独立行政法人新エネルギー.産業技術総合開発機構(以下,「NEDO」という.)では,研究開発事業として「中長期.ハイリスクのプロジェクト」の他,広く研究開発テーマを募集し,優れた研究テーマに対し助成などの支援を行う「テーマ公募型研究開発事業(以下,「制度」という.)」を実施している.この制度は平成15年度時点で11制度,予算規模はおよそ300億円に達している.今後,当該制度について,より効率的,効果的実施を図る上で,体系的な評価システムの構築が不可欠と考えられる.しかしながら,現状,個別のテーマについての評価は実施しているものの,個別テーマを束ねる制度そのものの俯瞰的な評価は,必ずしも十分に実施していない.本稿においては,制度評価システムの構築に向け,試行的に調査を実施したので,その結果について報告する.
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