測地学会誌
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40 巻, 3 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 1990-1994年間の日本の重力測定
    日本測地学会
    1994 年 40 巻 3 号 p. 215-219
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
  • 萩原 幸男, 小竹 美子, 山水 史生
    1994 年 40 巻 3 号 p. 221-232
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
     火星の衛星フォボスの地形高度分布の6次までの球面調和展開係数が求められたので,この数値を用いて,フォボスの概形を長径(火星方向)12.17kmと短径9.13kmの回転楕円体,および12.97,11.42,9.14kmの3軸不等楕円体に近似した.また地心引力定数GM=8 .4×10_4km3/s2を用いて,フォボスの平均密度を計算したところ2.29/cm3を得た.この値はこれまで得られた値より幾分大きい. 内部構造を均質とみなして,等ポテソシャル面(地球のジオイドに相当)を求めた.このうちダイポール項と慣性プロダクト項とはゼロではないが,無視してよいくらいに小さいことが判った.この事実から,計算の不確定さの範囲で,フォボスは均質な密度分布をもつと云える.
  • 張 同耀, 菊池 隆, 藤井 陽一郎
    1994 年 40 巻 3 号 p. 233-241
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
    GPS campaigns have been conducted since 1988 in the Sagami bay area, south Kanto, Japan by the Japanese universities consortium for GPS research . During the early period of observations, precision of GPS observations in the Sagami bay area was very lowbecause the number of observable satellites was very poor . Recently, precision of GPS observations in this area has been much improved year by year since the number of observable satellites increased. We study precision of GPS observation with the aid of free network adjustment. Standard error spherical radius of position for 1988 and 1992 are 3.1-6.3 cm, 0.4-0.5 cm respectively . That is, the precison of GPS observations for 1992 is one order better than that for 1988.
  • 高橋 幸雄
    1994 年 40 巻 3 号 p. 243-253
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
     VLBI及びSLRで観測されたプレート運動は,地質学データから数百万年間の平均値として求められたNUVEL-1モデルと非常に良い一致をしている.NASAのGSFCの最新の解析結果を用いて,このr致の程度を統計的に評価した.NUVEL-1モデルからの違いは,東西方向の動きを除いて,モデルから求められた局位置変動を中心に統計的な分布を示し,水平方向の動きで約8mm/年,基線長の変化で約9mm/年,鉛直方向で約19mm/年のばらつきが見られた.また,東西方向の動きには,系統的な違い(西へ4mm/年)が見られた.さらに,鉛直方向の系統的な動きや,基線長変化のNUVEL-1モデルからの違いの基線長依存性から,地球収縮に関する検討を行い,1mm/年以上の明かな変化は見られないことがわかった.
  • 松本 欣也, 川口 則幸, 井上 允, 三好 真, 亀野 誠二, 高羽 浩, 岩田 隆浩, 栗原 則幸
    1994 年 40 巻 3 号 p. 255-265
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2011/07/05
    ジャーナル フリー
     高周波帯での測地VLBIの可能性を探るために,コンパクト電波源の相関フラヅクス密度の測定を鹿島― 野辺山干渉計(KNIFE)を用いて22および43GHz帯で行なった.2および8GHz帯のVLBI電波源カタログから得た連続波スペクトルをもとに22GHz帯で70天体,43GHz帯で47天体が観測され,それぞれ51および20天体が検出された.検出された電波源の強度と天空上での分布から,22GHz帯における測地VLBI 、の可能性が明らかにされた.観測結果から,相関フラックス密度がS22≧1Jyを満たす20天体からなる測地VLBI観測のための候補天体のリストを提案する.
  • 大塚 成昭
    1994 年 40 巻 3 号 p. 267-285
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
     地殻変動連続観測に現われる気象擾乱を調べるために,地殻を気象要素や地下水の変化が入力であり,ひずみ変化が出力であるような2入力1出力の線形システムであるとみなして,六甲鶴甲断層運動観測室(以下,「六甲鶴甲」と略す)における地殻変動連続観測記録が解析された.とくに,低気圧や高気圧の通過に関連する1~10日付近の周期帯の現象が注目された.また,六甲鶴甲は,六甲山地域の代表的な活断層の1つである大月断層を横切って設けられており,断層破砕帯の内外での地殻ひずみ変化への気圧変化の影響の現われかたの相違が調べられた. 入力の組みあわせを変えて,気象要素や地下水の時間変化と地殻ひずみ変化との偏関連度関数が調べられた結果,組みあわせによらずつねに地殻ひずみ変化と高い相関を示したのは気圧変化であった.さらに,気圧変化と地殻ひずみ変化との偏関連度関数は,季節変動を示した.すなわち,多雨期(5~8月)には偏関連度関数は小さく,乾期(10~1月)には大きくなる傾向がある.乾期における周期3日および7日の伝達関数は,主断層粘土を跨いで設置されている伸縮計で得られた地殻ひずみ変化では,その他の伸縮計で得られたものに比べて約2倍大きい振幅応答を示した.主断層粘土を跨がない伸縮計によって得られた地殻ひずみ変化の場合,振幅応答は破砕帯の内外にほとんど関係なく約0.3×10-8/hPaであった.また,位相の遅れについては,破砕帯の外部では10~45°,破砕帯の内部では100~270°であった.
  • 木股 文昭, 宮島 力雄, 奥田 隆, 村田 一郎, 里村 幹夫
    1994 年 40 巻 3 号 p. 287-289
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
    Baseline vectors were determined under two different satellite configurations on Hachijo-Kozu jima baseline (135 km) and Shizuoka-Minamiizu baseline (52 km) by GPS measurements.These measurements were made accordingto two observation sessions for four days and the data obtained were processed with CODE precise ephemerides, Short-term repeat abilities for horizontal vectors were 1.9-2.1 mm, (3.7-4.0)×10-8 at Shizuoka-Minamiizu and 4.0-5.2 mm, (3.0-3.9)×10-8 at Kachijo-Kozujima respectively in spite of different satellite configurations.
  • 測地関連データの所在情報アンケート調査結果
    日本学術会議測地学研究連絡委員会
    1994 年 40 巻 3 号 p. 291-293
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
  • 藤井 陽一郎
    1994 年 40 巻 3 号 p. 295-296
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
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