メタル製ヘッドと木製ヘッドのゴルフクラブ (1番ウッド) を用いて, 打球音の音響特性の違いを調査した。打球は, 打球マシーンもしくは人が行なった。その結果, メタル製ヘッドのクラブでは,
LpA,Fmaxで100dB前後の音が発生することが明らかとなった。これは, 木製ヘッドのクラブによる打球音と比べて, 5~15dB高いレベルである。また, メタル製ヘッドによる打球音は, 木製ヘッドに比べて4kHz以上の周波数領域のパワーが相対的に強く, それが全体のレベル上昇につながっていると考えられる。今後, 聴覚への負担を考慮して打球音のレベルの上昇を抑えつつ, 音色の良さを追求することが, クラブの開発の上で重要となろう。
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