名古屋市では, 市内の国道1号沿道に騒音常時監視装置を設置し, 1974年以来騒音レベルの測定を継続している。本研究では, これらのうち,
LAeq,1hに関する1年間分 (1990年度) の観測データを用いて, その分布に着目した検討を行った。
その結果, (1)年間にわたる
LAeq,1h全体の分布は複雑な形状を示すが, 平日/休日および朝, 昼間, 夕方, 夜間の時間帯に区分することにより, それぞれまとまりのある単峰性の分布に移行すること, (2)夜間の分布は, 昼間に比べばらつきが大きく, 安定な
LAeqを得るためには, 観測時間を長くし, 適切な平均処理を行う必要があることなどを示した。
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