組織科学
Online ISSN : 2187-932X
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28 巻, 2 号
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特集
自由論題
  • ――大企業の社長インタビュー・サーベイをベースにして――
    清水 龍瑩
    1994 年 28 巻 2 号 p. 57-67
    発行日: 1994年
    公開日: 2022/07/15
    ジャーナル フリー
     日本人にとっては,まわりにいかに評価されるかが一生の最大の関心事の一つである.従って公正な人事評価は日本人の動機づけ,組織の活性化には不可欠である.しかし公正な人事評価といっても,情報化時代の日本企業では,求められている職務の範囲が明確ではない.情報化時代の日本企業の人事評価には,時代が安定期→変動期→不況期と移るに従い,年功主義→能力主義→業績主義へ移る大きな流れがあり,さらにそれを突込んでみていくと,変動・不況期にまたがる大変革時代には,新しいことへの挑戦欲・能力が人事評価の中の中心的要素になっていることがわかる.
  • ――日本企業における熟練と量産の共生メカニズム――
    佐々木 圭吾
    1994 年 28 巻 2 号 p. 68-78
    発行日: 1994年
    公開日: 2022/07/15
    ジャーナル フリー
     本論の目的は,日本企業の量産システムにおいて熟練が必要とされ,かつその中で熟練が育成・伝達されるメカニズムを探り出すことである.熟練者への調査から以下のことが導き出された.第一は,現実の日本企業の生産システムは科学的・工学的理論の未解明の領域に意図的,積極的に踏み込んだものであり,その領域での安定操業,効率化,及び新製品の開発などを実現するため熟練が活用されること.第二は,熟練の機械化と組織的労働の増大,及び多角化などにより,個人的な技能が組織的な技術となり,技能と技術の融合によって熟練者の技能をより高める効果を持つことである.
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