バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
29 巻 , 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
解説
  • 水内 郁夫
    原稿種別: 特集に寄せて
    2005 年 29 巻 1 号 p. 2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/02/23
    ジャーナル フリー
  • 大藪 泰
    原稿種別: 解説
    2005 年 29 巻 1 号 p. 3-8
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/02/23
    ジャーナル フリー
    人間の赤ちゃんは誕生直後から模倣を行う.この模倣行動の発達を,学習論の立場から「道具的学習論」と「連合学習論」に触れ,認知論の立場から「ピアジェの模倣論」を紹介する.「新生児模倣」の発見により,赤ちゃんの模倣行動は生得的な発現メカニズムを基盤にすることが想定されるようになった.人間の模倣行動の発達は,身体形態の模倣が巧緻化するだけではない.それは意図形態の模倣の発現をもたらし,心による同型的な世界の共有関係の高次化を目指している.本稿では,赤ちゃんの模倣行動の発達を「原初模倣」,「自己模倣」,「形態模倣」,「意図模倣」という観点から論じる.
  • 明和 政子
    2005 年 29 巻 1 号 p. 9-13
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/02/23
    ジャーナル フリー
    ヒトとチンパンジーの模倣能力とその発達を両種間で比較した.ヒトは生後数時間で他者の表情を模倣する.この新生児模倣は,チンパンジーにも備わっている能力であることがわかった.一方,新生児模倣のレベルを超えたより複雑な全身体的行為の模倣は,チンパンジーの大人にとって非常に難しかった.その理由は,チンパンジーは「身体の動きに関する」視覚情報を処理する点がヒトに比べて制約されており,物の属性や定位方向といった「物に関する情報」を手がかりに模倣するためであることが考えられた.模倣は,ヒトの系統がチンパンジーの系統と進化の過程で分岐した後,飛躍的に獲得した能力である可能性が示された.
  • 村田 哲
    2005 年 29 巻 1 号 p. 14-19
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/02/23
    ジャーナル フリー
    模倣の神経回路の脳内局在は,腹側運動前野,下頭頂小葉,およびSTS周辺など関わっていることが,イメージングのデータによって示されている.こうした模倣の神経生理学的な基盤として考えられているのは,ミラーニューロンである.この特集にあるように,模倣は言語,心の理論,コミュニケーション,社会的行動,自閉症などと結びつけて考えられているが,ミラーニューロンが記録されたマカクザルの持っている能力と結びつけることには批判もある.そうした中で,いずれの機能も自己と他者が重要なキーワードとなっていると考えられる.本稿では,ミラーニューロンの機能を自己身体感覚と結びつけ,模倣の神経回路との関連を探る.
  • 國吉 康夫
    2005 年 29 巻 1 号 p. 20-25
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/02/23
    ジャーナル フリー
    ロボット模倣機能は,究極の作業教示法として,また,人間の認知の理解への構成論的アプローチとして重要性を増している.しかし,従来の構成法は,個別のタスク,状況に限定され,本当に模倣が必要となる新奇なタスクや状況に適用できない.
    模倣の創発・発達的構成論に向けて,認知心理学等の知見をもとに機能構成図を提案し,その諸要素とロボット研究との対応付けを解説する.また,それらの土台をなす身体性に基づく行動創発と模倣の発生についても研究動向を紹介する.
  • 小嶋 秀樹
    2005 年 29 巻 1 号 p. 26-30
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/02/23
    ジャーナル フリー
    「他者の意図(目的を達成するための行為プラン)を再現すること」としての模倣は,ヒトという生物種を特徴づける問題解決・学習ストラテジーである.模倣能力をもったロボットを実現できれば,言語や慣習などさまざまな社会的スキルを,観察と実践をとおして獲得させることができる.では,ヒトはどのようにして目に見えない他者の意図を目に見える身体動作から読みとるのだろうか.ロボットによる他者意図の読みとりを可能にするには,どのような機能が必要だろうか.本論文では,ヒト乳幼児のコミュニケーション発達を手がかりとして,模倣を成り立たせている認知メカニズムについて考察してみたい.
  • 朝岡 正雄
    2005 年 29 巻 1 号 p. 31-35
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/02/23
    ジャーナル フリー
    動きの正確な模倣は人間に固有の能力であり,他の動物には見られない.この能力が発揮される生理学的メカニズムは今日でも十分に解明されているとは言い難い状況にある.確かに,現代の科学技術を用いれば,空間内に展開される人体の運動の軌跡を正確にトレースしてそれを機械で再現することは可能であろう.しかし,スポーツにおける技能伝承の場では,他者の動きを学習者自身の身体で再現することが求められる.本論では,人間に固有の「動きの模倣」の方法を「なぞり」という視点から解説し,この延長線上に動きのイメージトレーニングが成立していることが示される.これによって,スポーツにおける想像力の役割とその重要性が明らかになれば幸いである.
報告
  • 金 承革, 高橋 正明, 福井 勉, 大成 幹彦
    2005 年 29 巻 1 号 p. 36-46
    発行日: 2005年
    公開日: 2017/11/07
    ジャーナル フリー
    Several associating factors including unfit footwear problems cause hallux valgus. We think that the disease is also associated with walking posture and muscle strength as major factors. The aim of the study is to investigate and report the walking posture, the muscle strength in the lower limbs and the pass way of center of pressure on foot sole in patients with hallux valgus in order to develop the study of hallux valgus in future. Three patients with hallux valgus and two healthy subjects participated in the study. Both patients had bilateral hallux valgus, and the degree of deformities between the right and left toe were different. Three measurements were performed: 1. the movements of the trunk and pelvis during walking using three dimensional motion measurements systems; 2. the center of foot pressure (COP) during walking by force plate; 3. the maximum muscle strength for hip and knee joints muscle groups utilizing a hand held dynamometer. The association among three variables (the movements of the trunk and pelvis, COP, and muscle strength) were analyzed. The muscle strength in patients with hallux valgus was shown to be weaker than that in healthy subjects. About three degrees difference in pelvic tilt angle in the frontal plane during stance phase was observed between the right and left side for all subjects. Further, on the side in which hip abductor strength was weaker, the pelvic tilt angle was shown to be smaller and the COP moved on the lateral side of the sole of the foot for all subjects. About five degrees difference in pelvic rotation angle in the transverse plane during stance phase was also found between the right and left side. On the side in which hip flexor strength was weaker, the pelvic rotation was shown to be larger, and the COP moved through the medial side of the sole of the foot. These results suggest that weakness of hip abductor and flexor may be associated with increasing of stress on the sole of the foot.
連載
feedback
Top