食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
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56 巻, 3 号
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報文
  • 渡邉 敬浩, 菊地 博之, 松田 りえ子, 林 智子, 赤木 浩一, 手島 玲子
    原稿種別: 報文
    2015 年56 巻3 号 p. 69-76
    発行日: 2015/06/25
    公開日: 2015/07/08
    ジャーナル フリー
    魚介類のメチル水銀濃度には,一部の魚種を除き,食品衛生法により暫定的規制値が設定されている.われわれは,この暫定的規制値への適合判定に用いることが可能なメチル水銀定量法として,フェニル誘導体化を介したGC-MS法を開発し報告した.本論文では,試料の脱脂操作の追加,フェニル誘導体化条件の変更,またPEG200との共注入を主とする大幅な改良を加えることにより,より操作性が高くGC-MSへの負荷が小さな分析法を開発した.改良した分析法の性能は,認証標準試料(4種)ならびに鮮魚(2種)を基材とする添加試料を,2機関に所属する分析者3名が計画的に分析して得た分析値に基づき評価した.その結果,全試料と分析者3名の組合せを通じ,本分析法の真度は85~98%,室内精度(RSD%)は1.6~8.1%と推定され,これらの推定値が厚生労働省のガイドラインに示された目標値を満たすことから,妥当性を確認した.
ノート
調査・資料
  • 秋山 由美, 齋藤 悦子, 二井 洋子, 荻田 堅一, 坂江 博, 福永 真治, 辻 英高, 近平 雅嗣, 三村 昌司
    原稿種別: 調査・資料
    2015 年56 巻3 号 p. 118-122
    発行日: 2015/06/25
    公開日: 2015/07/08
    ジャーナル フリー
    電子付録
    2012年11月から2013年8月に牛腸内容物から分離された大腸菌が保有する病原遺伝子について,マルチプレックスPCR法を用いた包括的実態調査を行った.ウシ100頭中79頭から病原遺伝子を持つ下痢原性大腸菌延べ180株が検出され,そのうちウシ32頭から検出された45株が腸管出血性大腸菌(STEC)であった.半数以上のウシがastAを保有しており,次いで,cdtcnfstx2の順で保有率が高かった(>30%).今回の調査ではSTh 遺伝子,LT遺伝子,invEaggRafaDは検出されなかった.STEC 45株中6株はstx1とstx2を同時保有し,19株はstx2を単独で保有していた.その他17株はベロ毒素遺伝子に加えて,STp遺伝子,astAあるいはcdtを同時保有していた.STEC以外の135株は,STp遺伝子保有の腸管毒素原性大腸菌18株,eae保有の腸管病原性大腸菌25株,およびその他の下痢原性大腸菌92株に分類された.OおよびH血清型が決定できた48株中,3株のO157 : H7は患者由来株と同様にstx2eaeを保有していた.
  • 柴田 博, 六鹿 元雄, 阿部 裕, 伊藤 禎啓, 大坂 郁恵, 大野 春香, 大野 浩之, 大野 雄一郎, 尾崎 麻子, 柿原 芳輝, 小 ...
    原稿種別: 調査・資料
    2015 年56 巻3 号 p. 123-131
    発行日: 2015/06/25
    公開日: 2015/07/08
    ジャーナル フリー
    食品衛生法におけるゴム製器具・容器包装の亜鉛(Zn)試験法の性能を評価するため,水または4%酢酸による亜鉛溶液6種を検体として用いた試験室間共同試験を行った.当試験には18機関が参加し,濃度非明示の6検体(各2測定)についてフレーム方式原子吸光光度法,誘導結合プラズマ発光強度測定法および誘導結合プラズマ質量分析法によりZnの定量を行った.その結果,いずれの測定法においても真度が97~103%,併行精度(RSDr)が0.7~4.9%,室間再現精度(RSDr)が1.7~8.9%であり,性能パラメーターの値は目標値(真度:80~110%,RSDr:10%以下,RSDr:25%以下)を満たしており,規格試験法として十分な性能を有していることが判明した.
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