修紅短期大学紀要
Online ISSN : 2435-9696
Print ISSN : 1349-8002
最新号
第1分冊
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 館山 壮一
    2022 年 43 巻 1 号 p. 1-14
    発行日: 2022/09/01
    公開日: 2022/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
     本稿では、近年提唱された地域共生社会の実現及び持続的な推進に向けて、農福連携がどのようなあ り方を目指すことで地域共生社会の実現に寄与するか検討した。地域共生社会は近年になって政府が提 唱した地域課題解決の方針である。一方、農福連携は農業分野での障害者雇用に端を発した画期的な取 組であり、実践や研究が盛んにおこなわれている概念である。本稿では地域共生社会に関する政府の方 針を明らかにしつつ近年の研究動向を捉え、農福連携の特徴と照らし合わせ、その方向性を検討した。 その結果、地域共生社会の具体的な構築に対しては、住民主体・住民参加が求められるものの、地域住 民の自主性に任せていては困難であり、社会福祉協議会による介入や何らかの誘導によって地域を組織 化すること、地域が機能する仕組みづくりを支援すること、そしてその具体的運用方法を検討すること が必要であると明らかになった。さらに、農業と福祉について文献研究をした結果、人が生きるうえで の必須の営みが農業であり、福祉の根源に存在するものが食であって、人と農業、食、福祉は本来的に は一体であり、それゆえに、結びついている状態が本来的であると理解できた。そしてまた農業を契機 とした地域集団の結びつきが、地域に居住する弱者への救済につながり、そこに地域支援としての農福 連携の姿があると理解できた。農福連携の目指すべき姿は食を生み出す農と人、福祉が一体となること であり、そのあり方こそが、障害者就労にとどまらない、新しい農福連携の姿である。そして農福連携 と地域共生社会を一体的な存在とみなし、推進戦略を構築して運用することで地域共生社会の実現が可 能になると主張した。
  • 皆川 理奈
    2022 年 43 巻 1 号 p. 15-21
    発行日: 2022/09/01
    公開日: 2022/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
     幼児期の造形活動において、与えられた課題をこなし完成を目指すだけではなく、子ども自ら考え作っ てみたいと思うような自発的な創作への意欲に繋げて行くためにはどのようなアプローチが出来るだろ うか。筆者が造形指導の講師として携わるこども園で、活動中に見られた子どもたちの様子から創作へ の興味関心の表れに注意し、反応が見られた事例をピックアップした。本稿では造形活動の中での気付 き、発見といった認識の変化や情動を伴う子どもたちの反応に重点を置き観察を行ない、幾つかのケー スからポイントとなる要素を抽出した。そこからさらに、今後の活動に反映させてゆくべき点を絞り考 察を進めた。活動の中では、子どもたちが自ら見つけた設定目標に捕らわれない表現へのきっかけが随 所に見られた。得られた結果から、各々が自信を持った“自分の表現”に導くために指導者が留意すべ き点や、造形活動の更なる広がりへの可能性について言及した。
  • 髙橋 秀子
    2022 年 43 巻 1 号 p. 23-30
    発行日: 2022/09/01
    公開日: 2022/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
     L-アスコルビン酸は熱に対して安定で、酸化型のデヒドロアスコルビン酸は熱に対して不安定で分解 されることが報告されている。本研究は、L-アスコルビン酸の熱に対する安定性を詳しく調べることを 目的とし、4mg/ml L-アスコルビン酸標準溶液とレモン果汁を試料として、40℃・60℃・80℃・水の 沸騰温度において、加熱をはじめてから90分間あるいは120分間までのL-アスコルビン酸濃度の経時 変化を調べたものである。両試料とも40℃および60℃で120分間加熱ではL-アスコルビン酸濃度に有 意な減少はなく、80℃ 90分間加熱では両試料とも緩やかな減少がみられた。沸騰温度90分間加熱で有 意に減少し、4mg/ml L-アスコルビン酸標準溶液とレモン果汁で加熱前よりそれぞれ47.8%と40.0% に減少した。なお、レモン果汁の減少率が高かった。L-アスコルビン酸は熱に対し60℃までは120分 間の長時間加熱でも安定であること、沸騰温度では90分間加熱で半分以下になると判明した。
feedback
Top