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組織科学
Online ISSN : 2187-932X
Print ISSN : 0286-9713
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特集
創造的な活動のための組織
――小集団の問題――
穐山 貞登
1985 年 19 巻 1 号 p. 2-10
発行日: 1985年
公開日: 2022/07/14
DOI
https://doi.org/10.11207/soshikikagaku.20210831-1
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集団の創造性は,成員の創造的な集団内行動の相補関係によるものであることを述べる.創造性の成分研究,拡散的思考,レパートリーなどの諸研究に論及するほか,思考活動の外在化と内在化によって,個人の問題と集団のそれとは観念的な対立がなくなり,小集団への関心,異質なメンバーから成る機能集団の実績から,成員間の相補関係を期待することによって,新たな集団観と組織論が生まれることを考察する.
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(1060K)
創造的組織の条件
加護野 忠男
1985 年 19 巻 1 号 p. 11-19
発行日: 1985年
公開日: 2022/07/14
DOI
https://doi.org/10.11207/soshikikagaku.20210831-2
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創造的組織とは,既存の知識の修正ないし否定をともなう事業,製品,サービス,戦略を新たに展開できる組織である.本論文では,創造が新たな知識の確立にかかわる組織活動であるという点に注目して,組織進化のモデルをもとに,知識創造を可能にする組織的条件と経営者の働きかけの方法についての仮説が示され,実証データをもとに,組織論における新しいパラダイムの必要性が示唆される.
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(1566K)
社内ベンチャーの意義
榊原 清則
1985 年 19 巻 1 号 p. 20-30
発行日: 1985年
公開日: 2022/07/14
DOI
https://doi.org/10.11207/soshikikagaku.20210831-3
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米国の事例に基づき,社内ベンチャーが生まれてきた背景とその意義,社内ベンチャーの成功の条件を検討する.社内ベンチャーを創造的共生の一例とみて,どのような条件下でその創造的共生が可能になるかを考察する.また,マトリックス組織の次に来る,次代の支配的組織が,社内ベンチャーを中心とするベンチャー型組織であることが主張される.
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(1660K)
ネットワーク組織による技術革新
――異業種交流の組織論的研究――
寺本 義也
1985 年 19 巻 1 号 p. 31-42
発行日: 1985年
公開日: 2022/07/14
DOI
https://doi.org/10.11207/soshikikagaku.20210831-4
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中小企業の異業種交流グループは,技術革新を志向した多数の企業によって構成される水平的でルースに結合されたネットワーク組織である.こうした新しいタイプの組織連関が活発化しているが,必ずしも具体的な成果につながらないケースも少なくない.また活動の展開とともに様々な問題が生じつつある.本稿はネットワーク特性の変化という観点からの組織論的分析を実証研究に基づいて行っている.
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(2006K)
戦略と革新
――カメラ6社の事例研究――
森田 道也
1985 年 19 巻 1 号 p. 43-54
発行日: 1985年
公開日: 2022/07/14
DOI
https://doi.org/10.11207/soshikikagaku.20210831-5
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カメラのような複合的かつ成熟度の高い製品事業においては,革新は個別機能の技術革新と製品全体としての技術革新にわけて考えられるが,後者の革新が特に効果的である.それを複合的革新とよぶことにすれば,その革新にとって重要なことは,計画性あるいは戦略的対応である.そこでは,偶然性というよりも,綿密に設計された革新の姿が浮き彫りにされている.
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(1776K)
組織文化の革新と組織開発
小林 幸一郎
1985 年 19 巻 1 号 p. 55-65
発行日: 1985年
公開日: 2022/07/14
DOI
https://doi.org/10.11207/soshikikagaku.20210831-6
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組織開発は組織文化の計画的変革である.組織文化の核心は規範・価値であり,「望ましさ」の観念を組織体に示すことである.重工企業では,環境変化に対応すべく,機構改正と意識変革・規範変革の両側面から,組織変革に取りくんだ.新しい組織文化は応答性,開放性,柔軟性(実験・試行性)の3因子を持っていると思われる.これは組織変革の所産であるだけでなく,連続的な,変革の過程それ自体の性質でもある.
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(3762K)
システム論から見た適応,自己組織化,学習の概念
――組織の創造性と革新性の理解のために――
高原 康彦
1985 年 19 巻 1 号 p. 66-77
発行日: 1985年
公開日: 2022/07/14
DOI
https://doi.org/10.11207/soshikikagaku.20210831-7
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適応,自己組織化,学習等の概念を工学システムにモデルをとり,概念的特色について考察した.環境適応には,フィード・バック的適応,調整的適応,自己組織化的適応の三つのレベルが存在し,それ等は時間スパン,どのような環境変化に対処するか,どのような空間でのシステムの変化を問題とするか,恒常をもつか,アルゴリズミックに行われるかで区別される.学習はこのうち調整的と自己組織適応の過程で,それの一般モデルを提示した.
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(1823K)
組織革新論の展開
稲葉 元吉, 山倉 健嗣
1985 年 19 巻 1 号 p. 78-89
発行日: 1985年
公開日: 2022/07/14
DOI
https://doi.org/10.11207/soshikikagaku.20210831-8
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創造性・革新性の問題は,製品や技術に関連して論じられる場合が多い.この論文では,組織革新をテーマに,まずわれわれの考える組織革新論の基本的枠組みを提示し,つぎにその観点から,最近の組織革新に関する諸研究の動向を展望する.このような作業は,組織革新論の新たな展開に,一つの意義ある基盤を与えるものと思われる.
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