Fermi型の弱い相互作用を,1)二種類のニュートリノの存在,2)Parityのmaximum violationを考慮して,出来るだけ対称的な形に表わすことを試みる。その結果,レプトン(或いはバリオン)系に対して,相互作用がローレンツ空間(L-空間)で(V-A)型,或る荷電(K)空間で形式的に(V-A)(or V+A)型であるという仮定から,必要な選択則がえられる可能性があることを指摘する。このことによってC数理論で(V-A)型と選択則の間に密接な関係があるという事実に一つの説明を与えることが出来る。レプトン-バリオン系全体に対する相互作用ハミルトニアンを或る電流に積として与えられることを示す。
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