騒音制御
Online ISSN : 1883-7506
Print ISSN : 0386-8761
36 巻, 6 号
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投稿—論文
  • 上田 麻理, 山内 勝也, 永幡 幸司
    2012 年 36 巻 6 号 p. 418-424
    発行日: 2012/12/01
    公開日: 2020/01/16
    ジャーナル フリー

    街頭宣伝放送の適切な音量を示すことを目的として,視覚障害者を対象とした主観評価実験により,視覚障害者が街頭宣伝放送に求める音量を求めた。その結果,視覚障害者が広告アナウンスおよびBGMに求める音量は,環境騒音より10 dB程度低い音量であった。街頭宣伝放送を情報源として利用する視覚障害者は少なく,情報源として利用する場合も車両走行音等の安全のために利用するような聴覚情報とは異なり,最低限必要な音量に設定していることが分かった。現状の街頭宣伝放送は,視覚障害者が望む音量より15 dB以上高い音量であり,街頭宣伝放送の音量低減に向けた規制値等の検討が必要であることを示した。

  • —スラブの振動特性とFEMによる予測—
    田中 ひかり, 増田 潔
    2012 年 36 巻 6 号 p. 425-434
    発行日: 2012/12/01
    公開日: 2020/01/16
    ジャーナル フリー

    集合住宅の音環境性能のひとつである重量床衝撃音遮断性能について,鉄骨造の建物を対象として検討を行った。はじめに,鉄筋コンクリート造および鉄骨造の複数の建物で測定した重量床衝撃音遮断性能を比較したところ,鉄骨造建物のほうが同じ床スラブ厚において重量床衝撃音遮断性能が良い傾向が見られた。続いて,鉄骨造建物において床スラブの振動特性を測ったところ鉄骨の梁が床スラブの曲げ振動を拘束しにくく,これが重量床衝撃音遮断性能の良さに影響することが分かった。次に,鉄骨造建物の重量床衝撃音遮断性能予測を行うため,予測に用いる有限要素解析のモデル化について検討を行った。最後に,このモデル化方法を用い2つの建物を対象とし重量床衝撃音遮断性能を計算し,実測値と比較した。

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