経営組織の実践の世界での政策・方策構築の特徴というものは,理論構築の思考と異質なるがゆえに理論では捉えにくいものとなる.従来の理論構築の思考には盛り込みにくい要因を,すぐに持ち込むことは不可能としても,それを許容する他の理論の存在を予想することによって一面性を克服することができよう.たとえばいまなぜわが国経営で“活力”が重視されるか,といった,学問になじまないようなテーマもこうした位置づけのどこかに置いておくべきである.
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