食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
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55 巻, 5 号
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報文
  • 亀谷 宏美, 高附 巧, 松田 りえ子, 堤 智昭, 等々力 節子
    原稿種別: 報文
    2014 年55 巻5 号 p. 193-204
    発行日: 2014/10/25
    公開日: 2015/01/08
    ジャーナル フリー
    日本で流通するエビ,カニの多くは輸入品が占めているため,国内向けの品種を対象とした照射検知法開発が重要である.本研究では,輸入量の多い品種のエビとカニを対象に,電子スピン共鳴(ESR)分光法による照射誘導ラジカルの同定と照射判定の可能性を検討した.エビ(ブラックタイガー,バナメイエビ)は腹節の殻と尾扇を,カニ(ズワイガニ,タラバガニ,ワタリガニ)は脚と螯(ハサミ)の殻を使用した.エビの腹節の殻と尾扇,カニの脚の殻は照射によって特異的に誘導されるラジカルは検出されず,ESRによる照射判定は不可能であった.カニの螯の殻はヒドロキシアパタイト由来の照射誘導ラジカルが強く認められ,照射判定できる可能性が示された.
ノート
  • 高畠 令王奈, 増渕 友子, 布藤 聡, 峯岸 恭孝, 野口 秋雄, 近藤 一成, 手島 玲子, 倉嶋 たけ代, 真野 潤一, 橘田 和美
    原稿種別: ノート
    2014 年55 巻5 号 p. 205-209
    発行日: 2014/10/25
    公開日: 2015/01/08
    ジャーナル フリー
    遺伝子組換えトウモロコシMIR162系統のリアルタイムPCRを用いた系統特異的定量分析法を開発した.本定量分析法用標準プラスミドを調製し,DNAのコピー数比から重量混合比へ換算するための係数である内標比を実験的に決定した.さらに,試験室間共同試験によるブラインド定量試験を実施し,分析法の性能を評価したところ,定量下限値は0.5%以下と見積もられ,偏差は25%未満,室間再現性は20%を下回る良好な結果が得られた.以上の結果から,本分析法が,実際の検査に適用可能であることが示された.
  • 今井 浩一, 米田 葵, 大坂 郁恵, 石井 里枝, 高野 真理子
    原稿種別: ノート
    2014 年55 巻5 号 p. 210-215
    発行日: 2014/10/25
    公開日: 2015/01/08
    ジャーナル フリー
    本研究は,ソルビン酸の使用が認められた異臭苦情食品において,トランス-1,3-ペンタジエンが異臭物質として検出されたことから,その生成要因を解明することを目的とする.異臭苦情食品からペニシリウム属真菌が分離され,ITS領域およびD1/D2領域のDNA塩基配列解析の結果,Penicillium chrysogenumと同定した.分離したP. chrysogenumをソルビン酸カリウム存在下で培養したところ,トランス-1,3-ペンタジエンの生成が認められた. P. chrysogenumのトランス-1,3-ペンタジエン生成能は,培養液中のpHに影響された.本異臭苦情は,ソルビン酸が使用された苦情食品中でP. chrysogenumが混在し,ソルビン酸の分解生成物であるトランス-1,3-ペンタジエンが発生したことが要因であると示唆される.
妥当性評価
  • 奥田 大貴, 古志 直弘, 松村 敦, 山本 礼央, 大柳 達也, 松田 高博, 橋本 昭彦, 畠山 治, 小林 和浩, 長尾 康博, 山田 ...
    原稿種別: 妥当性評価
    2014 年55 巻5 号 p. 216-229
    発行日: 2014/10/25
    公開日: 2015/01/08
    ジャーナル フリー
    厚生労働省通知「食品中に残留する農薬等に関する試験法の妥当性評価ガイドライン」に準じて,その前処理工程をFASRAC (Food Automatic Analytical Systems for Residual Agricultural Chemicals)を用いた場合と手作業(公定法)の場合について,302種類の農薬を対象に,農作物として小麦粉,大豆,ほうれん草,りんごを選択し,添加濃度0.01 mg/kgで妥当性評価を実施した.それぞれの農作物において,真度,併行精度および室内精度ではFASRACを用いた分析法は,手作業による分析法(公定法)と比較して同等以上であった.特に大豆における真度では,FASRACの前処理方法のほうが手作業(公定法)より優れていた.
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