夙川学院短期大学教育実践研究紀要
Online ISSN : 2433-7552
Print ISSN : 1883-5996
2016 巻, 9 号
夙川学院短期大学 教育実践研究紀要 第9号(2016年度)
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 井本 英子
    2016 年 2016 巻 9 号 p. 3-9
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/09/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
     音楽科の授業は、その科目の特性から学習者自らが活動する。小学校音楽科はその目標に「表現及び鑑賞の活動を通して、音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに、音楽活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養う。」(小学校学習指導要領平成20年告示)となっているように、表現と鑑貨の多様な活動を通して音楽の学習をするものと強調されている。具体的には、歌唱、器楽、音楽づくり、鑑賞の4つの活動からなる。つまり多様な音楽を幅広く直接体験することが基になっている。主体的•協働的に学ぶ学習=アクティブ•ラーニングを実践することでこの教科日標が有効に達せられると考える。アクティブ-ラーニングを鑑みての授業展開をその教材、実践方法とともに紹介する。
  • 佐藤 有紀
    2016 年 2016 巻 9 号 p. 10-15
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/09/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    近年、本学の造形表現の授業での学生の活動の様子をみていると絵を描くことに対する苦手意識を持つ学生が増えている印象を受ける。描両活動に対する苦手意識を解放し、自由な表現を引き出すためにはどうすればよいか。これは筆者にとって、またこれから子どもと造形活動を行う学生にとっての課題である。今回筆者の担当している図画I作教育法の絵画表現の分野では描画に対しての苦手意識が生まれる理由を探りながら、「子どもの自由で豊かな表現活動を引き出すためにはどうしたらよいか」ということをテーマに模擬授業の実践を行った。本稿ではこの描画活動の模擬授業を振り返り、指導者に必要な子どもの表現に対する視点や指導の方法について考察する。
  • 丹羽 正之
    2016 年 2016 巻 9 号 p. 16-20
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/09/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本稿は、夙川学院短期大学において筆者が担当する情報処理演習での、キー入カトレーニングに関する研究である。これまで情報処理演習では、最初に基本訓練としてキーボードでの入力練習を行ってきたが、普通の文章を打つだけでは、使用するキーの頻度にばらつきがあり、学習効率が悪い。そこで、ローマ字入力におけるキーの使用頻度に着目して、低頻度キーを用いる単語をピックアップし、それらを多く含む練習文を作成した。単語探しや文章作りは、キーボードの演習を兼ねて学生に作業してもらい、筆者が最終的に選別した。本稿では、ローマ字入力の問題点、低頻度キーとそれを用いる単語、効果的な学習が期待できる練習文の実例などを述べる。
  • —アクティブ・ラーニングの視点からの授業づくりの場面より一
    齋藤 尚志
    2016 年 2016 巻 9 号 p. 21-27
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/09/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本稿は、本学2回生の2016年度科目「教育実習事前•事後指導(小学校)」において取り組んだ協働学習の紹介と、その取り組みにおいて使用した教具(ふりかえりシート)の利用効果および、そこに示された学生の意見を分析するものである。本科Bでは、協働学習として、実習経験者と未経験者からなる4人一組のチーム(全4チーム)を編成し、アクティブ.ラーニングの視点(導入•対話•作業)からの授業づくりを展開し、模擬授業を行った。受講生全員には模擬授業およびそれまでの協働学習に関して、「ふりかえりシート」(エール•シート)を記入させ、その協働学習の成果、その意義について検証した。また、協働と、これからの学校•教員のありよう(チーム学校、教職員の協働性、学び続ける教員を支えるキャリアシステム、など)とを関連させて、その意義について追究した。
  • 髙田 佳孝
    2016 年 2016 巻 9 号 p. 28-32
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/09/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本論文は、本学の必修科目である「幼児体育I」における2016年度の授業実践報告である。「幼児体育」は、各種の身体運動(運動あそび、ゲーム、スポーツごっこ、リトミック、ダンス等)を通して、教育的角度から指導を展開し、運動欲求の満足と身体の諸機能の調和的発達を図るとともに、精神発達を促し、社会性を身につけきせ、心身共に健全な幼児に育てていこうとする営みであると考えられる。この授業では保育の中で行われる「幼児体育」を計画し実践するための基礎的知識と指導技術の習得を目的としている。その中の「運動あそび」では、身体活動を通して身体の発育を促したり、楽しさを味わわせたり、体力や技能を高めることをねらっている。また、さらに友だちと一緒に活動することで、社会性や精神的な面も育成することもねらっている。そこで教材の活用方法について、学生自身がこれらの効果の有効性を感じられるような授業展開をめざし、実践した。
  • 林 富公子
    2016 年 2016 巻 9 号 p. 33-39
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/09/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本稿は、筆者らが担当する保育実習IA (保育所)における立案指導に関しての実態調査をすることを目的としている。指導案の作成(立案)に関して困難に思う学生が思わない学生よりも多いのは、以前の研究で述べたしそれに加えて、本学では保育実習I A (保育所)に参加する前の実贺体験が学生によって異なっているため、指導案に対する知識や経験も違うことが予想される。つまり、Table1からも分かるように、保育実習I Aに取り組む以前に幼稚園実習に行った学生は記録や立案などが既知のことであっても、幼稚園実習に参加していない小学校実習希望者らにとっては未知の事が多くあるのではないかと推察される。そこで、今回は本学の保育所実習I A (保育所)における実態を調査し、幼稚園実習経験の有無に関わらない立案指導を可能にする方法を探る一助とする。
  • 一遊びの中の保育内容5領域の検討一
    園田 雪恵
    2016 年 2016 巻 9 号 p. 40-48
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/09/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
     本稿において、特例講習科目「保育内容総論」の授業を振り返ることにより、授業改善を行うことが目的である。第2回目の「遊びの中の保育内容5領域」の検討では、アクティブ•ラーニング型授業としてThink-Pair-Shareの技法を取り入れた。授業では、佐賀大学文化教育学部附属幼稚園の『遊び集』より5つの事例を用いて分析を行つた。分析方法は、次のとおりである。事例にあげている遊びの内容を読み、遊びを把握する。続いて、その内容に関連すると考えられる幼稚園教育要領5領域の内容項目を抽出していく。分析の結果、2人が全く同じ分析結果になったという事例は1つもなかった。また、『遊び集』で分析されている結果とも、違いがあることから、子どもの遊びに対して様々な見方があるということが窺われた。Think-Pair-Shareの技法を取り入れた授業において、他者の考えを聞くことにより、違う視点で子どもの遊びを見ることができたという感想があった。遊びの中に、保育内容5領域が含まれていることについて、定の理解が得られたものと考えられる。
  • 山中 愛美
    2016 年 2016 巻 9 号 p. 49-52
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/09/13
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本学児童教育学科は、「保育内密・表現」の授業の中にオペレッタを取り入れている。保育者養成校として、授業の中で他者との関わり、協力し合いながら学習していく機会を増やさなければいけないと考えているからである。授業を通して表現力を高めるだけでなく、仲問との協同作業により、保育者としての資質の向上を目指した。本稿は、授業内容をまとめ、学生のレポートから、オペレッタによる表現力向上と仲間と協力して作品を作り上げていく楽しさが伺えた。
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