さまざまなVLBI計測において副産物として得られる基線観測結果はプレート運動の結果としての基線長変化の監視に定常的に用いられている。ここでは,実験条件の変化や異なる観測網の幾何的配置により,異なるVLBI観測網の基線解に有意な差異があるかどうかを調査した。また,基線解の時間変化に影響を及ぼす可能性についても評価した。分散モデル解析(ANOVA)はこの目的のために準備した。調査した17の基線の内,5本の基線観測で0.001 p-levelの不整合が見出された。しかし,この5本の基線の内,異なる観測網の不均一性によりもたらされたと考えられる基線は1本だけであった。(訳:編集委員)
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