バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
38 巻 , 2 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
解説
  • 信太 奈美
    2014 年 38 巻 2 号 p. 92
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
  • 沖川 悦三
    2014 年 38 巻 2 号 p. 93-98
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    チェアスキーとは車椅子ユーザーなど立位でスキーをすることができない人たちのための座位で行うアルペンスキー用具である.日本におけるチェアスキーの開発は1976 年から始った.1980 年に実用機が完成し,その後のチェアスキー用具は,チェアスキーヤーのスキー技術の向上を追うように進化していった.長野パラリンピック開催を契機に,リハエンジニアや車椅子メーカー,バイクメーカーなどが協力し,チェアスキー開発プロジェクトを結成して開発を進めた.最新チェアスキーは日本選手のみならず,多くの外国選手も使用している.本稿ではその開発過程にそってスポーツ用具としてのチェアスキーを解説する.
  • 松田 靖史
    2014 年 38 巻 2 号 p. 99-104
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    障がい者スポーツ(アダプティッドスポーツ)は心身に障害を持つ人が障害のない人を基準に行われているスポーツの方法や場面をそのまま適用することが“ 困難” や“ 危険” である場合,また“ 傷害を悪化させる恐れ” があるなどにより,競技規則や用具を一部変更し,改良することで,安全に楽しくかつ公平に行うことができる実態を指す1).そのために競技種目はレクリエーション・スポーツの全ての種目を含んでいる.では実際にアダプティッドスポーツに用いられる支援機器を考えると,下肢の代替機器の進化に比べて上肢の機器(義手・上肢装具)は種類も量も少ない.これは日常の生活で用いられる一般の福祉機器(補装具)においても同様である.これは手を用いた作業の強度や巧緻性に日常生活やスポーツの場面において満足する程度まで使いやすい進化を遂げていない故と考えられる.
  • 保原 浩明
    2014 年 38 巻 2 号 p. 105-110
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    Recent developments in carbon fiber running-specific prostheses (RSPs) have allowed individuals with lower extremity amputation (ILEA) to regain the functional capability of running. There are many amputee sprinters who are now able to run faster and achieve longer jumps than able-bodied athletes. However, ironically, this phenomenon has raised a debate in the scientific community regarding the potential advantages or disadvantages of RSPs in athletic ILEA compared to able-bodied counterparts in running. This article describes the history, classification, and regulations of RSPs, and current world records in athletic ILEA. Finally, a debate regarding the advantages or disadvantages of RSPs is presented.
  • 齊藤 まゆみ, 犀川 桜
    2014 年 38 巻 2 号 p. 111-116
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    スポーツにおける情報支援機器の活用について現状と今後の展望を解説する.聴覚障がい者は外見からは障害が見えづらいため,国内ではスポーツ活動の実態が知られていないが,優れたスポーツパフォーマンスを発揮するものも存在し,適切な情報保障や支援があれば能力を発揮できることを示唆している.情報支援機器を活用したスポーツ環境は,聴覚障がい者にとってわかりやすいものであると同時に,ユニバーサルデザインとしてスポーツ環境を改善するものになると考えられる.
  • 香田 泰子
    2014 年 38 巻 2 号 p. 117-122
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    視覚障害者は目が見えない,見えにくい人達である.視覚障害があっても晴眼者による支援や簡単な用具の活用,ルールの工夫等によって,多彩なスポーツ活動を行っている.スポーツの実践および指導や支援場面においては,視覚以外の聴覚,触覚などを駆使した情報提供が行われているが,視覚情報を全て保障するのは困難で課題も多い.スポーツ活動の支援技術の開発も試みられているが,まだ実用化には至っていない.様々な研究分野が連携して,視覚障害者のスポーツにおける支援機器開発およびそれらを活用したスポーツ指導や支援法の発展が望まれる.
  • 三井 利仁, 伊藤 倫之, 河﨑 敬, 馬渕 博行, 川端 浩一, 中村 健, 田島 文博
    2014 年 38 巻 2 号 p. 123-128
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    障がい者アスリートの競技技術の研究開発と科学的トレーニングについて,1996 年パラリンピックアトランタ大会以降,選手および競技団体が中心となり,如何に競技力の向上を行うかを研究しており,その取り組みを報告する.競技者として何が必要で大切か,この問題を多くの指導者や選手が常に考えている.最近のスポーツ界では,どうしても用具や戦術に目が行ってしまいがちである.過去の世界レベルの選手が実証してきたように「練習量の確保」が出来てこそ,安定した競技生活が送れることはいうまでもない.如何に競技力を向上させるか,その技術解析と方法について,私たちが行ってきた現場での評価測定を紹介する.
  • 奥田 邦晴, 岩田 晃, 片岡 正教, 島 雅人, 岡原 聡
    2014 年 38 巻 2 号 p. 129-134
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    障がい者のスポーツでは,選手の疾患や障害特性が多様であるため,個々人に適した練習方法や環境設定が必要である.競技スキルの向上,スキルと障害の判別やクラス分け等,動作分析を活用した評価が有用となる.特に,重度障がい者がスポーツを行う上では,四肢・体幹の運動学的な解析やそれに基づいた指導だけではなく,視覚,空間認知,聴覚,平衡機能等,多面的な障害も視野に入れた評価や指導を行っていく必要がある.さらに,車椅子に代表されるスポーツ用補装具の開発や適応により,潜在的なパフォーマンスを引き出し,競技力を大きく向上できる可能性があるため,スポーツ用補装具のフィッティングやニューモデルの開発も含めた包括的なバイオメカニクス研究が大きな鍵となる.
研究
  • 大谷 啓尊, 青木 修, 井上 由里, 上杉 雅之, 村上 雅仁, 加藤 順一, 安藤 啓司
    2014 年 38 巻 2 号 p. 135-142
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    3 軸加速度計を用いた歩行分析では,一般的に加速度前後成分から前方加速度ピークを検出しheel contact を同定する方法がある.しかし,脳卒中片麻痺患者を対象とした歩行時の体幹加速度計測では前方加速度ピークの検出が困難な場合が多い.そこで本研究は加速度前後成分の後方加速度ピークを指標とした時間パラメーターを抽出する方法(posterior peak method)について,その有用性を検証した.その結果,脳卒中片麻痺患者のposterior peak method より得られたストライド時間の級内相関係数[ICC(1,1)]は0.97,床反力計とposterior peak method より得られたステップ時間の相関はr = 0.99(p < 0.01)であった.本研究の結果よりposterior peak method は有用であると考えられた.
  • 木下 直己, 林 豊彦, 田中 洋, 二宮 裕樹, 駒井 正彦, 信原 克哉
    2014 年 38 巻 2 号 p. 143-149
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    肩の疾患のひとつに腱板断裂があり,それは肩の筋群の筋力を変化させるといわれている.しかし,実際の変化は不明な点が多いため,臨床ではその解明が強く求められている.本研究の目的は,健常時および腱板断裂時における肩関節の筋力を筋骨格モデルから推定することである.肩関節筋骨格モデルは,次の3 つの要素からなる:1)上腕骨,肩甲骨,鎖骨を含む骨モデル;2)8 つの肩関節周囲筋からなる筋モデル;3)肩甲骨面に沿った挙上の6 自由度運動モデル.本研究では,棘上筋腱および棘下筋腱の断裂を仮定し,組み合わせが異なる8 つの断裂モデルおよび健常モデルを作成した.シミュレーション結果から,断裂数の多いモデルでは,三角筋前部と中部の筋力が増加し,肩甲下筋の筋力が減少した.その結果として関節周りのインピーダンスも低下した.これらの結果は,臨床知見ともよく一致していた.
連載
feedback
Top