皮膚

故桐島正義先生を悼む

大原一枝

1988 年 30 巻 6 号 p. 693-694
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.693

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鱗状毛嚢性角化症 (土肥氏) の1例

大野佐代子, 太田深雪, 宇谷厚志, 段野貴一郎

1988 年 30 巻 6 号 p. 695-696
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.695

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脱毛性毛孔性角化症

須貝哲郎, 古河順子

1988 年 30 巻 6 号 p. 697-698
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.697

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Neurilemmoma (Antoni B型)

浅野翔一

1988 年 30 巻 6 号 p. 699-700
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.699

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Dyskeratotic cystを伴うダリエー病

本間真

1988 年 30 巻 6 号 p. 701-702
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.701

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Gemmangioma

本間真

1988 年 30 巻 6 号 p. 703-704
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.703

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ステロイド外用剤の外用回数と局所効果

ラットIa抗原標識Langerhans細胞の表皮内密度を対象として

深谷嘉英, 梅村芳樹, 竹内誠, 増谷衛

1988 年 30 巻 6 号 p. 705-709
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.705

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表皮Ia標識Langerhans細胞 (LC) 密度の減少を効果判定対象として, ステロイド外用回数差による効果の違いを検討した。実験手順は, ラット背部に1日1回, 2回, 3回各々2日, 4日, 6日間酢酸プレドニソロン (PSL)・吉草酸ベタメサゾン (BV) の外用を行ない, 表皮LC密度の減少値に対しStudent-t testを用いて比較検定を行なった。結果は, PS正外用で1日3回>1日2回>1日1回の順に減少, BV外用では全く減少しなかった。検定結果より考えると, 短期的により早い効果を期待する場合には多数回外用が望ましく, 長期的に効率的な効果を期待する場合には1日1回の外用の方が勝っていると思われた。

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環状紅斑を呈したSjögren症候群の皮疹部における免疫組織学的検索

山縣正治, 森田秀樹, 浅野翔一

1988 年 30 巻 6 号 p. 710-716
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.710

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顔面を中心に環状紅斑の見られた4人のSjögren症候群 (以下sjsと略) 患者の紅斑部を免疫組織学的に, モノクローナル抗体を用いて比較検討した。その結果, 真皮内の浸潤細胞の大半はHLADR陽性のactivated T cellであり, 4例中3例までが抗Leu 3a陽性細胞が抗Leu 2a陽性細胞に比して優位に浸潤していた。又, 真皮内には抗Leu 15陽性細胞はほとんど検出されず, 抗Leu 2a陽性細胞の大多数はcytotoxic T cellであることが判明した。このことからsjsにおいて, suppressor T ce11の減少がその病態に関与していることが示唆された。

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強皮症 (限局性と全身性) における弾性線維の変化

画像解析装置による測定と電顕的検索

辻卓夫, 加藤晴久, 沢辺元和, 依藤時子, 濱田稔夫

1988 年 30 巻 6 号 p. 717-721
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.717

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限局性および全身性強皮症の真皮弾性線維の変化について画像解析装置および電顕を用いて検索した。画像解析装置にての面積率, 最大長および最大幅の分析では, 子供, 青年および老人の各群に分けてそれぞれ同年代の対照と比較した結果, 限局性強皮症の子供群では面積率, 最大長および最大幅の全てにおいて有意に増加し, 全身性強皮症の青年および老人群では面積率が減少する傾向がみられた。なお電顕による超微構造については, 限局性および全身性強皮症ともに対照と比べて異常は認められなかった。

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ナパゲルン外用液の皮膚安全性検討

須貝哲郎

1988 年 30 巻 6 号 p. 722-728
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.722

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整形外科用消炎鎮痛剤ナパゲルン外用液およびその関連試料について, 正常志願者20名, 接触皮膚炎またはアトピー性皮膚炎患者17例の計37例における予知パッチテストおよび光パッチテストを施行し, ナパゲルン外用液がUVAの影響をうけず, 皮膚刺激指数は6.8で, 安全品であると判定した。また, オープンテストにより接触蕁麻疹反応も生じないことを確認した。

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難治性疣贅における液体チッソ療法の効果

谷垣武彦, 欠田良児, 橋本誠一

1988 年 30 巻 6 号 p. 729-733
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.729

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難治性疣贅6例に一定間隔で液体チッソ療法を主体に行い, その結果から疣贅の治癒過程を検討した。治療に抵抗しなかった3症例は疣贅の存続期間, 既往治療, 発生部位らに関係なく1～3カ月で未処置の疣贅まですべて治癒し, その後再発はない。治療に抵抗した3症例では未処置の疣贅まで消槌するという現象は観察されなかった。抵抗性を示した患者は全身性エリテマトーデス, ネフローゼ症候群のためにステロイド, 免疫抑制剤を内服していた。残る一人は同一家系に難治性疣贅の患者がみられた。結果は疣贅の治癒機構に免疫が関与している可能性を示唆するものであった。

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プロリダーゼ欠損症

清佳浩, 早川幸紀, 鈴木薫, 石崎宏

1988 年 30 巻 6 号 p. 734-740
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.734

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17歳男。両親はいとこ同志。家系内に同症状のものはいない。生後7カ月頃より, 四肢に瘋痒性皮疹が出現し, 次第に全身に拡大。11歳時から左足背に潰瘍が出現した。臨床症状として頭部の臼毛, 鞍鼻, 顔面の多数の小癜痕, 太く濃い眉, 両眼隔離, 厚い唇, 顔面・耳介・手掌の毛細血管拡張, 躯幹・四肢の小豆大までの多数の癜痕と痒疹, 多毛, 指背・足背・下腿・足底の深い多発性の潰瘍, 爪甲鉤彎, 歯列不整, 萬歯, 高口蓋, 下顎の突出などがみられた。その他, 異常検査所見として軽度の脳波異常, 加水分解尿でプロリン, ヒドロキシプロリンの著増, 赤血球のプロリダーゼ活性の欠損などがみられた。潰瘍は難治性で, 植皮後も再発をみたが, プロリン・グリシン各5%含有軟膏で治癒あるいは縮小した。

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Pseudoxanthoma elasticumの皮膚生検部に発生したElastosis perforans serpiginosaの2例

小坂啓子, 辻卓夫, 濱田稔夫

1988 年 30 巻 6 号 p. 741-747
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.741

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症例1: 56歳, 男, 症例2: 46歳, 女のそれぞれ腋窩部にあるpseudoxanthoma elasticum (PXE) の病変部を生検したところ, 生検部の縫合部位に一致して膿疱様結節が出現し, その後, 遠心性に拡大し, 中心に萎縮性瘢痕部を残す環状病変を呈した。病理組織学的に膿疱様結節は真皮内に表皮性嚢腫様構造を認め, その嚢腫内及び壁, そして真皮中層から下層にかけてCa沈着を伴った変性弾性線維が存在し, 特に嚢腫周辺ではマクロファージも散見された。電顕的にCa沈着を伴った弾性線維がマクロファージにより包囲及び貪食されている所見がみられた。また, 萎縮性瘢痕部では真皮はその厚さを著しく減少し, 変性弾性線維はなお存在するも, Ca沈着は見られなかった。以上よりPXEに合併するelastosis perforans serpiginosaにおいては, 弾性線維のCa沈着による異物反応や生検といった外的刺激がその発症において重要な因子となるものと推察された。

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先天性示指爪甲欠損 (または形成不全) 症

1症例の報告と本邦報告例のまとめ

辻卓夫

1988 年 30 巻 6 号 p. 748-752
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.748

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患者は5力月の女児で出生時より両側示指爪甲の橈骨側の欠損を来たしている。X線像で両側示指末節骨の狭少化と骨端の2分をみる。本症例を含む本邦報告の65例についてまとめ, 若干の考察を加えた。

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最近経験した顕症梅毒の6例

西嶋攝子, 赤井容子, 増田理恵

1988 年 30 巻 6 号 p. 753-757
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.753

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昭和62年9月から昭和63年3月までの半年間に当科で経験した顕症梅毒の6例を報告した。いずれも第2期梅毒疹と考えられた。梅毒性バラ疹3例, 扁平コンジローマ1例であり, 他1例は痂皮が付着し周囲に発赤を伴うやや隆起する浸潤性の皮疹が, 前胸部, 背部, 頭部, 項部, 顔面に多発し, 同時に紅色丘疹が散在して認められる特異な皮疹であった。最後の1例は痂皮の付着する硬結が項部に1カ所と陰茎に潰瘍が1個認められた。自験例を中心に最近の顕症梅毒について検討を加えた。

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マンソン孤虫症の1例

土井顕, 大郷典子, 上村寛行, 宗義朗

1988 年 30 巻 6 号 p. 758-761
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.758

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症例は48歳主婦。毎冬イノシシの刺身を食していた。約半年前から右大腿内側に自覚症状のないかるい発赤を伴った索状の硬結を生じた。
生検にて真皮深層に虫体を認めPAS染色で角皮が染まり, Kossa銀染色で特有の石灰小体を認めた。虫体周囲には好酸球, 組織球を混じて肉芽腫様の形成がみられた。以上の所見から本症をマンソン孤虫症と診断し若干の文献的考察を加えて報告する。

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ステロイド剤内服治療中に肺結核を併発した水疱性類天疱瘡の1例

加藤順子, 格谷敦子, 濱田稔夫, 藤本繁夫

1988 年 30 巻 6 号 p. 762-766
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.762

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症例: 46歳, 女性。ほぼ全身に緊満性の水疱を伴う紅斑性局面がみられ, 瘋痒を伴う。病理組織学的には表皮下の空隙, 真皮乳頭層の浮腫と好酸球を主とする細胞浸潤がみられ, 螢光抗体法で表皮真皮境界部にC₃の線状沈着を認めた。以上より水疱性類天疱瘡と診断し, プレドニゾロン内服療法を開始したところ, 44日目に肺結核を併発し, SM, INH, RFPの三者併用療法を追加したが, その後, 皮疹の再燃を繰り返した。水疱性類天疱瘡とステロイド剤, ステロイド剤と結核, そして抗結核剤とステロイド剤との関係について文献的考察を加えた。
また, 本例に偶発したロノック^®(オルノプロスチル) 内服後の皮膚の紅潮について, ストレプトマイシンとの相互作用を考えた点についても言及した。

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眼瞼炎を伴ったシェーグレン症候群の4例

片山一朗

1988 年 30 巻 6 号 p. 767-770
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.767

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眼瞼部紅斑を主訴として来院したシェーグレン症候群の4例を報告した。4例中1例に関節リウマチの合併を認めた。シェーグレン症候群に伴う涙液分泌の低下による一時的な刺激が誘因と考えられ, 点眼薬の使用により皮疹の改善が見られた。口角炎, 舌炎, 腟炎にくわえ眼瞼炎もシェーグレン症候群の部分症状としてとらえる必要があるものと考えられた。

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硬化部皮膚にアミロイド沈着と弾性線維の新生亢進を認めたPSSの1例

辻卓夫, 沢辺元和, 加藤晴久, 濱田稔夫

1988 年 30 巻 6 号 p. 771-776
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.771

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56歳の全身性強皮症の女性で, 両側の全指と手背皮膚の浮腫性硬化と口囲部の放射状皺を認める。臨床検査でγ-グロブリンの上昇, RA陽性, 呼吸機能の低下あり。左中指より組織を採取。光顕所見として肥大した膠原線維と不規則に走る細い弾性線維が真皮全層にみられる。ダイロン染色にて真皮乳頭層にアミロイドの沈着像を認めた。電顕でに線維芽細胞に接して弾性線維の新生像が各所にみられた。またアミロイド線維の凝集像とこの中に種々の程度の弾性線維が認められ, アミロイドと弾性線維の密接な関係が示唆された。

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Giant cell tumor of tendon sheathの1例

高淑子, 中谷千恵, 斎藤宏治, 白井利彦, 坂本邦樹

1988 年 30 巻 6 号 p. 777-780
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.777

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34歳, 男性の左第皿指に生じたgiant cell tumor of tendon sheathの1例を報告した。手術時, 腫瘤と腱鞘との癒着がみられ, 組織学的には, 腫瘍の中心部は, 組織球様細胞の増殖に加えて, 異物型巨細胞を混在し, 辺縁部では泡沫細胞の増殖がみられた。本疾患の過去10年間の本邦例について統計的観察を行ない報告した。

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乳房血管肉腫の皮膚転移

川津智是, 太田純子, 金和子, 高木圭一, 弥生恵司

1988 年 30 巻 6 号 p. 781-784
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.781

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42歳, 女性の胸壁に生じた乳房血管肉腫の皮膚転移を報告した。
皮疹は赤紫色で扁平に隆起した軟らかな腫瘍で, 組織学的には真皮全層から皮下脂肪層に異型性の強い腫瘍細胞が, 集塊状あるいは散在性にみられ, 多くのものは未分化な血管腔を形成していた。皮膚転移巣の腫瘍細胞は乳房のものより未分化で異型性が強かった。
乳房血管肉腫は, しばしば皮膚に転移するが, 原発巣手術前に皮膚に転移があり, その生検によって術前に診断が確定された例はこれまで報告されていない。

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皮膚科領域におけるオフロキサシンの治験

須貝哲郎

1988 年 30 巻 6 号 p. 785-798
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.785

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皮膚感染症患者70例にオフロキサシン (OFLX), タリビッド^® (第一製薬) の治験を行ない, 著効48例 (68.6%), 有効21例 (30.0%), やや有効0例 (0.0%) および無効1例 (1.4%), 有効以上の有効率98.6%というきわめて優れた治療効果をえた。副作用は1例に投与5日後, 中毒疹発生をみ, 他の1例に胃障害をみたのみである。OFLXは経口内服剤であり, 広範囲の抗菌スペクトルをもち, 今のところ, 耐性菌も少ないので, ピリドンカルボン酸系抗生剤中で最も優れ, 皮膚感染症の第一選択剤として推奨しうる抗生剤と考える。特にアトピー性皮膚炎の2次感染管理に最適のようである。

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“手洗い皮膚炎”の予防対策の試み

臼田俊和, 柴田啓子, 許田朋子

1988 年 30 巻 6 号 p. 799-803
発行日: 1988年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.30.799

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外科系医療従事者の“手洗い皮膚炎”に対して, 被膜形成皮膚保護剤S-7990を応用した手洗い方法の有用性を検討した。S-7990は, 消毒液を用いたブラッシングにも抵抗性を有しており, 手指の細菌学的検討でも特に問題は認められなかった。S-7990を用いた手術手洗い方法に変更した結果, “手洗い皮膚炎”は著しく軽減した。

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