本研究では,協働的知識構築モデルにおける授業デザインの教授方略を見出すことを目的とした。対話的な学びの教授方略として,Gillies(2014)が指摘した対話的会話(Dialogic Talk),根拠に基づく説明的会話(Accountable Talk),探求的会話(Exploratory Talk),対話的教授(Dialogic Teaching)を小学校理科授業に援用し,協働的知識構築モデル(Stahl, 2000)におけるフェーズ移行との関連ついて検証した。実践した授業は小学校第3学年「光の性質」の単元である。協働的知識構築モデルのフェーズの成立及び移行に対話的な学びの教授方略が取られており,協働的知識構築のために対話的な学びの教授方略が有効であることが明らかになった。
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