皮膚
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35 巻, 5 号
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  • 清水 隆弘, 田中 幸代, 田中 靖, 喜多 野征夫, 稲守 美紀
    1993 年 35 巻 5 号 p. 603-604
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 原 洋子, 海老原 妙子, 谷垣 武彦
    1993 年 35 巻 5 号 p. 605-606
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 本間 眞
    1993 年 35 巻 5 号 p. 607-608
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 本間 眞
    1993 年 35 巻 5 号 p. 609-610
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 弓立 達夫, 山田 秀和, 織田 知明, 手塚 正
    1993 年 35 巻 5 号 p. 611-616
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    Azelastine Hydrochloride (Azeptin ®) は, 臨床において治療によく用いられるが, その治療効果がどのような機序を介して働いているのかを, in vivoにおいて明らかにするために, 遅延型接触過敏反応 (DTH) の動物モデルであるMouse ear swelling法を用いて, BALB/cマウスにPicryl chloride (2, 4, 6-Trinitorochlorobenzene) を感作させ検討した.Azelastine 2日間および7日間投与群では, Mouse ear swelling法において有意の抑制が認められ, しかもAzelastineの濃度依存性に抑制効果が認められた.またAzelastine 21日間投与群でも若干の抑制効果が認められた。
  • 青島 敏行, 古川 育子
    1993 年 35 巻 5 号 p. 617-621
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    1991年当科の帯状疱疹患者は169例 (男子81例, 女子88例), 年齢別では従来の報告のように青年層と高齢者に2つの山がみられ, 月別では5-22例の幅がある.同年のPHN患者は30例 (重症11例, 軽症19例) で, 多くは高齢者であった.帯状疱疹重症度のスコア化を提唱した前回の報告, 即ち年齢, 部位, 疼痛 (AHP), 皮疹の程度, 範囲, CF抗体価の6項目を点数化 (0-14点) したものに, 今回少し修正を加えた.スコアの高い例ほどPHNを残す傾向がみられ, 入院例は外来例にくらベスコアが高かった.本スコアは帯状疱疹重症度と予後判定に有用と思われる.
  • 藤本 佳子, 早川 律子, 鈴木 真理, 荻野 泰子, 加藤 佳美, 岡田 佳子, 福田 金壽
    1993 年 35 巻 5 号 p. 622-628
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    名古屋大学医学部附属病院分院皮膚科で1982年8月から1993年4月までの約10年間に病理組織学的に石灰化上皮腫と診断した多発例3例を含む29例, 32腫瘍を集計し, その結果を過去に報告された統計的報告と比較した.男女比は1: 3, 発症年齢は20歳以下が72.4%を占め, 10歳台が44%と最多で, 平均年齢は19.7歳であった.発症部位は上肢と顔面に多く, その中でも上腕と頬部に多く見られた.自験例は過去の統計的報告例と比較し発症年齢, 性差, 部位はほぼ同様の結果であった.また, 家族内発生や筋緊張性ジストロフィーとの合併例, 悪性変化が見られた症例はなかった。
  • 石崎 千明, 西田 尚史, 香宗我部 滋, 飯島 正文, 藤澤 龍一
    1993 年 35 巻 5 号 p. 629-634
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    症例: 27歳, 男。約7年前から年に1回程度約40℃までのステロイドに反応する発熱を繰り返していた。感染症・悪性腫瘍・膠原病を疑われ, 試験開腹を含む種々の精査にもかかわらず発熱の原因は不明であった。1991年12月下旬より40℃におよぶ発熱と関節痛・筋肉痛が出現, 精査目的で当院内科に入院。白血球・血小板増多, 赤沈亢進, CRP強陽性, 軽度の肝機能障害, 血清フェリチン値の上昇を認めたが, 自己抗体はすべて陰性であった。入院後第8病日より発熱とともに, 主に四肢及び体幹に軽度の葬痒を伴った浮腫性紅斑が列序性に出現。発熱, 関節痛, 特徴的な皮疹 (リウマトイド疹) により成人Still病と診断した。
  • 細川 佳代, 土方 聖佳, 細川 宏, 堀尾 武, 朝田 康夫
    1993 年 35 巻 5 号 p. 635-640
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    急性滴状乾癬の3例を報告した。
    症例1は42歳男性。9年間に3回の皮疹が出現した。いずれも発熱を伴う上気道炎後の発症で, 抗生物質の内服により, 2~3ヵ月で治癒した。症例2は, 15歳女性で, 発熱を伴う上気道炎後に皮疹が出現した。扁桃摘出術を行ない皮疹は3ヵ月で治癒した.症例3は, 33歳男性で, 皮疹出現に先行する発熱はなかったが, 扁桃の発赤と腫脹が認められ, 抗生物質の内服により7週間で治癒した。
    自験例では, 上気道感染, 特に扁桃炎が本症の発症の重要因子と考えられた。
  • 3症例の報告とdelayed graftingの有用性について
    後藤 靖, 古川 雅祥, 中川 浩一, 中本 千尋, 兼藤 紀美子, 鶴田 大輔, 金友 仁成, 濱田 稔夫
    1993 年 35 巻 5 号 p. 641-646
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    症例1: 63歳, 男性。約10年前より肛囲を中心とした両臀部に化膿性病変が存在し, 近医にて一部, 摘出術を受けるも最近になって皮疹の拡大傾向をみたため当科受診となった。症例2: 12歳, 女子。約5年前より臀部に浸潤を触れ, 圧痛を伴う化膿性病変が存在した。抗生剤の全身投与および切開排膿等保存的治療に抵抗を示したため当科受診となった。症例3: 37歳, 男性。約5年前より両大腿内側面より屈側面, および肛囲を中心とした両臀部に化膿性病変が出現した。抗生剤の全身投与, 切開排膿の加療を受けるも軽快せず当科受診となった。全症例に対して病変部をen-blocに摘出し下部組織のdebridementを施行した。その後軟膏療法を施行し良好な肉芽が形成される時期に, 残存する不良な壊死組織のdebridementを施行し, 症例1, 3にはdelayed graftingを, 症例2には2期的に局所皮弁にての再建術を施行した。全例ともに経過は良好であった。臀部慢性膿皮症に対するdelayed graftingの有用性を強調した。
  • 林 瑞世, 早川 實
    1993 年 35 巻 5 号 p. 647-658
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    49歳, 男性。初診の2年前より交通事故を繰り返し, 次第に記憶障害, 怒りっぽい, 話の辻褄が合わない, 計算力低下などの症状を呈した。初診時検査: 血清梅毒反応中等度陽性。髄液ではガラス板法×2, RPR×2, 細胞数10及び蛋白67と増加。PCG200万単位/3hrs.を1日2回, 4週間点滴した。治療終了直後には細胞数正常化以外, 他の検査に殆ど変化はみられなかったが, 7カ月後の再検では髄液の蛋白量は正常化し, 血清梅毒反応抗体価は治療前に比べTPHA 1/32, ガラス板法1/2, RPR 1/4となり, 髄液ではそれぞれ1/4, 1/2, 1/2となり明らかに改善していた。また退院時には症状の改善もみられ, 現在, 会社員として勤務可能な状態となっている。
  • 根本 公夫, 山岸 雄二, 小林 博人, 石崎 宏
    1993 年 35 巻 5 号 p. 659-661
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    Central sclerosisを伴った皮膚線維腫 (DF) の43歳女性例を報告した。左大腿外側および左下腿内側に生じた径8×8mm, 10×9mの結節で, 病理組織学的には両者ともfibrous typeのDFの中心部においてDFの組織構築を保った太い膠原線維の硝子化, 線維間の間隙, 細胞成分の減少などの所見を示した。
  • 兼藤 紀美子, 中川 浩一, 小林 裕美, 濱田 稔夫, 宮澤 邦彦
    1993 年 35 巻 5 号 p. 662-667
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    41歳, 女性。初診の2ヵ月前より左大腿部に孤立性の丘疹が出現し, 徐々に拡大してきた。初診時, 左大腿部に基底部24×28mm, 高さ5mmの表面淡紅色で凹凸不正の結節を認めた。末梢血に異型リンパ球はなく, リンパ球サブセットでは, CD4は正常範囲内であったが, CD8の軽度減少を認めた。血清ATLA抗体は陽性であった。皮疹部生検組織よりsouthern blotting法にてHTLV-I proviral DNAのモノクローナルな取り込みを認めた。組織学的には, 真皮に切れ込みの強いリンパ球が多数見られ, 免疫組織学的検索で大部分がCD2, CD3及びCD4に表面形質を有していた。以上より, 成人T細胞白血病と診断した。上記の小結節以外に全身に異常を認めなかったため, 免疫賦活剤である臨床試験薬剤のWhole peptido-glycan (以下, WPGと略, 森永乳業製) の腫瘍内局所投与を行い, 良好な結果が得られた。
  • 中川 浩一, 小林 裕美, 深井 和吉, 依藤 時子, 八代 典子, 伏田 宏代, 田端 正子, 濱田 稔夫
    1993 年 35 巻 5 号 p. 668-676
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    新しいマクロライド系抗生物質, roxithromycin (RXM) の皮膚組織への移行性と臨床的有効性を検討した。RXM (ルリッド®) 150mgを12時間おきに6回連続投与し, 最終投与から2時間後に採取した皮膚組織および血液中のRXM濃度を測定した。その結果は, それぞれ, 1.26±0.69μg/g, 6.54±1.77μg/ml (血清) であり, 十分な皮膚組織移行性が示された。また, 毛嚢炎;8例, せつ; 5例, 感染性粉瘤; 4例を含めた膿皮症に対する臨床試験では, 著明改善;14例, 改善;7例, やや改善;5例, 不変;1例との成績を得, 改善率は78%と計算された。副作用は全例において観察されなかった。なお, これらの症例から分離されたStaphylococcus aureus (8株) に対するRXMのMICはその87.5が1.56μg/ml以下であり, OFLXのそれとほぼ同様の分布を示した。以上の結果から, RXMは皮膚科領域感染症に十分な臨床効果が期待されると結論した。
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