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高濱 英人, 森田 誠
1999 年 41 巻 5 号 p.
507-508
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
ジャーナル
フリー
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足立 準, 庄田 裕紀子, 羽白 誠
1999 年 41 巻 5 号 p.
509-510
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
ジャーナル
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上出 康二, 塩谷 昭子
1999 年 41 巻 5 号 p.
511-517
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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平成10年7月25日和歌山市園部地区の夏祭り会場で出されたカレーに砒素が混入された事件の被災者で急性期に皮疹が認められた3名について報告した。症例1: 31歳男性。第6病日に肝機能異常の出現と同時に両腋窩, 両股部, 下腹部に点状赤褐色丘疹が左右対称性に集籏して認められた。病理組織学的に血管周囲に稠密なリンパ球の浸潤があったが汗腺などの付属器には異常は認められなかった。症例2: 17歳男性。第6病日に肝機能異常の出現と同時に両大腿, 両肘窩に左右対称性に症例1と同様の皮疹が認められた。組織学的にも症例1と同様であった。症例3: 48歳男。第12病日より四肢末端の葉状落屑が認められた。砒素暴露3ヵ月後の23名の検診時の問診から, 急性期にみられた皮疹は紅色丘疹を示した症例が6名, 顔面浮腫3名, 水痘様皮疹が3名, 指趾尖の落屑3名, 紅皮症が1名であり, 経口亜砒酸推定摂取量との関連性はみられなかった。(皮膚, 41: 511-517, 1999)
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伝田 光洋
1999 年 41 巻 5 号 p.
518-523
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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スキンケアにおいて保湿剤の重要性は経験則的に知られてきたが, 最近になって角質層の水分維持が, 皮膚全体の状態を良好に保つために必要であることが皮膚科学的に証明された。また一般的にドライスキンと呼ばれる状態においてどのような変化が生じているのかも, 分子レベルで明らかにされつつある。さらに皮膚の最も重要な機能の一つであるバリアー機能のメカニズムの解明に伴い, そのホメオスタシスを正常に保つことによる新しいスキンケアの可能性も示唆されている。
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桧垣 修房, 北川 太郎, 諸橋 正昭, 山岸 高由
1999 年 41 巻 5 号 p.
524-531
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
ジャーナル
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フィルムスタンプチェック・マンニット食塩寒天培地を用い, 16人の小児アトピー性皮膚炎患者と14人の健康小児の頬部よりブドウ球菌属を分離培養した。その結果, 小児アトピー性皮膚炎患者の16人中14人 (88%), 健康小児の14人中2人 (14%) より黄色ブドウ球菌が検出された。アトピー性皮膚炎の皮疹がより重症であるほど, 黄色ブドウ球菌の菌数もより高値を示した。表皮ブドウ球菌や他のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌の菌数は, 健康小児において小児アトピー性皮膚炎患者より高値を示した。病原性菌種は, 小児アトピー性皮膚炎患者にてより一般的でかつ優勢性を示した。小児アトピー性皮膚炎の黄色ブドウ球菌コアグラーゼ型別では, type II, type III, type IV, type V, type VII, type VIIIがみられ, type IIIが4人と最多であった。今回, 対象症例数が少ないが, 皮疹の重症度とコアグラーゼ型別間における相関関係は特にみられなかった。コアグラーゼ型別における抗菌感受性の相違は無視できず, 又, 小児アトピー性皮膚炎から分離された黄色ブドウ球菌のコアグラーゼ型別の分布からは, 膿痂疹やフルンクルのような他の感染性皮膚疾患の主たる型別とはならない可能性が示唆された。
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櫻井 真也
1999 年 41 巻 5 号 p.
532-541
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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皮膚科領域の血管性腫瘍 (血管腫) はさまざま分類が試みられており, 毛細血管拡張性肉芽腫は毛細血管性血管腫の代表的な血管腫のひとつとして分類されている。
今回, 著者はこの血管腫の増殖している血管の特徴を明らかにする目的で, 免疫組織学的および免疫電顕的検索を行い次の結果を得た。
1. 免疫組織学的検索ではvon Willebrand factorは一部の内皮細胞には発現が見られないが, 免疫電顕には認められ, 血管により内皮細胞内の局在の違いが認められた。このことはこの因子の産生, 貯蔵, 細胞膜への移動という生産供給システムがうまく作動していないことを反映しているように思われる。
2. α smoothmuscl eactinは通常, 平滑筋細胞に強く発現される物質であるが, 毛細血管拡張性肉芽腫では内皮細胞に著明に発現されていた。免疫電顕では核に局在しているのが認められた。
3. CD34は大部分の内皮細胞に強く発現されていた。免疫電顕的には内皮細胞接合部に強く認められた。
4. Estrogenreceptorの発現は1例を除いて陰性であった。
5. TUNEL法での検索では拡張した毛細血管が増生している部分でApotag陽性細胞を多く認めた。
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須磨 升美, 猿喰 浩子, 井上 千津子
1999 年 41 巻 5 号 p.
542-546
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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1998年5月-1999年3月までに再発及び進行性乳癌に対してドセタキセル (タキソテール
R) (1回80-100mg/クール) を鎖骨下動脈内にone shot注入された6例中4例に薬疹を認めた。皮疹は2クール目2日後-4クール目2日後に出現し, いずれも薬剤注入動脈領域に一致した紅斑を認め, びらん, 水疱, 潰瘍を伴う例もあった。3症例では投与間隔が10日-13日の時に出現した。当院での同薬剤の静脈内投与 (以下静注) では皮疹が見られないため動脈内投与 (以下動注) による高濃度の薬剤が皮膚に直接障害を与えたものと思われる。
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椿本 章子, 島谷 育子, 大野 治彦, 宮川 幸子, 白井 利彦
1999 年 41 巻 5 号 p.
547-551
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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経過中に多彩な皮膚病変が出現するSLEの患者に, 水癒を伴う紅斑をみた。水疱型SLE, あるいはTEN型SLEを考えたが, SLEの活動性は低く, 皮疹出現11日前より, 三叉神経痛にたいし内服し始めたカルバマゼピン (テグレトール) 200mg/dayによる薬疹ではないかと考え, 内服を中止した。ステロイドの大量療法により皮疹は約1ヵ月で軽快した。臨床所見と皮膚生検の組織学的所見の結果, テグレトールによるTEN型薬疹と診断した。カルバマゼピン (テグレトール) は抗痙攣薬であり, てんかんや躁病, あるいは三叉神経痛に対し日常診療で用いられているため, 薬疹の報告は多い。しかし, SLEの患者に見られた報告は今まで我々の調べ得たかぎりではなく, 今回若干の考察を加えて報告する。
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櫻井 真也, 白井 利彦
1999 年 41 巻 5 号 p.
552-555
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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汗孔角化症にはいくつかの亜型があることが知られている。今回, 小丘疹の発現から皮疹の完成までに6ヵ月という非常に急速な経過をとり, 同時に自制できないほどの強い痒みを訴える, eruptivepruritic papular porokeratosisに相当する55歳, 男性の症例を経験したので報告した。病変部の表皮細胞の一部にp53の発現を見た。電顕的検索で真皮に無構造物質の沈着を認めた。
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伊藤 往子, 藤尾 由子, 山田 徹太郎
1999 年 41 巻 5 号 p.
556-560
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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武川 るみ, 山本 美穂, 大砂 博之, 高橋 さなみ, 宮沢 めぐみ, 大沼 すみ, 池澤 善郎
1999 年 41 巻 5 号 p.
561-565
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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須貝 哲郎
1999 年 41 巻 5 号 p.
566-571
発行日: 1999年
公開日: 2010/11/30
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加茂 統良, 中村 透子, 薄木 晶子, 村田 洋三, 熊野 公子, 森 秋津
1999 年 41 巻 5 号 p.
572-577
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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白石 葉月, 五味 博子, 松尾 聿朗, 川田 暁, 長尾 俊孝
1999 年 41 巻 5 号 p.
578-581
発行日: 1999年
公開日: 2010/11/30
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尾之内 博規, 荒木 美好, 熊谷 浩子, 工藤 清孝
1999 年 41 巻 5 号 p.
582-585
発行日: 1999年
公開日: 2010/11/30
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藤尾 由子, 上田 清隆, 山田 徹太郎, 伊藤 往子
1999 年 41 巻 5 号 p.
586-589
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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湊 恵美, 池田 欣生, 原 文雄, 岡 博史, 中野 佳津, 酒谷 省子, 草壁 秀成, 清金 公裕
1999 年 41 巻 5 号 p.
590-595
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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渡辺 秀晃, 中田 土起丈, 末木 博彦, 飯島 正文, 石鳥 直孝, 渡辺 賀寿雄
1999 年 41 巻 5 号 p.
596-600
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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山本 直樹, 西島 真理子, 高橋 幸夫, 佐藤 英嗣
1999 年 41 巻 5 号 p.
601-604
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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吉益 隆, 廣井 健治, 上出 康二, 松中 成浩
1999 年 41 巻 5 号 p.
605-607
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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桜井 健晴, 望月 隆, 段野 貴一郎, 上原 正巳, 桂 知加子, 田中 壮一
1999 年 41 巻 5 号 p.
608-612
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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手塚 正, 山下 裕嗣, 松倉 章子, 遠藤 英樹, 磯貝 理恵子, 田村 隆弘, 瀬口 得二
1999 年 41 巻 5 号 p.
613-620
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
ジャーナル
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額の右半分が先天性有毛性色素性母斑に覆われた新生児にQスイッチルビーレーザー治療を行った。8.0～9.0J/cm
2のレーザー治療を約5年間で31回行ったところ正常皮膚色となり正常な額が出現した。現在, 未治療部が頭髪と同様に2, 3本の硬毛が一群として集積しているのに比較して治療部では一本一本孤立した細い硬毛又は軟毛が生えており, その本数は未治療部の毛の本数の1/2に減少していた。又, メラニン色素含有母斑細胞数はレーザー治療により消失したがメラニン非含有母斑細胞数は減少が認められなかった。
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東 禹彦, 久米 昭廣, 上田 清隆, 藤本 美穂, 荻原 俊治
1999 年 41 巻 5 号 p.
621-625
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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ITCZ1日200mgを爪白癬患者に1週間連日投与し, 3週間休薬する低用量間欠投与法を3～6回行い, 爪内のITCZ濃度を計測した。また, 同時に治療開始後52週目まで観察を行って治療効果を検討した。ITCZの爪内濃度は症例によるばらつきが大きかったが, 趾爪では平均すると12週後には107ng/gとなり, 白癬菌に対するITCZのMIC78ng/mlを越える濃度を示し, 投与中止後も16週間目まで検出された。全ての罹患爪が正常化したものを治癒とすると, 4回間欠投与を行い指爪では6例中4例 (67%) が治癒し, 趾爪では12例中5例 (42%) が治癒した。爪内ITCZ濃度が十分に高くならなかった症例では治癒しなかった。指爪の爪白癬では1日ITCZ200mgの間欠投与4回でも良いが, 趾爪の爪白癬では間欠投与4回では不十分で, 6回ぐらい行うことが必要と思われた。(皮膚, 41: 621-625, 1999)
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岡田 理, 出光 俊郎, 真鍋 求
1999 年 41 巻 5 号 p.
626-629
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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接触皮膚炎既往者, 乾皮症, アトピー性皮膚炎などの患者計51例を対象に, いわゆる敏感肌に対して開発されたヘアケア製品3種の低刺激性を確認するためにパッチテストを施行した。試験試料は, ヘアシャンプー (ノブヘアシャンプーD), ヘアリンス (ノブヘアリンスD), ヘアトリートメント (ノブヘアトリートメントD) の3製品で, すべて1%aq.にて, また対照として精製水を用いた。本ヘアケア製品3種は, 弱酸性処方で香料・色素を含まないなど, とくに敏感肌用の化粧品として開発されたものである。本邦基準に基づいて判定した結果, それぞれの皮膚刺激指数は, 8.8, 6.9, 2.9という低値なものであり, 本ヘアケア製品3種の低刺激性が確認された。
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松永 佳世子, 鈴木 加余子, 冨高 晶子, 鷲見 康子, 加藤 正俊, 秋田 浩孝, 鶴田 京子, 上田 宏
1999 年 41 巻 5 号 p.
630-637
発行日: 1999年
公開日: 2010/08/25
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トリクロサンを含有し皮膚表面に疎水性の膜を形成する, 皮膚保護クリーム「ダーマバリアユニ」の皮膚安全性を25例の皮膚疾患患者を対象に, 48時間閉鎖貼付し皮膚刺激性に問題を認めなかった。手に湿疹病変のある31例に外用薬を併用しながら, その皮膚保護効果を試験したところ有用以上64.5%, やや有用以上77.4%の結果を得た。アレルギー性接触皮膚炎 (ACD) を伴わない刺激性接触皮膚炎26例では有用以上80.8%, であったが, ACD5例では20.0%であった。刺激などで悪化中止した4例中2例はACDであった。以上より試験品は外用薬と併用することによって, 皮膚を刺激物質から保護する補助効果に優れた製剤と結論した。(皮膚,
41: 630-637, 1999)
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