X線観測により,中性子星よりずっと小さな星が確認され,クォーク星の候補と考えられている.今回,我々はこの観測により得られた,放射半径のクォーク星からの重力波の準固有振動数を計算した.状態方程式としては,簡単のためbag model EOSを用いた.計算する準固有振動数としては, f-, w-, w_<II>-モードに限り, bag constantや,星の放射半径に対する依存性を解析した.その結果, f-モードは,w_<II>-モードは,それぞれ異なる強い依存性を示した.これのことから,重力波を直接観測することによりクォーク物質の状態方程式やクォーク星の形状等に,強し示唆を与えることができると考えられる.
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