巻号一覧
25 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1～8を表示しています
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特集
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ジェームス・G マーチ1991 年 25 巻 1 号 p. 2-9
発行日: 1991年
公開日: 2022/07/15
ジャーナル フリー組織学習は，組織が環境に適応していく重要な手段である．本稿では，組織学習を理解する上で重要な三つの問題――すなわち第一に組織はどのようにして経験から学習するのか，第二にある組織の学習は，他の学習する組織との相互作用からどのような影響を受けるのか，第三に組織学習はどのような条件の下で，知的なものになるのか――について考察を加える．そして組織のエコロジーにおける組織学習を理解する上で，重要な諸研究課題を指摘する．抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1710K) -
古川 久敬1991 年 25 巻 1 号 p. 2-9
発行日: 1991年
公開日: 2022/07/15
ジャーナル フリー学習の成立には，正報酬の獲得による積極サイクルと，負報酬の回避による消極サイクルがある．後者が優位の学習がなされたとき，組織内に存在するソフト構造（価値観，認知および原因帰属スタイルなど）は，変革忌避の色合いを強く帯びるようになる．本論文では，組織におけるソフト構造の発生過程と，それの変革（構造こわしと創造的集団変動）を促進しうる主要条件，すなわち①フレイミングの移動と拡張，②行動先行，そして③自己知覚を高めさせる段階的介入について議論される．抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1650K) -
桑田 耕太郎1991 年 25 巻 1 号 p. 22-35
発行日: 1991年
公開日: 2022/07/15
ジャーナル フリー組織の長期適応を説明するためのキー概念として，「ストラテジック・ラーニング」の概念を導入し，そのプロセス・モデル，および意義について議論する．ストラテジック・ラーニングは，戦略行動をデザインする際の，基本的なものの見方・考え方を規定する組織の根源的知識が学習され，戦略的能力の刷新をもたらす組織学習である．それは，知識の有効性の評価を伴わない学習であり，戦略的知識蒸留過程を通じて行われる第2次学習である．抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2428K) -
――「日本情報通信」のケースをめぐって――大滝 精一1991 年 25 巻 1 号 p. 36-46
発行日: 1991年
公開日: 2022/07/15
ジャーナル フリーNTTと日本IBMとの合弁企業「日本情報通信」の成立から今日に至るケース・スタディを通して，いわゆる戦略提携が，環境からの新たな知識を選択的にコントロールすることによって，環境の複雑性を削減すると同時に，組織学習の素地を形成することによって，企業の内部能力を向上させることのできる装置であることを明らかにする．抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2106K) -
吉田 孟史1991 年 25 巻 1 号 p. 47-57
発行日: 1991年
公開日: 2022/07/15
ジャーナル フリー組織が存続するためには，安定性と柔軟性が必要である．しかし，組織は安定性を増す活動に傾斜し，その結果として生じる慣性が組織学習を停滞・停止させる．異質な他の組織との連結は，慣性を破壊し組織学習を再開させる重要な役割を担う．また，多様な組織との関係は，組織が単独で可能となるよりも大量の知識を生成する．本稿は，この2点が組織間関係という場で行われる組織学習すなわち組織間学習の意義であることを論じた．抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1828K) -
高瀬 武典1991 年 25 巻 1 号 p. 58-66
発行日: 1991年
公開日: 2022/07/15
ジャーナル フリー組織学習の「生態学的構造」の解明にむけて既存の組織生態学の成果を応用するための条件を検討する．組織学習が個々の組織の水準で論じられる現象であるのに対して，組織生態学は複数の組織の集合である組織個体群の水準での議論を中心に展開してきた．両者を接合するために，単一の組織を，さまざまな副次単位によって構成される個体群に見立てて組織生態学を適用する視点を導入して仮説を提示する．抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1333K)
自由論題
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村上 伸一1991 年 25 巻 1 号 p. 67-77
発行日: 1991年
公開日: 2022/07/15
ジャーナル フリー様々な批判を浴びながらも，組織エコロジーは相対的に寿命の長い有力なパラダイムの1つとなった．このパラダイムの創始論文冒頭では，ストラテジック・マネジメント論の中核視座を適応視座と呼び，それに対する批判，1つのオータナティブを提起することを記している．では，組織エコロジーのマネジリアル・インプリケーションは何もないのだろうか．この問題意識が本稿を成立させた．抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2257K) -
――専門職業家の場合――藤田 誠1991 年 25 巻 1 号 p. 78-92
発行日: 1991年
公開日: 2022/07/15
ジャーナル フリー本稿は，制度化された専門職業家をサンプルとして，組織成員の専門職業意識，組織風土・文化と組織コミットメントの間の関連を多元的に把握しようとするものである．従来の研究では専門職業意識と組織コミットメントは相反するという結果も報告されているが，ここでは組織の風土・文化が，組織コミットメントを高める効果を有するという結果を示している．かかる結果は，今後予想される組織成員のプロフェッショナル志向の高まりに対応した組織観の方向性を示すものである．抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2275K)
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