在来線沿線の高所空間における騒音低減とともに風荷重の軽減を目指し,複数の遮音板で構成される新たな遮音工を考案した。まず,1/5縮尺風洞実験により様々な遮音板配置で遮音工の風荷重軽減効果を確認した。次に,2次元時間領域有限差分法を用いて遮音板の幅,角度および枚数(遮音板の間隔)を変化させた場合の騒音低減量を比較した。さらに,在来線沿線において改良型遮音工を仮設し,現車試験により騒音低減量を把握した。また,現車試験音場を対象とした数値解析結果と実測値を比較して,両者の傾向が概ね対応することを確認した。