食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
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56 巻 , 1 号
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報文
  • 岡野 清志, 小瀬 彩華, 高井 光宏, 金子 美佐緒, 西岡 聖子, 大図 祐二, 小田野 正義, 関山 泰司, 水上 勇一, 中村 信也 ...
    原稿種別: 報文
    2015 年 56 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2015/02/25
    公開日: 2015/02/27
    ジャーナル フリー
    カビに対する抗菌性物質であるアリルイソチオシアネート(AIT)の穀類におけるアフラトキシン(AF)産生菌の抑制に対する有効性を検討するため,温度・湿度を調節した密封容器内にトウモロコシ穀粒を入れAIT製剤(カラシ抽出物製剤,ワサオーロ)を適用した.容器内のAIT濃度は,14日目に最高の54.6 ng/mLに達し42日目では21.8 ng/mLであった.滅菌トウモロコシおよび非滅菌トウモロコシにAF産生菌(Aspergillus flavusA. parasiticus)を接種したAIT適用区ではいずれの産生菌も発育せず,AFの蓄積も認められなかった.しかしながら非滅菌トウモロコシでは,目視でカビの増殖は認められなかったものの培養検査では貯蔵性菌類のAspergillus glaucus菌群,A. penicillioidesA. restrictusが検出された.AIT適用区の貯蔵菌類の発育と抑制の状態はカビの種類により異なった.トウモロコシ穀粒の内部に侵入していると考えられるA. glaucus菌群に対しては試験期間を通じて若干の増殖抑制が見られ,主に表層部に存在するA. penicillioides A. restrictusは強く抑制される傾向を示した.
ノート
妥当性評価
  • 笹本 剛生, 小林 麻紀, 酒井 奈穂子, 上條 恭子, 大谷 陽範, 林 真輝, 馬場 糸子, 花城 千香子, 高野 伊知郎
    原稿種別: 妥当性評価
    2015 年 56 巻 1 号 p. 19-30
    発行日: 2015/02/25
    公開日: 2015/02/27
    ジャーナル フリー
    LC-MS/MSを用いた食肉中残留農薬簡易一斉試験法について妥当性評価試験を行った.試料10 gに水10 mLを加え混和後,1%ギ酸含有アセトニトリル30 mLでホモジナイズ抽出を行った .硫酸マグネシウム,クエン酸三ナトリウムおよび塩化ナトリウムを加え十分にかくはんして遠心分離後,有機層を1%ギ酸含有アセトニトリルで40 mLに定容した.その1 mLを分取し,遠心分離したものをLC-MS/MS測定溶液とした.市販の牛,豚および鶏筋肉に132種類の農薬(0.01および0.04 μg/g)を添加して,2併行,5日間の添加回収試験を実施した.その結果,妥当性評価ガイドラインの目標値に適合した農薬は牛筋肉125,豚筋肉120,鶏筋肉127農薬であった.
  • 山下 毅, 西川 清文, 篠﨑 史義, 伴埜 行則, 川上 雅弘
    原稿種別: 妥当性評価
    2015 年 56 巻 1 号 p. 31-36
    発行日: 2015/02/25
    公開日: 2015/02/27
    ジャーナル フリー
    食品中に残留するマラカイトグリーン(MG)およびその代謝産物であるロイコマラカイトグリーン(LMG)について,告示試験法を一部改良し,ジクロロメタンを使わない試験法を開発した.また,この試験法について,うなぎかば焼を用いて厚生労働省から通知された妥当性評価ガイドラインに従い,添加回収試験を実施した.標準添加試料からアセトニトリルおよびクエン酸・リン酸緩衝液(pH 3.0)でMG,LMGを抽出した後,塩析・脱水し,オクタデシルシリル化シリカゲルミニカラムおよび強酸性陽イオン交換体ミニカラムで精製した.これをLC-MS/MSにより測定し,重水素標識した標準物質(MG-d5,LMG-d6)をサロゲートとした内部標準法により定量を行った.その結果,MGおよびLMGそれぞれにおいて,真度は99.2%,93.6%,併行精度は2.2%,4.4%,室内精度は3.5%,5.1%と良好であった.
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