公園の音環境デザインについて「地理情報」「音環境」「利用者の印象」の関連を喧騒感という視点から検討した。調査Aでは, 利用者の利用目的が静的か動的かによって音環境評価が大きく異なることを明らかにし, 公園を取り巻く幹線道路に接する静的な利用目的に供用された施設では, 喧騒感の高まりとともに環境全体の評価の低下が確認された。また調査Bでは噴水施設近辺での, 噴水音の認知と利用者の印象の空間的広がりについて検討を行い, 噴水音による喧騒感の緩和効果がみられた。なお, そのためには噴水音を認知できるか否かが重要なファクターであること及び, 噴水音の認知については空間的に明瞭な区分がなされる可能性が示唆された。
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