本研究では, ヘリコプター騒音の予測手法について, HNMのデータベースに含まれるデータを利用し,
LAEの簡便な予測式を導いた。予測式は, 音源を無指向性の点音源と考え, 騒音の伝搬特性をヘリコプターの機種によらず共通なものとし, 飛行・固定モード別に導出している。
騒音伝搬を表す式として, 通常の距離伝搬を表す式に距離の4乗の項を加えた式が最もHNMデータに適合した。
また, 各機種の最大離陸重量によって3グループへの分類を行い, 簡便化を図っている。それぞれのグループについて, パワーレベルを求めた。
実測データを用いて, 導いた予測式による計算値との対応を調べた。採用した予測式は簡易な形にもかかわらず実測データと計算値とはかなり良い一致を示した。
抄録全体を表示