日本女性科学者の会学術誌
Online ISSN : 2186-3776
Print ISSN : 1349-4449
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総説
  • 金崎 悠, 後藤 景子
    18 巻 (2018) 1 号 p. 1-11
    公開日: 2017/05/10
    ジャーナル フリー

    汚れの洗浄は、家庭生活、各種工業分野などで必要不可欠なプロセスである。効果的に洗浄を行うには、汚れや被洗物の種類、汚れの付着状態などに応じて、適切な洗浄条件を設定することが必要である。そのためには洗浄平衡だけではなく動的な観点からの洗浄の解析が重要である。本総説では、洗浄性を動的に評価するため、水晶振動子法を用いて洗浄過程を追跡し、得られた知見を紹介する。モデル基質には、高分子、カーボン、ガラスおよび金属を用い、その上に脂肪酸汚れを分子配向を変化させて、洗浄を行った。さらに、得られた周波数–時間曲線から汚れの除去メカニズムについて考察した。

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  • 樋田 京子
    18 巻 (2018) 1 号 p. 12-17
    公開日: 2018/03/20
    ジャーナル フリー

    腫瘍組織において、血管は栄養や酸素の供給、転移の経路になるなど、がんの進展に重要な役割を果たしている。近年、新しく増生される腫瘍血管を標的とした血管新生阻害療法が、がん治療法の一つとして広く行われているが、現在の血管新生阻害剤は単独でのがんの根治にはいたっていない。腫瘍血管新生制御には、腫瘍血管およびそれを構成する血管内皮細胞の性質を分子生物学的に理解する必要がある。腫瘍組織にわずかな割合しか存在しない腫瘍血管内皮細胞を分離・培養し、その性質を解析することにより、その異常性が明らかになってきた。さらに、がん微小環境の様々な因子が、血管内皮細胞により多様で複雑な性質をもたらすことがわかってきた。がんを養う血管内皮細胞の特性解明が、がん制御の一助になると期待される。

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  • 島田 緑
    18 巻 (2018) 1 号 p. 18-28
    公開日: 2018/03/20
    ジャーナル フリー

    真核生物は様々なゲノムストレスに対して複数の防御機構(チェックポイント、DNA修復、アポトーシス誘導、早期細胞老化)を持っており、これらの協調した作用によりゲノムDNAを安定に維持しながら自己複製を行っている。これらの防御機構の破綻は発がんや様々な遺伝子疾患に大きく寄与している。ストレス応答機構の分子基盤は、タンパク質分解、翻訳後修飾、タンパク質細胞内局在変化、転写調節により制御されており、クロマチン修飾は細胞増殖、分化、老化など多くの重要な生命現象に関わることが示されている。我々は①リン酸化酵素Chk1(Checkpoint kinase 1)がヒストンH3-Thr11(H3-T11)をリン酸化することにより転写制御を担うこと、②DNA損傷に反応した転写抑制機構にH3-T11の脱リン酸化が重要であることを見出し、DNA損傷に応答した転写抑制機構を発表した。この転写抑制機構は、同じく細胞増殖因子の転写が強く抑制される細胞老化の分子機構の解明に大きく貢献すると考えられる。

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Mini Review
  • Fukami Nakajima
    18 巻 (2018) 1 号 p. 29-34
    公開日: 2018/03/20
    ジャーナル フリー

    線維筋痛症は原因不明の広範囲の慢性疼痛と圧痛を特徴とする疾患である。線維筋痛症の発症機序が明らかでないため、根治療法はない。プレガバリン・デュロキセチン・アミトリプチリン・ミルナシプランなどを使用した薬物療法、有酸素強化運動、抵抗運動、水中運動、認知行動療法などがガイドラインでエビデンスのある治療法として推奨されているが、それらの治療法だけでは線維筋痛症の症状をコントロールできない患者もいる。そのため、エビデンスが十分にない他の治療法を試みている患者も多く、そのような治療法の中に神経ブロック・トリガーポイント注射もある。トリガーポイント注射は、厳密には神経ブロックではないが、神経ブロック治療の一つとして行われていることが多い。現在、線維筋痛症に対してだけの神経ブロックの効果を検討したランダム化比較試験は報告されていない。しかし、線維筋痛症患者に対する神経ブロックによる効果を日本語で報告した症例報告は数多くある。このミニレビューでは、線維筋痛症に対する神経ブロックとトリガーポイント注射の効果に関する報告を集め、英語で報告を行う。

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