(d,p)反応のStripping theoryに於いて,protonと核との相互作用に由来するpotential-termについて議論する。市川,石井はこの効果を角運動量に分解し,protonに対して特定の部分波のみをとると(d,p)反応の後方角分布を説明出来ることを示した。こヽでは,運動量表示のまヽ計算を進めて,きわめて特殊な場合を除けばこの効果が後方角分布で異常を示さないことを示す。したがつて,市川,石井の計算でこの効果が後方で大変著しいmaximumを与えたのは,特定の角運動量状態をselectしたためであると思われる。
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