Laboratory automation の計画においては2台以上の計算機を使用するのが現在の傾向である. このハイアラキーシステムによる方法は, 要求される機能すべてを1台の計算機で実行するのは経済的でないということからきている. 計算機ハイアラキーの1実施例として, IBMリサーチ・センターで稼動しているものを説明しよう. ここの各研究室には, 多数の小型計算機または計算機を組込んだ計測器類があり, これらは時分割で上位の計算機システムと交信する. このホスト・システムは, さらに大規模なバッチ向きの計算機システムに接続されている. 技術者あるいは科学者たちは, 彼らの研究室からこのハイアラキー・システムを, あたかも1体のシステムであるかのように使かうことができる. マイクロ・プロセッサの出現でインタフェースは簡単になり, 今後はさらにハイアラキー・システムの創作を容易にすることができるであろう.
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