日本の中等教育,中学及び高校(12-18才)における青少年の理科クラブ活動,課外活動の研究作品である,日本学生科学賞の1957年から1996年,過去40年間3,151点を分析した。
研究参加作品のうち女子の割合は40年間で2.5倍である。女子学生の割合36%と積極的な科学研究取り組みがみられる。とくにこの10年は女子中学生の科学研究の取り組みの増加が著しい。
科学研究作品の科目の割合は中学,高校ともに生物が半分を占め,残りを化学,地学と物理でわかちあっている。この傾向は過去40年間変わっていない。高校で女子学生は化学40%,生物30%,地学22%,物理8%。中学女子学生も化学28%,生物27%,物理22%,地学14%となっている。女子学生は研究課題として化学,生物を選んでいる。さらに,生物の中では中高校とも女子学生は課題に植物を,男子学生はより動物を選ぶ傾向がある。
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