皮膚の科学
Online ISSN : 1883-9614
Print ISSN : 1347-1813
ISSN-L : 1347-1813
1 巻, 2 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 矢野 登志恵, 大前 あゆみ, 井上 千津子, 矢野 健二
    2002 年 1 巻 2 号 p. 87-88
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 足立 準, 庄田 裕紀子, 羽白 誠
    2002 年 1 巻 2 号 p. 89-90
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 中野 敏明, 宮田 聡子, 佐藤 直哉, 増澤 幹男, 勝岡 憲生, 黒柳 能光
    2002 年 1 巻 2 号 p. 91-96
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    同種培養真皮移植は, 従来から使用されている創傷被覆材や外用療法では効果が不十分な難治性皮膚潰瘍に対して, 潰瘍面の早期閉鎖ないし, 植皮片の生着に好条件となる移植床形成を目的とするものである。今回我々は, 糖尿病性腎不全をもつ, 59歳男性の右外果に生じた難治性皮膚潰瘍に対して, 約1ヵ月間LipoPGE1の点滴と外用療法で保存的に治療したが, 潰瘍底の肉芽形成が不良なため, 同種培養真皮とスルファジアジン銀 (AgSD) 含有創傷被覆材を創傷面に適応した。その結果, 6週間後には無菌的に良好な移植床が形成され, メッシュ状自家分層植皮術を施行し, 潰瘍は治癒した。今後も, 種々の治療法にて難渋している難治性皮膚潰瘍に対して, 本治療法を適応し, 臨床応用されることが期待される。
  • 線状扁平苔癬との鑑別を中心として
    田崎 典子, 大畑 千佳, 小塚 雄民
    2002 年 1 巻 2 号 p. 97-101
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    15歳, 男児。平成11年11月, 左下腿内側に紫褐色丘疹が出現し, その後同様の丘疹が線状に上下方に増生してきた。わずかに痺痒を伴っていた。病理組織像では, 真皮上層のリンパ球の帯状浸潤, 表皮真皮境界部の液状変性, 表皮の海面状態と角化細胞の壊死を認めた。さらに真皮網状層のエクリン汗腺周囲にリンパ球浸潤を認めたことにより線状苔癬と診断した。無治療にて経過観察したところ約10ヵ月で自然消退した。
  • 山崎 文和, 伊藤 健人, 杉原 昭, 赤松 浩彦, 堀尾 武
    2002 年 1 巻 2 号 p. 102-106
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    成人Still病患者の血清中各種サイトカインを継時的に測定した。IL-6は病初期にのみ高値を示し, lL-18は関節痛と一致して変動したがG-CSF, M-CSFは臨床症状と相関せず, 軽度高値を示した。皮疹と一致して変動したサイトカインはなかった。以上より, 成人Still病の病態形成には種々のサイトカインが関与している可能性が示唆された。
  • 前田 晴子, 横井 祥子, 榎原 直樹, 樋口 昌則, 尾上 健児, 宮川 幸子
    2002 年 1 巻 2 号 p. 107-112
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は55歳, 女性で発熱と全身倦怠感および躯幹・四肢に散在性に多発する紅斑を主訴として来院した。皮膚生検を施行したところ, 真皮深層から脂肪織にかけて, 小動脈の壊死性血管炎の所見が得られた。血液検査では, MPO-ANCA, PR3-ANCAともに陰性であった。便潜血が陽性であったため, 大腸内視鏡検査・腸生検を施行したが, 血管炎の所見は得られなかった。他に内臓病変を示唆する所見もみられず, 組織病理学的所見および臨床所見より, 皮膚結節性多発動脈炎と診断した。血管炎とEpstein-Barrウィルスとの関係について若干の文献的考察を加えた。
  • 古賀 千律子, 荒金 兆典, 山田 秀和, 川田 暁, 手塚 正, 永澤 充子, 三沢 英世, 遠田 裕政
    2002 年 1 巻 2 号 p. 113-117
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    ガングリオン2例及び指趾粘液嚢腫1例に対して針治療を併用したところ, 治療効果がみられた。3例とも再発を繰り返し, 外科的治療に対して抵抗性で, 潰瘍を伴っていた。潰瘍周囲と足三里に週に一度の針治療を併用したところ, 3例とも4~14カ月後には珍出液の減少と潰瘍の上皮化及び皮内結節の縮小化がみられた。従って, 難治性のガングリオン及び指趾粘液嚢腫とそれらに合併した皮膚潰瘍の治療への補助的手段の1つとして, 針治療も選択しうると考えられた。
  • 林 義明, 喜多野 征夫, 夏秋 優, 伊藤 孝明, 南 祥一郎, 岡田 奈津子
    2002 年 1 巻 2 号 p. 118-122
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
    70歳, 男性。35歳頃より鼻背部に紅斑が出現, 次第に全身に同様の紅斑が多発し, 他院にて播種型慢性円板状エリテマトーデスと診断された。43歳時に左上肢の紅斑上に腫瘍が出現, 有棘細胞癌の診断のもとに切除された。その後下口唇や頚部, 左上肢などに有棘細胞癌あるいはケラトアカントーマが出現し, 切除を受けた。51歳時には頚部右側に腫瘤が出現し, 有棘細胞癌の組織診断を得たが腫瘍の一部分においては悪性血管内皮細胞腫の組織像も認められ, 切除術を施行した後, DTlC (dimethyltriazenoimidazolecarboxamide) にて加療された。65歳時にも左耳介後部に有棘細胞癌が出現し, 他院にて切除を受けた。その後平成11年7月15日, 転居のため当科へ紹介となり継続加療中であったが, 平成12年1月末頃より項部の慢性円板状エリテマトーデスの瘢痕皮疹上に小結節と浅い潰瘍が出現し, 徐々に増大した。皮膚生検の結果, 組織学的に有棘細胞癌と診断し, 同年7月11日に腫瘍摘出術及び植皮術を施行した。手術後約1年を経過するも再発, 転移を認めず経過観察中である。
  • 貴志 知生, 山本 有紀, 上出 康二, 古川 福実, 中峯 寛和, 岩月 啓氏
    2002 年 1 巻 2 号 p. 123-126
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
    86歳男性。平成11年9月頃, 左頬部を剃刀で切創後紫紅色斑が生じた。病理組織学的に真皮上層一皮下脂肪織内にかけて大型核を有する異型細胞が密にび慢性増殖を示していた。免疫組織学的にはCD56陽性, TdT陽性, EBER陰性, TCR遺伝子再構成も陰性であった。NK/Tcell lymphoma (blastic NK cell lymphoma型) と診断したが, 高齢で化学療法施行困難であったため放射線治療を施行した。治療終了時の病理組織では, 腫瘍細胞は著しく減少していたが, 治療終了から4ヵ月後, 前額部, 胸部に再発がみられた。
  • 加茂 統良, 良原 久浩, 杉本 格, 臼井 康雄, 的場 保巳, 大野 徹, 木下 真一, 川口 貴行, 木田 有利, 井垣 直哉, 村田 ...
    2002 年 1 巻 2 号 p. 127-133
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    症例1: 35歳, 女性。誘因なく左大腿部に有痛性紅斑が出現, 急速に拡大した。症例2: 65歳, 男性。自転車で転倒し右大腿後面に擦過傷を受傷後, 同部の壊死及び意識障害が出現した。両症例とも紅斑と壊死の拡大が急速で, かつCPK, CRPの上昇, ショック症状が著しく, 病変部よりA群β溶血性連鎖球菌が検出されたため劇症型溶血性連鎖球菌感染症 (toxic shock-like syndrome) と診断した。早急にデブリドマン, 抗生物質の全身大量投与, 抗ショック療法, 及び透析や血漿交換による血液浄化を施行, 更に動脈内カテーテルあるいは局所注射にて感染領域に抗生物質を投与し, 全身状態, 局所症状とも改善した。症例1は救命されたが, 症例2は肺障害が遷延し入院15日後永眠した。
  • 鈴木 裕子, 夏秋 優, 南 祥一郎, 大野 仁美, 喜多野 征夫, 倉本 賢
    2002 年 1 巻 2 号 p. 134-137
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    38歳, 女性。左手第4指の指輪接触部位に自覚症状を欠く紅色丘疹が出現し, 徐々に拡大したため当科を受診した。臨床像より金による肉芽腫, 非定型抗酸菌症, スポロトリコーシス等を考え皮膚生検を施行し, 組織学的に伝染性軟属腫と診断した。自験例は免疫低下を伴う基礎疾患を持たない成人女性の手指に生じ, 本症の一般的な臨床像とは異なっていた。また, 本症が手指に生じることは珍しく, 我々が調べた限り過去に1例報告があるのみであった。
  • 船坂 陽子, 田村 真吾, 薄木 晶子, 荒木 敬司, 大橋 明子, 市橋 正光
    2002 年 1 巻 2 号 p. 138-143
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    2000年10月1日から2000年11月30日までの2ヵ月間に神戸大学医学部附属病院皮膚科外来を受診した女性の尋常性痙瘡患者22例に対し, 「ノブ (R) ACスキンケアシリーズ」の使用試験を実施した。
    本製品は, Propionibacterium acnesに対して抗菌作用を有する感光素201号, 抗炎症効果が知られるグリチルリチン酸ジカリウムを配合するなどしたスキンケアシリーズで, 化粧落とし, 洗顔料, 化粧水および保湿ジェルの4品からなる化粧品である。2週間の使用試験において副作用例はなく, 全症例22例中21例に安全性を認めた。1例において, 洗顔料の使用部位に本試験品とは因果関係不明の紅色丘疹を認めたが, 使用中止により症状は軽快した。
    これらの結果から, 本試験に供した「ノブ ® ACスキンケアシリーズ」は痙瘡患者に対しても安全に使用できるスキンケア製品と考えられる。
  • 2002 年 1 巻 2 号 p. 159a
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 2002 年 1 巻 2 号 p. 159
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
feedback
Top