皮膚

扁平コンジローマ

岡田奈津

1990 年 32 巻 1 号 p. 1-2
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.1

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尖圭コンジローマ

須貝哲郎

1990 年 32 巻 1 号 p. 3-4
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.3

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Warthin's Tumor

片岡隆嗣, 兵行和

1990 年 32 巻 1 号 p. 5-6
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.5

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悪性黒色腫細胞によるコラーゲン・ゲル収縮現象

幸野健, 古川雅祥, 谷井司, 水野信之, 谷口彰治, 石井正光, 濱田稔夫

1990 年 32 巻 1 号 p. 7-11
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.7

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悪性黒色腫細胞と間質との相互作用を検討する第一歩として, B16 melanoma cell をI型コラーゲン・ゲル内に包埋して3次元的に培養した。ゲル内での細胞は, 樹枝状の形態をとった。また, ゲルは, 培養日数につれ, 緩徐に収縮した。この収縮のため, 20日目では元の表面積の28.5%にまで減少した。この収縮は, 培養悪性黒色腫細胞の分化修飾因子として知られるretinoic acidの添加により増強した。さらに, SEKI, AKI, RPMI1846株等の黒色腫細胞で同様に試みたところ, 株によりゲル収縮度には差が見られた。今回の結果は, 悪性黒色腫細胞とI型コラーゲンとの相互作用の存在を示唆するものと考えた。

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AG-1クリーム (鎮痒保湿剤) の皮膚安全性検討

須貝哲郎

1990 年 32 巻 1 号 p. 12-23
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.12

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鎮痒保湿効果を目的として天藤製薬株式会社で開発されたAG-1クリームおよびその関連試料について, 正常志願者における予知パッチテストおよび光パッチテストを約1年間に5回にわたって施行し, 皮膚刺激指数が調整法や原料の差によって変動するものの何れも許容品の範囲内に止まり, 季節による変動はほとんどがないことを認めた。UVAによる影響はなく, UVA照射に対しても安全であると判定した。対照のA社10%尿素含有クリームよりはやや高い皮膚刺激性を呈したが, 市販5%クロタミトン5%尿素含有クリームや1%ジフェンヒドラミン5%ベンゾカイン含有クリームよりはずっと低い刺激であり, 臨床使用に充分たえうる安全性を有するものと判定した。AG-1クリームの平均皮膚刺激指数は13.5であった。

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AG-1クリームおよびその関連試料における保湿効果の比較

須貝哲郎

1990 年 32 巻 1 号 p. 24-33
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.24

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各10%グリセリンおよびクロタミトンを含有する0/W型クリーム (AG-1クリーム) の保湿能を調べるために, 同一基剤の10%グリセリン (Gクリーム), 10%クロタミトン (Cクリーム) および10%尿素クリーム (Uクリーム) を対照として, 正常志願者10名の両上腕と両前腕屈側の4カ所で2週間連続塗布実験を施行した。クロタミトンによる経皮水分喪失量 (TEWL) の上昇を認め, かつグリセリンおよび尿素の角層水分保持効果を確認した。保湿能はAG-1クリームが最も高く, ついでGクリーム, Uクリームの順でCクリームには保湿能がなかった。クロタミトンの添加がグリセリン単独より保湿能を上昇させたのはクロタミトンによる発汗増加効果によるものと推定した。また, 皮面レプリカにより, 外用2週後に著しいレリーフの改善を認めた。

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肺結核患者の足蹠に生じた再発性の結節性紅斑

細川宏

1990 年 32 巻 1 号 p. 34-39
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.34

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23歳男性に出現した結節性紅斑を報告した。自験例の特徴は, 1) 複数の皮下結節として足蹠にのみ出現した。2) 再発性でその持続期間も3カ月, 6カ月と長い。3) 病理組織学的に, 発症早期の皮疹でも中心壊死を伴う類上皮細胞性肉芽腫が認められた。4) 本症の病因検索中肺結核が発見された。
このように, 自験例は肺結核に伴う結節性紅斑であり, 出現部位, 長い経過および病理組織像が特異的であった。また, 皮疹の初発時と再発時は, それぞれ結核の初感染, 肺結核の発病を反映していたように思われた。
自験例のように若年者の本症患者では結核が原因のことがあり注意を要する。

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爪白癬により生じた挾み爪

東禹彦

1990 年 32 巻 1 号 p. 40-44
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.40

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挾み爪の6例を報告した。3例は第1趾爪に, 他の3例は拇指爪に生じていた。挾み爪に伴う疼痛が主訴であった。爪甲の直接鏡検で真菌を認め, 培養によりT. rubrumを分離した。爪甲側縁遠位部を切り除いて疼痛の軽減を計り, グリセオフルビンを投与した。挾み爪に伴う疼痛は3～6カ月後には消失し, 爪甲の形態は5ヵ月～1年後には正常化した。挾み爪は1年以内に治癒したが, 爪白癬の治癒には更に長期間を要した。治療経過から自験6例は爪白癬に起因する挾み爪と考えた。挾み爪の治療は一般に外科的に行われるが, 爪白癬に起因する例では保存療法がよいことを明らかにした。自験例における挾み爪の発症機序についても考察を加えた。

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限局性皮膚クリプトコックス症の1例

梅林芳弘, 行木弘真佐, 斎藤義雄

1990 年 32 巻 1 号 p. 45-49
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.45

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49歳, 男性に生じた限局性皮膚クリプトコックス症の1例を報告した。臨床像は右頬部の浸潤性の紅斑, 病理組織像は類上皮細胞性肉芽腫で一部の巨細胞にPAS陽性の胞子を認めた (Mooreの1型)。分離した菌は莢膜を有し, ウレアーゼ・テスト陽性であったことから, cryptococcus neoformansと同定した。5-FC 6ヵ月の内服にて治癒。皮膚クリプトコックス症の病型, 発生頻度, 組織像と予後について文献的考察を加えた。

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両側の上肢に生じたスポロトリコーシスの1例

三村容子, 平山公三, 温井緑, 草壁秀成, 清金公裕

1990 年 32 巻 1 号 p. 50-55
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.50

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86歳, 男性。両側の上肢に生じたスポロトリコーシスの1例を報告した。感染経路は皮疹の出現する3週間前に木の手入れの際に受けた両手の数カ所の擦過傷からと考えられた。臨床像は, 左右第2指および左第5指より飛石状に手背, 前腕に配列する肉芽腫様変化と皮下硬結を示した。皮膚病理組織像は微小膿瘍を伴なう感染性肉芽腫の像を呈し, 膿瘍中に星芒状小体が存在した。真菌培養により両側の病巣から褐色湿性のほぼ同一の外観を呈する集落が得られ, スライドカルチャーの所見よりSporothrix sckenkiiと同定した。皮疹はヨウ化ナトリウム内服および温熱療法により約1カ月後に消退した。

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クラミジアによる陰嚢皮下肉芽腫の2例

高木圭一, 金和子, 太田純子, 川津智是, 岩佐賢二, 塩岡毅一

1990 年 32 巻 1 号 p. 56-64
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.56

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Chlamydia trachomatisにより生じた陰嚢皮下肉芽腫の2例を報告した。
2症例に共通した特徴は,(1) 陰嚢から陰茎基部にかけて硬性浮腫と皮下結節,(2) 組織学的に好酸球を混じた肉芽腫,(3) 血清クラミジア抗体価陽性,(4) 症状発現の数週間前に特定のパートナーと性交渉があった, などの点である。症例2では陰嚢に潰瘍が認められた。2症例とも抗菌剤, 抗生剤の投与により数週間で硬結は消失した。
臨床症状, 検査所見より性病性リンパ肉芽腫症に類似した疾患と考えられる。類似の症例は過去10年間, 主として泌尿器科より約20例報告されている。

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汗孔角化症, 黒色表皮腫, 内分泌障害を合併した色素血管母斑症IIIb型の姉弟例

鈴木薫, 石崎宏, 高橋弘昭

1990 年 32 巻 1 号 p. 65-70
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.65

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症例1は14歳, 男子。皮膚所見として顔面・両前腕に単純性血管腫, 頸部にBecker母斑, 躯幹・四肢に多数の扁平母斑, 腹部・背部に脱色素性母斑, さらに右足背に汗孔角化症などがみられた。さらに全身的には低身長, 小頭症, 若年型糖尿病の合併がみられた。症例2は15歳の女子 (症例1の姉)。顔面の単純性血管腫, 躯幹・上肢の扁平母斑, 脱色素性母斑, 貧血母斑, 両膝の汗孔角化症などがみられた。全身的には低身長, 小頭症, 慢性甲状腺炎の合併がみられた。長谷川・安原の分類による色素血管母斑症IIIb型に該当する第2, 3例と考えられた。

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色素血管母斑症IIIb型の1例

長谷川義博, 安原稔

1990 年 32 巻 1 号 p. 71-81
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.71

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11歳の女子。皮膚所見として単純性血管腫, 扁平母斑, 貧血母斑が存在したが, 青色斑は認められなかった。さらに右下肢は血管腫の存在が無いにもかかわらず, 肥大が証明された。
本症は色素血管母斑症のIIIb型に属する非常に稀な病型である。現在まで自験例を含め, 2例の報告があるにすぎない。
色素血管母斑症は96症例の報告が行われてきたが, b型 (systemic type) は50症例で, そのうち肢長差や肢軟部組織肥大, 骨異常の合併例は30症例存在した。肢長差や軟部組織肥大の存在する肢部に血管腫を認めない症例は自験例を含めて2例のみであった。

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Plantar Fibromatosisの1例

野村政夫, 欠田良児, 藤川昌和, 畑清一郎

1990 年 32 巻 1 号 p. 82-85
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.82

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45歳, 男性。約3年前より両足, 特に左足蹠の皮下に硬い腫瘤があるのに気づく。自覚症状は無く拘縮も無かった。切除したところ線維性の組織で境界は明らかでなく, 下部組織との癒着が強く認められた。切除8ヵ月後著明な再発が認められたため, 正常腱膜を含めて広範囲切除を行なったところ現在まで再発をみていない。

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Acquired Digital Fibrokeratoma

偏光顕微鏡による観察および本邦集計例

高田睦美, 上村寛行, 尾口基, 青島敏行

1990 年 32 巻 1 号 p. 86-91
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.86

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31歳, 男子, 左第4指にみられたAcquired Digital Fibrokeratomaの1例を報告した。臨床, 組織像とも典型的であったが, 弾性線維はほとんど認められなかった本症例に加えて既報告例の1例を偏光顕微鏡を用いて観察したところ, 増殖した角層と膠原線維が著明な光輝を発する所見を認めた。更に本邦報告例について分析を試みた。すなわち男子52例, 女子21例, 不明1例の計74例, 発病年齢は10-70歳代にわたり, 部位では指42例, 趾9例, 足底7例であった。我々の報告以前の他の統計と比較して, 男子に発生が多くまた手指に発生する頻度が高いことが共通していた。また本症の発生が右手指, 第1趾, 足底に多いことから本症の誘因として外力の影響が推測された

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早期に全身転移をきたした外陰部Paget病の1例

稲守美紀, 宮崎孝夫, 南祥一郎, 相模成一郎, 大江昭三

1990 年 32 巻 1 号 p. 92-96
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.92

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きわめて進行が早く, 死の転機をとった外陰部Paget病の1例を報告する。患者は58歳, 男性で初診の約4ヵ月前に陰嚢部左側に症痒を伴なう紅斑に気づいた。皮疹は漸次拡大し, 初診時には同部は紅斑性の隆起した腫瘤を認め, 左右両鼠径部のリンパ節を触知した。また, 骨シンチグラムにより骨転移像が数ヵ所に認められた。臨床像及び組織像より本症例をPaget癌と診断し, 治療は局所の病巣摘出術と化学療法を施行した。然し, 治療の効なく患者はARDSを併発し, 皮疹出現後約9ヵ月目に死亡した。

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Bence Jones蛋白λ型多発性骨髄腫の皮膚転移例

上野好永, 宮内洋子, 伊庭仁樹, 細川宏, 朝田康夫, 村上典子

1990 年 32 巻 1 号 p. 97-102
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.97

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41歳, 男性。Bence Jones蛋白λ 型多発性骨髄腫の経過中に, 右季肋部, 左鎖骨下に軽度圧痛を伴った皮下腫瘤出現。下床との癒着なし。生検にて, 皮下脂肪織に, 核の異型を伴った形質細胞様細胞の密な浸潤がみられ, さらに免疫組織学的方法にて細胞質に入鎖が検出され, これは血中のM蛋白, 尿中のBence Jones蛋白の性質に一致するものであった。多発性骨髄腫の皮膚転移はまれといわれており, 若干の考察を加えて報告した。

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Cutaneous B Cell Lymphomaの1例

温井緑, 酒谷省子, 清金公裕

1990 年 32 巻 1 号 p. 103-114
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.103

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69歳, 女性。下顎部, 項部, 左上肢に直径0.5cm～2cm大の弾性硬の暗紅色結節が多発。リンパ節腫脹無く, 他臓器に悪性所見は認められない。病理組織学的検索により, 濾胞性中細胞型悪性リンパ腫B cell typeと診断した。免疫組織学的検索において, 腫瘍細胞はPan-B陽性, IgM陽性, HLA-DR陽性, B1抗原陽性, B2抗原陽性を示した。電顕的検索において, 腫瘍細胞はcleaved nucleiを有し, 粗面小胞体の増加が認められ, 一部はリング状に拡大していた。COP療法を施行し, 速やかに, 皮疹の消退が認められた。
皮膚病変を認めたB cell lymphomaの本邦報告例につき若干の文献的考察を加えた。

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殺菌消毒剤・ND-2 (塩化ベンザルコニウム製剤) の病棟における使用経験

小塚雄民, 吉川邦彦

1990 年 32 巻 1 号 p. 115-126
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.115

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ND-2は塩化ベンザルコニウムを主薬にラウロマクロゴールを添加した殺菌製剤である。その有効性 (殺菌力) および安全性 (皮膚刺激性) の検討を看護婦33名を対象として行った。
殺菌力の検定は, 本製剤の使用前後に検出されたコロニー数を計測して行った。その結果, 有効以上は67.8%であった。
4週間使用し, 皮膚荒れが発症するかどうか調査した結果,「安全性に問題なし」は87.5%であり, 強い皮膚荒れを生じた症例は1使も見られなかった。次いで, 48時間貼布試験で検討した結果, 主薬濃度1.0%で刺激症状はND-2の方が塩化ベンザルコニウム単独より弱かった.
以上の結果より, ND-2は手指用消毒剤として有効で, 安全な消毒剤と考えた。

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皮膚臨床病理懇談会:第100回記念集談会(記録)

1990 年 32 巻 1 号 p. 138
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.138

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過去10年間における紹介患者の統計

田中靖, 宮本美智子, 木原貴子

1990 年 32 巻 1 号 p. 139-141
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.139

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皮膚疾患の臨床像と病理組織像

十河昭生

1990 年 32 巻 1 号 p. 142-144
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.142

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皮膚科領域における免疫組織学的検査法について

森田秀樹, 山縣正治, 湯正明

1990 年 32 巻 1 号 p. 144-148
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.144

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皮膚科臨床における漢方

鈴木敦, 夏秋優

1990 年 32 巻 1 号 p. 149-150
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.149

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尋常性乾癬表皮の生化学的研究

猪原慎一, 巽祐子

1990 年 32 巻 1 号 p. 151-153
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.151

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本記念集談会において, 我々のデータを中心にして, TPAによるマウスの過増殖表皮, および尋常性乾癬の過増殖表皮におけるCキナーゼ (PKC) の動態が類似していることを述べた。更に, レチノイドやサイクロスポリンAの乾癬表皮に対する作用機構にもPKCが関与している可能性について述べた。

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皮膚外科の実際

宮崎孝夫, 伊藤孝明

1990 年 32 巻 1 号 p. 153-155
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.153

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宝塚市立病院皮膚科における入院患者の統計 (1984. 5～1989. 3)

津田道夫, 三村みどり

1990 年 32 巻 1 号 p. 155-159
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.155

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新治療法の試み

a) PGE₁の外用療法 (抄録)

森崎清一郎

1990 年 32 巻 1 号 p. 159-160
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.159

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b) アレルギー性疾患の新治療

稲守美紀

1990 年 32 巻 1 号 p. 161-164
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.161

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c) 皮膚疾患に対する物理的療法 (アルゴンレーザー, イオントフォレーゼを利用した当科での治療)

長等, 湯正明

1990 年 32 巻 1 号 p. 164-170
発行日: 1990年
公開日: 2010/08/25

DOIhttps://doi.org/10.11340/skinresearch1959.32.164

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血管腫や母斑に対するレーザー照射による治療は従来の観血的治療の限界を越えて, その色調の異常のみを治療できる方法として登場し, その有用性に関する数多くの報告があるが, 実際その治療方法はあまり普及するに至っていない。
我々は, 昭和61年4月より当科外来にて単純性血管腫を中心に約150例に及ぶ皮膚表在性疾患に対してレーザー光線治療を行ったので, その治療効果について若干の検討を加えて報告する。
次に, ビタミンCが皮膚の色素沈着を抑制することは一般に知られているが, イオン導入法によりその皮膚への浸透が高められるとされている。そこで当科では, 肝斑を中心とする色素異常症に対してアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウムによるイオントフォレーゼ治療を行った結果, 有効例が認められたので報告する。

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