田 理, 太田 輝夫, 小柳 妙子, 原田 豊秋
    1964 年 5 巻 2 号 p. 147-150
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    酸化プロピレンがクン蒸剤としての適性を有するか否かについて究明し, 大要つぎのような知見を得た.
    1. 殺菌力の点からは, 既報の酸化エチレンより劣るし, 現在使用の爆発性を有しない臭化メチル・クロルピクリンと比較して優秀性を見いだせなかった.
    2. 小麦粉をクン蒸して製パン原料としての面から究明し, 幾つかの知見を得ている.
    それらのうち, 成分的な多少の変動はとにかくとして, クン蒸後20日を経過しても製パン工程の焙焼中に刺激性物質の蒸散を認めたり, 製パンの食味が低下することなどより, 小麦粉のクン蒸は加工原料としての価値を失なうことを示唆している.
    これらの実体よりかんがみて, 酸化プロピレンのクン蒸剤としての適性は疑わしい.
  • 林 敏夫
    1964 年 5 巻 2 号 p. 151-155
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    The action of enzymes such as diastase, takadiastase, pancreatin, amylase of Bacillus subutilis, cellulase and saliva, on carboxymethylcellulose (CMC), carboxymethylstarch (CMS), and methylcellulose (MC), was studied concerning the production of reducing sugar and the change of the viscosity of each 1% aqueous solution.
    Cellulase produced some reducing sugar from CMC and reduced the viscosity of CMC aqueous solution, and takadiastase followed it. Pancreatin, amylase of B. subtilis and saliva produced little or no reducing sugar from CMC, but these enzymes produced reducing sugar from CMS and reduced the viscosity of CMS aqueous solution. MC was affected slightly by cellulose but other enzymes gave no influence on MC.
  • 内田 和子, 千葉 裕典, 佐渡 一郎, 磯山 雄一
    1964 年 5 巻 2 号 p. 156-161
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    著者らは, 有害業務を含む都内中小企業従業員健康管理の一環として, 男女72名について栄養摂取量と血液性状, 体格, 経済状態などとの関係について検討したところ, つぎのような知見を得た.
    1. 男女とも, ビタミンA, ビタミンB2, カルシウム, 鉄, カロリー, 摂取量が所要量に比べて20~55%不足していた.
    2. 身長, 体重, 比体重は, 全国平均に比較して男女とも低い傾向にあった.
    3. 1日当り栄養摂取量と比体重とは有意の関係がみられなかった.
    4. 男子において動蛋摂取量と血中ヘモグロビン, ヘマトクリットは, 相関係数r=0.367, r=0.343で, P<0.05で有意の相関であった.
    5. 1日当り動蛋摂取量と月収とは, 相関係数男子r=0.417, 女子r=0.341, P<0.05で有意の相関がみられた.
  • 浜田 清, 若井 美子, 北川 富雄, 内田 和子, 千葉 裕典, 鵜飼 恒, 沼田 利雄, 竹内 一豊, 宮崎 利雄
    1964 年 5 巻 2 号 p. 162-167
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    著者らはさきに乳酸菌の有用性に関し, 基礎的ならびに応用的に研究を行ない, 若干の知見を得たが, 今回は発酵乳飲用について, 体重測定および血液検査を中心に人体の健康に与える影響を考察し, 併せて健康カレンダーによる自覚症調査をも実施した.
    体重測定においては, 発酵乳飲用群は非飲用群に比し著明な体重増加傾向を示し, 血液検査では, ヘモグロビンにおいて同様増加傾向が認められた. ヘマトクリット値においては, 特異な所見は認められない.
    自己記入式の健康カレンダーによれば, 飲用群は症状の訴え数において明らかな減少傾向を示したが, 非飲用群では, このようなことは認められなかった. 飲用により気づいた効果では, 飲用者の89%の者が, なんらかの効果を認めておりなんとなく調子がよい, 食慾が増したなど比較的健康感に関連のある答えが多く, このことは発酵乳が保健飲料として価値があると考えても差支えないものと思われる.
  • 小瀬 洋喜, 池田 坦
    1964 年 5 巻 2 号 p. 168
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
  • 川城 巌, 川田 公平, 細貝 祐太郎, 天野 立爾, 武見 和子
    1964 年 5 巻 2 号 p. 177-183
    発行日: 1964/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
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