組織科学
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4 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
特集
  • 𠮷川 栄一
    1970 年4 巻2 号 p. 4-11
    発行日: 1970/07/10
    公開日: 2024/09/10
    ジャーナル フリー

     経営組織の管理を効果的に推進し,かつ組織における疎外現象を克服していくための一方向として,経営参加について検討してみることはすぐれて今日的課題である.従来の労使関係レベルの経営参加には問題点や限界があるので,職務活動を通じての従業員としての組織への参画が今後ますます必要である.そのためには,参画を助成し可能ならしめる組織について,参画経営のためのシステム思考によるアプローチが重要である.

  • 佐々木 光
    1970 年4 巻2 号 p. 12-19
    発行日: 1970/07/10
    公開日: 2024/09/10
    ジャーナル フリー

     カール・マルクスの学説では,疎外とはいわば資本主義体制下の労働者についてみられる現象だとされた.だが20世紀後半のこんにち,この古典的規定は大きくこえられようとしている.疎外はいまや世界の高度文明ゾーンに普遍的な現象になりつつあるのはなぜか.疎外の対象が「労働者」から「人間」にひろがったさまについてのべ,疎外の原因を資本主義「体制」よりも,現代管理社会の「構造」自体にもとめることを通して,事態の解明に資ししたい.

  • 衣斐 忠夫
    1970 年4 巻2 号 p. 20-29
    発行日: 1970/07/10
    公開日: 2024/09/10
    ジャーナル フリー

     コンピュータ化される企業,それはシステム化を基盤とした経営の機械化であり,企業経営の一大革新である.この報告では,コンピュータの将来とシステムについての特質の正しい認識に立脚して,コンピュータ・システムの諸局面に展開されつつある人間問題を,まことに乏しい体験から考察した.システム化に伴う組織変更下にある人間,トータル・システムに組みこまれた人間,機械に取り組む人間,システムを作る人間をとりあげ,その不安,葛藤,疎外,障害などの影響を分析し.その解決方法はいかにあるべきかを考えてみた.結局はシステムへの能動的参加と,機械・システム技術のより以上の革新努力が重要であり,「人間のものは人間に,コンピュータのものはコンピュータヘ」(ノーバート・ウィーナー)は,システム時代の警句として思い起こされる必要がある.

  • ―その歴史性と理念を中心として―
    下田 直春
    1970 年4 巻2 号 p. 30-39
    発行日: 1970/07/10
    公開日: 2024/09/10
    ジャーナル フリー

     現代社会における人間を問題にする場合,現代の産業社会が歴史的に産業革命とのつながりをもち市民社会とのつながりの上に成立していることを無視できない.産業革命における技術合理主義の勝利と,市民社会における自由平等主義と経済合理主義の理念とは,現代社会を支配する根本思潮なのである.しかしその思潮は,今日ではその内容が大きく変質したかたちで人間を支配しており,それは更に大衆社会的状況を生みだす社会的基盤ともなっているのであって,そこでの人間は産業社会自体の要求する論理によって自己合理化をせまられる人間であり,全人格的な自己の所属する集団的基盤を失い,実質的に合理的な意思決定のチャンスを失い,また労働による創造の喜びを失った人間なのである.そうした人間を生みだす社会的基盤としての産業社会の歴史性と理念,それの分析を試みるのが小論の目的である.

  • ―システムと人間―
    小林 俊治
    1970 年4 巻2 号 p. 40-47
    発行日: 1970/07/10
    公開日: 2024/09/10
    ジャーナル フリー

     初期マルクスの疎外論は,今から約126年位前に執筆されたと推定されている.それから今日の脱工業化社会にいたるまで,心理学や社会学などの行動科学は「人間」に関する絶えざる探求を続けてきた.本稿は,このような行動科学の成果に依拠しながら,現代の疎外を「システム対個人」の観点から論じたものである.とくに,現代の代表的システムである企業システムにおける個人の問題に分析の焦点があてられている.

自由論題
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