レーザー・プリンターや複写機は, フロントカバーを開閉したり, 給紙トレーを出し入れするとき, 様々な操作音を発生する。本研究では, このようなメンテナンス時に発生する操作音の特徴を明らかにするために, 擬音語表現を使った自由記述実験を行った。さらに, 擬音語表現と操作音から感じられる快適性並びに製品イメージとの関係を解明するために, 操作音の印象評定実験を行った。その結果, 母音「イ」やその長音表現が用いられる擦れ音や有声子音が用いられる衝突音は不快な印象, 母音「オ」が用いられる衝突音は丈夫な印象と対応するなどの傾向が得られた。本研究により, 擬音語表現が機械音の音質評価に有効であることが示唆された。
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