日本咀嚼学会雑誌
Online ISSN : 1884-4448
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9 巻, 1 号
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  • 田隈 泰信
    1999 年 9 巻 1 号 p. 3-8
    発行日: 1999/12/25
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 山本 松男, 諸留 よう子, 石川 烈
    1999 年 9 巻 1 号 p. 9-15
    発行日: 1999/12/25
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • Toshiko KUWANO, Haruko TAKADA, Yas-Hiro QUANO, Hirotoshi IWATA
    1999 年 9 巻 1 号 p. 17-28
    発行日: 1999/12/25
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    低咬合力の危険因子を明確にするために, 噛み応えスコアという指標を導入した.この指標は, 摂取した食品の噛み応えのレベルの平均として定義される.ここで食品の噛み応えのレベルは, その食品を咀嚼する際の咀嚼筋活動量によりI (噛み応え低い) からV (噛み応え高い) までに分類される.
    被験者は, 岐阜市内の女子大学生 (18-23歳) のボランティアのうち, 歯科検診により左右の第一大臼歯の対咬関係がAngle分類1級であった学生189名である.歯科医による歯科検診の後, 被験者のBMIと最大咬合力を測定した.食物摂取状況調査により, 被験者の1日当たりの食物摂取量と噛み応えスコアを推定した.
    最大咬合力の値により, 被験者を正常咬合力群と低咬合力群とに分類し, 両群の間のBMI, 健全歯数, 処置歯数, 齲歯数, 欠損歯数, 運動歴の有無, 噛み応えスコア, 1日当たりの食物摂取量とを比較した.ロジスティック回帰分析の結果, 低咬合力の危険因子は, 齲歯数が多いこと, 運動歴がないこと, および噛み応えスコアが低いことの3つであった.また, 正常咬合力群の被験者が1日当たりに摂取するレベルVの食品数は, 低咬合力群のそれに比べて有意に多かったが, レベルIV以下の摂取食品数に関しては, 両群の被験者の間で有意な差はなかった.これらの分析結果は, 噛み応えスコアの高い食事を毎日摂ることが, 咬合力を高めるのに重要であることを示唆する.
  • 重本 修伺, 坂東 永一, 薩摩 登誉子, 佐藤 裕, 中野 雅徳, 池田 隆志
    1999 年 9 巻 1 号 p. 29-36
    発行日: 1999/12/25
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    咀嚼は顎口腔系にとって重要な機能の一つである.今日では顎口腔機能を評価する手段として顎運動の重要性が認識されている.本研究では咀嚼運動を三次元運動として再現し観察できる顎運動再現システムを構築し, 被験者の咀嚼運動を観察することを目的とした.このシステムはディジタル方式6自由度顎運動測定器 (MM-JI) および顎運動再現器として用いる高精度6軸位置決めステージ (ヘキサポッド) で構成される.咀嚼運動は下顎限界運動範囲の限られた部分を使って行われるため,
    顎運動再現器は下顎限界運動が再現できるように設定した.顎運動再現器はMM-JIで測定した顎運動データに基づいて, 被験者の歯列模型を動かし咀嚼運動を高精度に再現できた.
    この顎運動再現システムを用いることで咀嚼時の顎運動および咬合接触をあらゆる方向から繰り返して観察することが可能となり, このシステムは顎口腔機能に関する研究に有用であるとともに教育的意義も大きいことが示された.
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