騒音制御
Online ISSN : 1883-7506
Print ISSN : 0386-8761
34 巻, 6 号
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投稿-論文
  • 山内 勝也, 永幡 幸司, 上田 麻理, 岩宮 眞一郎
    2010 年 34 巻 6 号 p. 483-489
    発行日: 2010/12/01
    公開日: 2020/01/25
    ジャーナル フリー

    街頭宣伝放送が含まれる音環境下において,視覚障害者が音響式信号および誘導鈴に求めている音量を心理実験により測定し,街頭宣伝放送がその音量に与える影響を検討した。その結果,街頭宣伝放送を含む音環境下で誘導鈴に求められる音量は環境騒音レベルより約17 dB高いレベル,音響式信号に求められる音量は約21 dB高いレベルと推定された。これらの音に求められる音量と環境騒音レベルとの相対差が,環境音に街頭宣伝放送が含まれることによって,道路交通騒音が支配的な音環境下より大きなものとなっていると考えられる。これは,視覚障害者のための案内音を設計する際に,さまざまな環境を想定した検討が必要であることを示すものでもある。

  • 半坂 征則, 間々田 祥吾, 佐藤 大悟, 佐藤 潔, 岸野 史明
    2010 年 34 巻 6 号 p. 490-499
    発行日: 2010/12/01
    公開日: 2020/01/25
    ジャーナル フリー

    簡単に施工できて明確な効果を有する転動騒音対策としてレール防音材の開発を行った。レール防音材は内層に粘弾性材,外層に高剛性板を積層した構造からなる。レール防音材に適用する材料を定めるために,衝撃加振試験による性能評価を行った。その結果,内層用にエチレンプロピレンゴム発泡体,外層用に制振鋼板または普通鋼板が選定された。先行して試作した制振鋼板品に対して営業線において騒音低減効果確認試験を行った。その結果,試験品の敷設に伴い沿線測定点において騒音レベルが2~3 dB低下し,同材料が実軌道においても明確な騒音低減効果を有することを確認した。

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