皮膚
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38 巻 , 2 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 小林 美礼, 倉知 貴志郎, 井上 千津子
    1996 年 38 巻 2 号 p. 170-171
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 早川 實
    1996 年 38 巻 2 号 p. 172-197
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    葡菌 (本稿で葡菌とあるのは, 断りのない限りすべて黄色葡菌を指す) 敗血症治療に用いられる抗生剤について, 1. 最低血中濃度とMICとの比, 2. MBCとMICとの比, 3. 殺菌速度, 殺菌能力と逆転現象, 4. 殺菌力の強さ, 5. PBP, 6. 血清蛋白との結合, 7. 併用, 8. PAE, 9. PAE期におけるSubMIC濃度の影響を述べ, 自験例, 諸家の実例を挙げて検討した。確実を期するならば, 1は6倍の値が必要であり, ペニシリン剤, セフエム剤, カルバベネム剤, VCMは, 頻回に分割して, 具体的には1日6回投与,(VCMは4回) 或いは持続点滴がよい事, CTRXは1日2g1発静注で治療可能な事を述べた。
  • 池畑 恭子, 加藤 順子, 桑野 敦子, 三田 敏子, 須貝 哲郎
    1996 年 38 巻 2 号 p. 198-202
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    症例1. 68歳, 男性。背部の癒風に2%ケトコナゾール含有クリームを処方され, 25日後, 同クリーム外用部に瘋痒感および発赤が出現, 自己判断にて吉草酸べタメタゾン含有軟膏を外用し軽快。パッチテストでは, 同クリームおよびその基剤中の亜硫酸ナトリウムに陽性であった。症例2, 82歳, 男性。右趾間白癬に2%ケトコナゾール含有クリームを5日間外用後, 塗布部位に強い瘋痒感を訴える。同部位に限局して, 浸出液を伴うびらん, 発赤, 腫脹がみられた。パッチテストで, 同クリーム疑陽性, 基剤および基剤成分中の亜硫酸ナトリウムに陽性であった。
  • 加藤 晴久
    1996 年 38 巻 2 号 p. 203-206
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    患者は64歳, 男性。初診の2週間前より躯幹や四肢を中心として, ほぼ全身に暗赤色で, 痒みを伴う暗紅色局面あるいは孤立性丘疹が出現した。初診時臨床検査成績では血清IgE711 (IU) 以外, 血液一般, 生化学検査に異常を認めず。湿疹皮膚炎群として治療開始したが, 約1年後より全身の浮腫性紅斑が出現し, 腹部の大きな皺を除いて紅皮症様となった。病理組織学的に, 真皮上層の血管周囲の浮腫と, 組織球, リンパ球, 好酸球からなる炎症細胞浸潤が著明であった。内臓悪性腫瘍の合併は認められなかった。自験例を湿疹皮膚炎群に続発した丘疹-紅皮症 (太藤) と考え, 文献的考察を行った。
  • 北島 進司, 辻 卓夫
    1996 年 38 巻 2 号 p. 207-211
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    69歳, 男性のエノキサシン (フルマークR, 以下ENX) による光線過敏症を報告した。ENX内服中止7日後に皮疹が生じたこと, 皮疹の臨床像および組職像が急性湿疹様だったことから, 発生機序は光アレルギー性と考えられた。ENXの光貼布試験は陰性であったが, 内服照射試験は陽性であった。モノクロメーターによる波長毎の最小紅斑量の測定から, 作用波長は320から380nmのUVAだけでなく, 290から320nmのUVBの領域にもあると考えられた。また同症の本邦報告例20例をまとめ検討した。
  • 三浦 宏之, 松井 喜彦, 栗本 巌, 東山 真里, 吉川 邦彦
    1996 年 38 巻 2 号 p. 212-216
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    患者は45歳女性。近位筋優位の筋力低下, 筋原性酵素の上昇, 筋電図陽性, ヘリオトロープ疹, ゴットロン徴候などの特異的皮疹より皮膚筋炎と診断したが, 全経過を通じてCKの上昇を認めなかった。経過中, 急速に進行する間質性肺炎を合併したためプレドニゾロン (PSL) 60mgで治療開始し肺症状は速やかに改善した。CK上昇を伴わない皮膚筋炎では早朝より間質性肺炎の合併に留意すべきであると考える。
  • 平井 佐代子, 野並 京子, 島 正幸, 大野 治彦, 福本 隆也, 白井 利彦
    1996 年 38 巻 2 号 p. 217-221
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    ツベルクリン反応液と誤ってBCG液の接種を受けた6例を報告した。通常の約24倍量のBCG液を皮内注射されたため, 同部に皮膚潰瘍を形成した。結核に準じINHとRFPを半年間投与し, 全身性感染をきたすことなく創部は3カ月-6カ月で治癒した。
    発熱を認めたのは6例中5例で, いずれも誤接種1カ月後に出現した。リンパ節腫大は6例中3例で触知したが明らかなものではなかった。胸部レントゲン写真で異常を認めたのは1例 (右肺門気管支陰影の増強) のみであった。
  • 岡本 英理子, 北川 恵子, 喜多野 征夫
    1996 年 38 巻 2 号 p. 222-225
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は62歳, 男性。多型滲出性紅斑型中毒疹で初発し, ステロイド治療を受けていたところ, 膿疱性乾癬を発症した。レチノイド投与にて病勢はコントロール中であったが, 全身のリンパ節腫大が認められるようになり, 頚部リンパ節生検にてT細胞性リンパ腫と診断された。化学療法を施行されたが, 敗血症性ショックのため死亡した。T細胞性リンパ腫の皮膚浸潤はみられなかった。汎発性膿疱性乾癬とT細胞性リンパ腫の合併の報告はなく, 非常にまれな症例と考え, 報告した。
  • 湊 恵美, 草壁 秀成, 酒谷 省子, 伊木 まり子, 清金 公裕
    1996 年 38 巻 2 号 p. 226-232
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    コントロール不良のインスリン依存型糖尿病に罹患中の23才女性に生じたbowenoid papulosisの1例を報告した。外陰部に黒褐色の小丘疹が多発, 病理組織学的にBowen病類似の所見を呈した。コンセンサスプライマーを用いたpolymerase chain reaction法によりhuman papilloma virus (HPV) 16型DNAが検出され, HPV 16型DNAプローブを用いたin situ hybridization法により表皮穎粒細胞の核内に陽性所見を認めた。自験例では血糖値とbowenoid papulosisの増悪に関連がみられ, 血糖のコントロール不良による免疫低下が示唆された。
  • 佐藤 美貴, 長田 和子, 神谷 秀喜, 北島 康雄, 中川 恵子
    1996 年 38 巻 2 号 p. 233-237
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    47歳, 男性。3年前より右下腿後面の色素斑と疣贅状の丘疹に気づいていたが放置していた。2ヶ月前より次第に増大し, 40×30×10mm, 有茎性, 糜爛を伴う肉芽腫様腫瘤になった。組織学的には, 表皮と連続したbasaloid cellから成る腫瘍塊を認め, 基底細胞上皮腫 (BCE) と診断した。BCEは, 臨床的に有茎性の形態を呈することは稀である。また1984年から1994年6月までの10年間までに当科が経験したBCE131例を含め検討し報告する
  • 杉原 和子, 楠田 茂, 佐伯 光義, 栗本 圭久, 立田 七寿子, 山田 秀和, 手塚 正
    1996 年 38 巻 2 号 p. 238-242
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    61歳, 男性。生下時より存在した脱毛局面が急激に腫瘤形成し, 出血, 悪臭を伴うようになった。腫瘍辺縁より3cm離して切除した。病理組織学的に悪性毛根鞘腫と診断した。抗サイトケラチンモノクローナル抗体 (PKK2, PKK3, 34βEl2, 34βB4, TYHF-1) で組織染色を行い, 外毛根鞘細胞と反応する34βE12, TYHF-1が陽性となり, 自験例の起源が外毛根鞘細胞であることを示した。
  • 小林 美礼, 倉知 貴志郎, 井上 千津子, 瀬尾 雄二, 土居 幸一郎
    1996 年 38 巻 2 号 p. 243-248
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    52歳, 女性。右下腹部の痛みを自覚し内科受診。消化管内視鏡にて食道・胃・大腸にポリポーシス, 上行結腸にはBorrmann II型の腫瘤を認め, 生検にて腺癌と診断され切除術を施行。Cowden病を疑われ皮疹の精査のため当科受診。前額部に常色の丘疹, 掌蹠に白色の丘疹, 前腕・下腿に扁平疣贅様の丘疹, 歯齦にも白色丘疹を認め敷石状を呈しており, 舌に皺状舌を認めた
    組織所見: 顔面の疹は脂腺の増生が認められたのみで, 下腿の丘疹についてはacrokeratosis verruciformisの像を示した。歯齦の丘疹については, 粘膜上皮の肥厚と表皮突起の延長, 粘膜固有層の線維化が認められた。
  • 本城 貴子, 寺嶋 亨, 新藤 季佐, 鈴木 伸典
    1996 年 38 巻 2 号 p. 249-252
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    84歳, 女性。初診の2か月前より外陰部の腫瘍に気付き2週間前より出血を認め当科受診。外陰部に表面びらんを伴う有茎性腫瘍と大陰唇の周辺に黒褐色の丘疹を認めた。有茎性腫瘍は組織学的に真皮に腫瘍塊がみられ, その腫瘍細胞は有棘細胞様で核の異型性, 大小不同を認め有棘細胞癌と診断した。一方, 黒褐色の丘疹は表皮の肥厚, 表皮細胞の配列の乱れや核異型性を認めたが, 基底層は比較的保たれており, さらにHPV-16陽性であったことより, bowenoid papulosisと診断した。以上から, 自験例をbowenoid papulosisより生じた有棘細胞癌であると考えた。
  • 伊藤 往子, 山田 徹太郎
    1996 年 38 巻 2 号 p. 253-256
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    66歳, 男性。右第3指の爪床より生じたSCCの1例を報告した。組織所見では脂腺組織に類似した明るく大きな胞体の細胞が胞巣状に配列して認められた。一部に爪床との連続性があり角化傾向を認めることによりSCCと診断した。自験例は1980年にKuoがSCCのサブタイプとして提唱したclear cell carcinomaに属するものと考え, SCCのclear cell variantと考えた。
  • 瀬口 得二, 森川 和宏, 山下 裕嗣, 手塚 正
    1996 年 38 巻 2 号 p. 257-261
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    solar lentigoの患者35例についてQスイッチルビレーザーを用いて治療をおこなった。4.0または5.0J/cm2のレーザー光で一回照射した後半年以上経過を観察し評価判定をおこなった。著効 (色素斑が完全消失または著しく消失) 19例, 有効 (かなり消失) 6例で有効以上の有効率は71%であった。またスキンタイプより検討をおこなった結果, スキンタイプIII型の症例において炎症後色素沈着を生じることが多いことがわかったので, スキンタイプIII型の10症例に照射後7日間連続でプレドニゾロン20mg/日, 朝夕分2の内服投与により炎症後色素沈着を減少させることができた。本治療は現在おこなわれているsolar lentigoの治療のなかで最も有効な方法のひとつと思われた。
  • 「ビーンスタークシリーズ (BS-1210);ヘアシャンプー・ローション」の安全性と有用性の検討
    吉川 邦彦, 上田 宏, 松永 佳世子, 早川 律子, 上田 雅乃
    1996 年 38 巻 2 号 p. 262-275
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    黄色ブドウ球菌属等に対する抗菌作用を有するβ- ツヤプリシン (ヒノキチオール) 配合乳幼児用スキンケア製品 (BS-1210: ヘアシャンプー, ローション) の有用性と安全性を検討した。対象はアトピー性皮膚炎29例, 小児乾燥型湿疹3例, 乳児脂漏性湿疹2例, その他1例の乳幼児であり, 上記製品を通常の方法で4週間使用し, 症状の最終改善度を評価した。その結果, やや改善以上が35例中32例 (91%) を占め, 副作用を示す例は無く, 対象35例中32例 (91%) でやや有用以上の評価を得た。以上よりBS-1210 (ヘアシャンプー, ローション) は安全性に優れ, 乳幼児のアトピー性皮膚炎等, 乳幼児皮膚疾患患者の治療補助製剤として応用できると結論した。
  • 横関 博雄, 片山 一朗, 松永 剛, 西岡 清, 大瀧 倫子, 木村 京子, 入交 敏勝, 山口 潤, 古井 良彦, 三浦 圭子, 生野 ...
    1996 年 38 巻 2 号 p. 276-282
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    乾燥皮膚を伴う軽症アトピー性皮膚炎 (アトピー皮膚) 患者70例を対象として, 尿素軟膏 (ウレパール®) の臨床効果, 安全性および有用性について検討した。皮膚所見において乾燥粗槌化, 鱗屑のみならず瘋痒においても高い有効性を示した。全般改善度は改善以上が74.6%(50/67例) であり, そのうち炎症をステロイドにて鎮静させた後, ウレパール単独に切り換えても改善以上が72.7%(16/22例) と同様に高い改善率が得られた。副作用はヒリヒリ感が8.6%(6/70例) にみられたが, 重篤なものは認められなかった。有用度は有用以上で74.6%(50/67例) であった。以上の結果より, 乾燥皮膚を伴う軽症アトピー性皮膚炎に対し, 本剤は臨床的に有用性の高いものと考えられた。
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