バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
35 巻 , 3 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
解説
  • 木塚 朝博
    2011 年 35 巻 3 号 p. 156-158
    発行日: 2011年
    公開日: 2016/04/15
    ジャーナル フリー
  • 川副 嘉彦
    2011 年 35 巻 3 号 p. 159-167
    発行日: 2011年
    公開日: 2016/04/15
    ジャーナル フリー
    運動には限りない多様性がある.うねって力を伝えることの有効性はよく知られており,鞭の尖端は音速を超えるほど の威力を発するが,鞭がしなって順々に力を伝えるまでに距離と時間がかかり,気配がでる.さらに,鞭の原理の場合は強い踏ん張りが必要なために身体を痛めることが多いが,身体全体をうまく組み合わせて使えるようになると身体の各部位にかかる負担が少なくてすむという指摘がある.本稿では,「ねじらない・うねらない・踏ん張らない」という関節に負担が少ない動きのイメージとして「ナンバ」という用語を象徴的に使い,不安定を利用する状態遷移による二足歩行ロボットの動きを展開し,運動がどのように獲得されるのかについて議論する.体全体に滞りがないように瞬時に状態(姿勢)を形成して,状態から状態に一気に遷移することにより速さとロバスト性を生む.
  • 古屋 晋一
    2011 年 35 巻 3 号 p. 168-175
    発行日: 2011年
    公開日: 2016/04/15
    ジャーナル フリー
    楽器演奏者は,反復性の高い動作を,長時間に渡って行うことが求められる.そのため,演奏時の筋肉の疲労によるパ フォーマンスの低下や,楽器演奏による身体の故障発症といった問題は,古今東西を問わず,多くの演奏者を悩ませてきた.これらの問題と密接に関係する,演奏時の筋収縮についての理解を深めることは,楽器演奏者が生涯に渡り,健やかな演奏活動を行う上で不可欠である.本稿では,楽器演奏のパフォーマンスを阻害しうる筋収縮を引き起こす要因について,バイオメカニクスおよびモーターコントロールの観点から概説する.
  • 麓 正樹
    2011 年 35 巻 3 号 p. 176-180
    発行日: 2011年
    公開日: 2016/04/15
    ジャーナル フリー
    本稿ではスムーズな動作につながる呼吸法と力の抜き方に関して,1) 呼吸と呼吸法,2) 呼吸法と運動ニューロンの促通,3) 呼吸と力の抜き方,の3 点について我々の研究を踏まえながら関連する知見をまとめた.#1 では,呼吸法によって,「リラックスしつつ集中」というピークパフォーマンスを導く状態が形成されるメカニズムについて,脳波と前頭前野の脳血流および心理テストの結果に基づいて考察を加えた.#2 では,呼吸法がセロトニン神経の下行性投射によって運動ニューロンを促通させる,という我々の仮説に基づく実験を紹介した.#3 では,呼吸と動作の関係において,「抜き動作」に呼吸が重要な役割を担う可能性およびその意義について考察した.
  • 坂入 洋右
    2011 年 35 巻 3 号 p. 181-185
    発行日: 2011年
    公開日: 2016/04/15
    ジャーナル フリー
    一般に“ あがり” と呼ばれる心身の過緊張によるパフォーマンスの低下現象に関して,そのメカニズムと対処に有効な心理的スキル,及びそれを習得するためのカウンセリング技法について解説する.まず,過緊張の状態を調整しようとする能動的努力が緊張増大の悪循環を生むメカニズムを,精神交互作用の概念と心身相関の心理生理的モデルに基づいて説明する.次に,過緊張の悪循環から脱するために必要な心理的スキルについて,“ 体(行動・筋)から心へ” と“ 受動的注意(mindfulness)” の観点から論じる.最後に,これらのスキルを習得するために有効な自己訓練タイプのカウンセリング技法として,自律訓練法を紹介する.
  • 金子 文成, 速水 達也
    2011 年 35 巻 3 号 p. 186-190
    発行日: 2011年
    公開日: 2016/04/15
    ジャーナル フリー
    運動感覚は,位置覚,運動覚,力覚等の統合的な感覚であり,運動感覚の形成には,主として筋紡錘からの求心性入力 が関与することが明らかにされている.筋紡錘からの求心性入力は,筋長の変化速度や筋長そのものの状態に応じて変化する.そのため,運動感覚は,筋収縮の状況に影響を受ける.本稿では,これまでの報告に基づき,筋収縮が運動感覚に対してどのような影響を及ぼすかについて解説する.
研究
  • 酒井 利奈, 山本 豪明, 倉鍵 侑一郎, 内山 勝文, 高平 尚伸, 内田 健太郎, 福島 健介, 森谷 光俊, 糸満 盛憲, 高相 晶士 ...
    2011 年 35 巻 3 号 p. 191-196
    発行日: 2011年
    公開日: 2016/04/15
    ジャーナル フリー
    セメントレス固定法において,ステム周囲の骨密度の低下は,ゆるみを惹起することもあり問題視されている.この骨 密度の低下はステムをインプラントしたことにより,生理的フィードバック機構が変調を来たし応力遮蔽を経てゆるみを呈すると推察されるが,その因果関係は明らかになっていない.そこで本研究においてはDuetto SI stem を対象とし,術後のステム周囲部における骨密度と応力の相関について明らかにすることを目的とした.  本学整形外科で施行された初回THA 患者についてDEXA を用いた骨密度測定を行い,並行して臨床と同等の時系列で動的有限要素法解析を骨子とした数値シミュレーションを行った.術後2 週,術後5 ヶ月における骨密度,フォンミーゼス応力,三軸応力について, Gruen 分類に従いzone 1 から7 における時系列変化を算出した.  骨密度とフォンミーゼス応力は横軸をGruen 分類とした場合,いずれも双方向の相関が得られた.骨密度の増加は骨にかかる応力の増加もひとつの因子であると推察した.Duetto SI stem の固定力は遠位で得られ,安定した固定性を有していることが示唆された.骨密度計測と有限要素解析はステム周囲骨の骨動態を早期から定量的に把握するうえで有用であった.
ショートペーパー
  • 佐藤 拓, 北村 菜月, 川越 厚良, 坂田 俊一, 清川 憲孝, 菅原 慶勇, 高橋 仁美, 佐竹 將宏, 塩谷 隆信
    2011 年 35 巻 3 号 p. 197-200
    発行日: 2011年
    公開日: 2016/04/15
    ジャーナル フリー
    Aim: The purpose of this study was to examine the validity of physical activity by a triaxial accelerometer which was developed in Japan recently. Subjects and Method :Ten healthy young students were studied in this study. They wore a triaxial accelerometer during their daily activities, and their physical activities (lying, sitting, standing, and walking) were videotaped. We examined relationships between the time measured with a triaxial accelerometer and that measured with video camera, and also analyzed the errors between the two measurements by Bland-Altman analysis. Results: The relevance between the two measurements showed a very strong correlation in all measurements. There were no additional errors among supine, standing, and walking but there was additional error in sitting position. There were no proportional errors in all four positions. Conclusion: The validity of physical activity measured by a triaxial accelerometer newly developed was suggested in this study.
  • 森 智昭, 吉村 昌子, 菅野 泰史, 村木 里志
    2011 年 35 巻 3 号 p. 201-207
    発行日: 2011年
    公開日: 2016/04/15
    ジャーナル フリー
    A stairway in homes is an important structure for movement between floors. However, the number of fall accidents on stairways is very high in Japan. The present study aimed at investigating the dimensions of safe stairways especially by subjective assessments and three-dimensional motion in both sexes and three age’s groups. Eighteen healthy men and women aged between 21 and 75 years climbed up and down five kinds of stairs at different dimensions (rise and tread of a step). While going up the stairs, the height of a step influenced the track movement of their toes, which decreased distances between the toes and edge of the stairs, especially in the elderly group. Furthermore, the female group trended to feel more subjective strain with a larger height of a step. While going down stairs, a smaller tread of a step decreased the contact area of the soles on the surface of the step. These findings suggest that requirements of stair’s dimensions for preventing fall are different for climbing up and down, and for users of different ages and sex.
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