尋常性乾癬19例, 膿疱性乾癬3例, 乾癬型薬疹3例について, アトピー性皮膚炎の慢性病変5例をコントロールとして, 組織浸潤細胞の比較検討を行った。乾癖群はそれぞれactive群, old (inactive) 群, エトレチネート (チガソン
®) 投与群, 乾癬型薬疹群に分け, Leu2a, Leu3a, HLA-DR, HLA-DQ, OKT6陽性細胞につき検討し, 以下の結果を得た。
1.active群及び薬疹群の表皮内では, Leu3a>Leu2aであったが, old群, エトレチネート投与群ではLeu2a>Leu3aであった。
2.真皮乳頭層においては, 全ての群でLeu3a>Leu2aであった。
3.Leu3a/Leu2a比は, 表皮内においてはactive群, 薬疹群において高く, 真皮乳頭層においてはactive群が高かった。
4.表皮内においてはactive群, エトレチネート投与群でHLA-DR>HLA-DQであったが, old群, 薬疹群ではHLA-DQ>HLD-DRであった。
5.真皮乳頭層においては, 全ての群でHLA-DRrang;HLA-DQであった.
6.乾癬群は湿疹と比べて, 表皮内, 乳頭層でHLA-DR, HLA-DQとも高い陽性率を示した。
7.HLA-DR/HLA-DQ比は, 表皮内ではactive群, 薬疹群で1<となった。
8.表皮内ランゲルハンス細胞は, 薬疹群において少ない傾向が見られた。
9.Keratinocyteは, 特に薬疹群の誘発疹においてHLA-DR, DQとも良く染まっていた。
今回の成績は, 乾癬の病態に対するT細胞伝達性免疫反応の関与を強く示唆するものと思われた。
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