マーガリンの着色料であるイエローAB, イエローOB,β-カロチン, アンナトーについて, Fe, Cuはじめ10種の金属を添加した試料を30°に保存し, 2週ごとに20週まで色相,β-カロチン, P. O. V., A. V. を測定した.
1) ラウリン油を主体とする試料にFeを加えると, アンナトーはほとんど退色し, 液体油の多いものはとくに退色がはげしかった.
2) FeはCuよりさらに退色傾向が著しかった.
3) 実験に供した金属の退色順位はCu, Mn, Fe, Co, Al, Cr, Ni, Zn, Pb, Snの順であった.
4) 残色率とPOVには関連があり, POV上昇の著しい金属は退色も早かった. しかしA. V. とはとくに関連性はみられなかった.
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